丸帆亭 萬釣報 #54 2001.8/26 更新                    
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 東京 湾奥のデキハゼ 釣り  by 丸帆亭
  



お台場のハゼ釣り特集をサイトUPしてから早くも2年近く。
今年もデキハゼのシーズン、ハゼもかなり大きく育ってきました。
去年の釣果は悲惨なものでしたが、さて、今年はどうでしょう。
個人的にはお台場は十六万坪埋立の影響で壊滅的だと思っています。2年前の記事とはもう全然違っちゃいました。勧められません。
でも 湾奥の他のポイントではそこそこの釣果が出てるようです。
(↑隅田川沿いの掘割、底にはデキハゼが
                びっしり!)
 
 
 
↑ やってますよ皆さん!。お台場よりグッと都心寄りの”朝汐運河”帰りはもんじゃ焼きかな?


 さて、去年は十六万坪の埋立反対運動で手一杯、しかも東京湾の昨年のハゼ釣りは大不調、
特にお台場では、デキハゼの海底行列もほとんど皆無 でして記事も書きようがなかった次第です。
残念ながらお台場がダメですと、もうハゼのサイトフィッシング(見釣り)ができる釣り場は、
探すのが大変です。つまり護岸からの釣りだと、海面までが遠い場合が多くて、ハゼが見にくいのです。
 ハゼは一年魚ですから 去年が最悪なら、今年が特別良い訳はないはずなのですが、
現在の感じではさほど悪い感じではないようです。春先や梅雨時にさほどの大雨がなくて、稚魚が生き残った率が高いのかもしれません。湾奥でもバカな埋立などの影響を受けない場所では例年並って感じです。

 釣法について、ですが、雑誌”つり人”9月号に大々的に特集が載っておりますので、推薦します。
仕掛けや、特に餌づけの方法(かなり重要)など、詳細にわたって書いてあります。
今の時期ですと、長竿(渓流竿)での、シモリ仕掛け、あるいは目印でのミャク釣りが主流になりますが、実は丸帆亭、あまりこの釣法は得意ではなくて、なかなか苦戦してばかりです。
せいぜいベテランの名人の半分ぐらいの釣果で、いろいろ教えを頂いているところです。あはは。
また、古典的なハゼ天秤の仕掛けでも名人は多いようで、オモリで底をこずいての向こうアワセでも、
束釣りしてる方もおられます。

仕掛けのヒントを一つ、シモリ浮子と目印仕掛け、両方をかねる方法をお勧めします。
まず、プラスティックの浮子の替わりに、木製の唐辛子浮子(¥300ぐらい)を一番上に使います。
その下には、クロダイの落とし込みなどに使うパイプ状の目印を5〜6個、色違いで10cm間隔。
もちろん中通しオモリ(0.5〜0.8号)の仕掛けにして、浮子は見えれば沈んでもかまいません。
目印の固定がやや難しいかもしれませんが、適当に工夫してアワセぐらいではズレない程度に固定します。 専用の目印止めも売ってますしね。
この仕掛けが一番食い込みの抵抗も少ないし、アタリも取りやすいです。是非お試しを。
あとはハリの大きさと餌の付け方で、かなりの釣果の差がでます。とくにこの時期のデキハゼは
まだまだ小さいので、大きすぎるハリと餌は禁物みたいです。
なにせ、釣果持ち帰りで家族3人ぐらいの晩のオカズにするのには、少なくても30匹以上は必要なぐらいの大きさですし、てんぷらには数匹まとめてかき揚げにしないとね。
 
餌は、まぁアオイソメでじゅうぶんです。キジでもOK、ゴカイが一番、など、人それぞれですが、
エビエサはまだハゼも小さいので、大きい個体を釣り選ぶ感じになります。つまりアタリは少ないって感じかなー。

 

↑あまりポイント紹介も・・
だって本当は地元ロコの秘かな楽しみだしさ


釣り場について
今シーズンで現在覗いてきたのは、お台場、朝汐運河、佃の掘割、京浜運河、八潮の大井公園
といったところ、お台場以外はどこでもそこそこ釣れていますよ。
もし、家族連れのレジャーとかでしたら八潮の大井公園、がお勧めかな。施設も駐車場もね。
恋人や夫婦でデートをかねて?、朝汐運河は今年オープンの晴海トリトンの前の運河です。


↑八潮の大井中央埠頭公園、設備いろいろ
↑そこそこ釣れました!
↑晴海トリトンのシンボル(レプリカでがっかり)
↑晴海トリトンからの夕景、結構ロマンチックだよ

 

本日(2001.8.26)、このページでも写真入りで紹介の某所ポイントにて2時間で30匹ほど。
型はまだまだ小さいですがほとんど入れ食いです。もっともアタリ4回に1回ぐらいしかのりませんけど、
まぁこれは丸帆亭のウデがヘボなせいですね。
場所やポイントの詳細を書いても、このポイントが釣れるのは今月いっぱいがいいところだとの話しですので、紹介は来年にでも持ち越しますね。さーて、何処でしょう。にゃはは〜。
地元の名人にも教えをいただいたり、また別のベテランの方からは餌を分けていただいたり、ハゼ釣りの話しも楽しくて、やっぱりハゼ釣りは都心に限ると、確信した休日でありました。

東京にだって、釣りという自然との対話が、生活の一部として残っている場所だってあるのです。
家から近くでハゼを釣って、潮の干満とか、大雨の影響とか、日差しとか、いろいろと自然のことを考えて、生きてるのは人間だけじゃないんだって、つくづく思ったりして・・・、それでね、
結局、晩飯には釣ってきたハゼのから揚げを肴に一盃やる!
ねぇ皆さん!それって素敵だと、あるべき人間の生活だと、思いませんか〜〜〜!!
そんなことがしたけりゃ田舎に引っ越せって言う人もいるけど、そんなこたないよ。
だって東京の本来の姿なんだからさ。 だから釣り人も、地域の住民も、そこに来る都民も、
もう少し守るべきモノは何なのか考えなけりゃね!!
人間の生活をどんどんつまらなくしてるのは何だろうか?なんてね。


あくまでもクローズアップです。12~13cmぐらいかな。
こんなところでね〜釣れるんです。

2001.8/26 校了