● (No.696) ARISSat-1 BPSK1000 software (2011年2月8日) -------------------------------------------------- ARISSatTLM Version 0.50 が一般公開されました。 「ARISSatTLM−Tool−Options」にコールサインの入力欄と受信データをサーバー に転送するチェック欄があります。サンプルWAVEを使って 「ARISSatTLM−File− Start Soundcard−Open WAVE file」としてみました。このソフトからは CW信号 音は聞こえてきませんがデコードはできます。「Morse Code Decoder」の細長い 欄に電圧・電流やメッセージ等が表示されます。そして「ARISSatTLM Telemetry As Text」のページに デコード結果がリアルタイムで表示されます。受信解読後 にフォルダ内に LOGファイルと CSVファイルが自動生成されます。 この BPSK1000 用ソフトをインストールする際の注意点を述べます。下記サイト から、「ARISSatTLM_050_Setup.exe」をダウンロードします。Setup が完了して そのまま起動しようとすると次の警告が出ます。「C:\Documents and Settings\ je9pel\Desktop\ARISSatTlm\Logs\ARISSATTLM.LOG」と出て、ARISSATTLM.LOG が 作れない、と警告されます。そこで 事前に「Desktop(英語)」フォルダをそこに 作っておくと、めでたく「arissattlm.exe」を起動することができます。そして サンプルサウンド「Sample_ARISSat_Recording1.wav」を使って受信実験すると、 「Logs」フォルダに「ARISSATTLM.LOG」が自動生成されていることがわかります。 また新しく「Kursk」,「Telemetry」の二つのフォルダも自動生成されています。 http://www.arissattlm.org/ ARISSatTLM screenshot ARISSATTLM.LOG 2011-2-8.CSV ARISSat-1 wave using Spectrogram ARISSat-1 wave using SpectraVue ARISSat-1 のサンプルサウンド 'Sample_ARISSat_Recording1.wav' のスペクトル の観測に、JA0CAW局は 'Spectrogram' を用いていました。それをここで再現して みました。サウンドをよく聞くと、CW 音の裏で BPSK1000 音が被っていることに 気が付きます。上図の 1〜2kHz の間の横長の帯状のスペクトルがそれです。また 同じスペクトル観測を、'SpectraVue' を用いて連続再生による時系列で追ってみ ました。それが上図です。 ARISSat-1 BPSK1000 software, ARISSatTLM developed by KA2UPW https://svn.sarpeidon.net/viewvc/suitsat2/ground_station_software/ARISSatTLM/releases/ https://svn.sarpeidon.net/viewvc/suitsat2/ground_station_software/ARISSatTLM/install-staging/ http://www.ka9q.net/BPSK1000-presentation.pdf ARISSat-1 Reception Report ARISSat-1 の試験信号を南米ブラジルで初受信したというレポートあり。 日本語(子供たちの声)も聞こえます。 ARISSat-1 on 145.950 MHz at 22:25:42 UTC, 10 Feb 2011 in GH70un Sete Lagoas Brasil, orbit # 70103 of ISS http://www.qsl.net/py4zbz/satelite/ARISSAT1PY4ZBZ1.wav BPSK400 test JE1CVL局の実験を参考に、自局でも BPSK400 のデコード実験を開始しました。 ソフトは IZ8BLY Phase 3D (AO-40) Satellite Decoder を使い実験しました。 自局では、Synch は received されるが CRC Failed ばかり。他に AO40Rcv 。 なおサウンドは、JJ1WTK局HP から取りました。 《参考》JE9PEL My_HP AO40Rcv software JE1CVL局Blog BPSK400 test ARISSat-1/1000BPSK test report by JA0CAW on 1 Aug 2011 http://ja0caw-je0mzi.mo-blog.jp/syumi/2011/08/arissat-11000bp.html http://ja0caw-je0mzi.mo-blog.jp/syumi/2011/08/arissat-1sample.html ARISSat-1/Samplerate ARISSat-1 の 1000BPSK を受信した DK3WN局のファイルを、ARISSatTlmデコーダ が対応する Samplerate「48000」、BitRate「16」に変換する必要性を JA0CAW局 が説明しています。その変換方法を補足します。Windows標準の「sndrec32.exe」 サウンドレコーダーを用いると簡単にできます。(上記二つの report 参照) ARISSat-1 BPSK1000 Movie まさに BPSK1000信号をデコードしている瞬間の様子です。1分20秒付近が参考に なるかと思います。(11 Aug 2011 by ST2NH) http://www.youtube.com/watch?v=cgovjj210Q8 How to decode ARISSat-1 BPSK1000 signals BPSK1000信号を同調する方法を確立しました。これは各局の記事を元にした自局 にのみ適用できる方法かと思いますが参考になれば幸いです。まず、基準周波数 よりも低め(-1.5kHz)の 145.9185MHz を Calsat32 にセットします。次に、衛星 からの BPSK1000信号と同時に聞こえる CW 信号のピークを、ARISSatTLM 画面の 黄色点線よりも若干(数mm)左側に位置するように無線機つまみを調整することは 皆様お気付きのとおりです。この調整に経験と勘が要求されるのですが、自局は ここを自動化しました。 自局では普段、無線機背面にある Speaker端子を二分岐し、一つはPCのサウンド カードに、もう一つは外付けスピーカーに衛星信号を流入させています。さらに 無線機背面にもう一つある Speaker端子から信号を TNC に流入し、AFCコマンド (Automatic Frequency Control) を有効にします。こうして BPSK1000信号をTNC DCDランプ点灯により正確に受信し、同時並行的に PCサウンドカードにも信号を 流入させるのです。一度同調すると、無線機に触れることなくドップラーシフト に追従していきます。この方法は DO-64(Delfi-C3)信号を Rascal で受信した時 に応用した方法と同じです。 http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/eisei7.htm http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr571.htm ※実験の結果、AFCを有効にするために受信信号をある程度強くする必要があり、 そうすると ARISSatTLMソフトには信号強度が強すぎてデコードしないという 相矛盾することになりました。ここはAFCは無効にして、受信信号強度を再弱 にして PCサウンドコードに流入する方がよいという結論に至りました。なお 関連して、最下段補足 接続ケーブル3分岐 も参照して下さい。 2011/08/14-10:07:12 Starting soundcard. 2011/08/14-10:19:11 Received telemetry frame with MET=3898 Len=371 2011/08/14-10:19:12 Forwarding from JE9PEL to telemetry.arissattlm.org frame type T 2011/08/14-10:23:14 Normal user exit. 2011/08/14-10:23:15 Exiting. C:\Documents and Settings\je9pel\Desktop\ARISSatTlm\Logs\ARISSATTLM.LOG 2011/08/14-10:19:11,084,126,001,000,000,072,105,044,032,084,104,105,115,032, 105,115,032,065,082,073,083,083,097,116,045,049,046,058,015,000,000,002,000, 000,000,073,000,090,000,095,000,166,000,075,000,134,000,130,000,085,000,092, 000,137,003,244,001,249,001,068,173,249,255,255,255,019,211,000,000,000,000, 210,037,007,000,000,000,113,168,144,000,000,000,091,000,096,215,048,204,004, 000,000,063,051,187,001,012,001,000,000,066,048,216,047,024,003,000,000,250, 048,226,154,230,005,000,000,113,050,190,141,182,004,000,000,006,050,067,159, 012,000,000,000,000,000,002,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000, 194,000,192,008,181,000,000,000,191,000,130,125,003,049,001,000,177,016,000, 001,125,248,224,000,000,000,193,000,131,128,003,233,000,000,058,016,006,000, 034,158,136,000,000,000,188,016,133,133,003,109,003,000,000,016,255,000,251, 237,210,000,000,000,213,000,112,109,003,213,000,000,120,016,003,002,113,015, 198,000,000,000,238,000,110,104,002,161,003,000,177,016,000,001,072,242,037, 006,000,000,043,000,107,085,003,253,087,000,143,112,000,000,032,051,081,001, 000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,003,000,000, 001,000,000,000,151,030,000,000,107,088,001,000,000,000,000,001,001,002,000, 000,000,000,000,000,000,000,000,000,229,013,162,014,000,000,002,000,000,000, 000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,044,000,012,000,013, 000,011,000,009,000,002,000,001,000,004,000,005,000,000,000,000,000,000,000, 000,000,000,005,014,223,255,162,011,047,061,104,122,209 C:\Documents and Settings\je9pel\Desktop\ARISSatTlm\Telemetry\2011-8-14.CSV > Source: amsat.arissat-1.ihu.bpsk1000 > Receiver: JE9PEL > Date: Sun, 14 Aug 2011 10:19:12 UTC > Demodulator: ARISSatTLM (Windows) > Length: 2968 > > ... Hi, This is ARISSat-1 ..... http://www.arissattlm.org/ →ARISSat Telemetry Archives→2011→08→stp→spacecraft 201108140519812, 14-Aug-2011 22:58, 515 日付(UTC-5)を右クリック → 対象をファイルに保存 接続ケーブル3分岐 無線機とPCを結ぶケーブラインを少し変更しました。今まで信号を無線機背面の Speaker端子から取っていたのを、前面にあるPhones端子に差し替えてみました。 無線機のAFつまみを絞り込むと音が小さくなって聞き取りにくくなるので、前面 の端子を3分岐しました。つまり前面端子からの信号を、一つはPCマイク端子へ もう一つは強力な外部スピーカーへ、さらにもう一つは TNCへ流れるようにして みました。果たして新システムとして機能するのか多少の不安もありましたが、 試しに、ARISSat-1, 19:33-19:42JST, 30 Aug 2011 (Low Power Mode) のパスで あっさりと受信デコード・転送も出来てしまいました。デコードのコツは無線機 のAFつまみを相当絞り込むことにあるようです。(>Tnx. JA0CAW) 《補足》 この前面Phones端子からTNCへのラインは 1k2 専用です。9k6 の入出力は理論上 前面Phones端子では不可能です。9k6 入出力ラインは全く異なり、背面Data端子 または基板内部から直に 9k6信号を入出力する必要があります。 http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/eisei47.htm > Source: amsat.arissat-1.ihu.bpsk1000 > Receiver: JE9PEL > Date: Tue, 30 Aug 2011 10:35:34 UTC > Demodulator: ARISSatTLM (Windows) > Length: 2968 > ... Hi, This is ARISSat-1 ..... ARISSat-1 展開 http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr714.htm
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