ビート・ジェネレーションとメディア表現


授業構成

<授業のねらい>

 この講義では、「ビート・ジェネレーションとメディア表現」という テーマの下にアメリカ文化を研究する。具体的には、ビート・ジェネレーションの文学そして作家・詩人たちの活動についてメディア表現を媒介として考察する。
  1950年代のアメリカ合衆国に登場したビート・ジェネレーションの作家、詩人たちの時代は、メディアの大衆化の時代であった。彼らの作品の問題性や影響 は、作品のみによって社会に受容されたわけではない。むしろ風俗的な位相で、新聞・雑誌・ラジオ・テレビ・映画などによって、その意義が増幅されたと考えることができる。
 この授業では、ビート・ジェネレーションの代表的な作家・詩人たちの作品や背景を検証しながら、メディアの働きを媒介として、表現行為とメディアの機能、文化の多元性と越境性、環境と生活空間、権力と自由、抑圧と性などの諸問題について考察していく。
 文学的評価と社会的評価が曖昧に交錯する彼らの作品と行動をメディア表現の視点から考察していくことは、受講者の各々が現在の社会を生き抜いていくための視座の形成にとって、現実的で有意義な機会となるにちがいない。

授業予定

前期

第 1回  序論 文学研究とメディア文化論について
第 2回  ビート・ジェネレーション概説
第 3回  ビート・ジェネレーションの時代と映像メディア
第 4回  ジャック・ケルアック(1)
第 5回  ジャック・ケルアック(2)
第 6回  ジャック・ケルアック(3)
第 7回  小レポート発表会
第 8回  アレン・ギンズバーグ(1)
第 9回  アレン・ギンズバーグ(2)
第10回  アレン・ギンズバーグ(3)
第11回  ウィリアム・バロウズ(1)
第12回  ウィリアム・バロウズ(2)
第13回  ゲーリー・スナイダー(1)
第14回  ゲーリー・スナイダー(2)
第15回 小レポート発表会


(夏休み)


後期

第 1回  マイケル・マックルーア(1)
第 2回  マイケル・マックルーア(2)
第 3回  ローレンス・ファーリンゲティ
第 4回  アミリ・バラカ
第 5回  ビート・ジェネレーションと女性(1) アン・ウォルドマン
第 6回  ビート・ジェネレーションと女性(2) ダイアン・デ・プリマ
第 7回  小レポート発表会
第 8回  ビート・ジェネレーションとジャズ(1)
第 9回  ビート・ジェネレーションとジャズ(2)
第10回  ビート・ジェネレーションと映画(1)
第11回  ビート・ジェネレーションと映画(2)
第12回  ビート・ジェネレーションと身体
第13回  ビート・ジェネレーションと旅(移動)
第14回  ビート・ジェネレーションと現在
第15回  小レポート発表会

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