PB/PG をPC98で立ち上げる
● (EISEI.33) PB / PG を PC98 で立ち上げる (1994年 3月30日)
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前編(32)で紹介したブロードキャストプログラム「PB.EXE, PG.EXE」をPC98
で使用するためには、IBMシミュレートプログラム「SIM.EXE」を別途入手する
必要があります。
「PC-VAN」の中の SIG.「CIARI」の中の「7.OSL」の「3.ユーティリティOSL」の
中から、次の3つのプログラムをダウンロードします。
「393番 sim10x.arc」, 「286番 sim10f.arc」, 「277番 PK361.EXE」
もし、SCSIハードディスクにおいて「SIM.EXE」を使うときは、その使用メモリを
変更するために 「7.OSL」の「10.プログラマーズライブラリ」の中のプログラム
「697番 SIM_UTIT.LZH」がさらに必要になります。
まず「PK361(リターン)」と入力すると各ファイルが自己解凍しますが、その中に
ある「PKUNPAK.EXE」を用いて『PKUNPAK sim10f.arc(リターン)』とさらに解凍し
その中から「PATCH.EXE」を取り出します。
同様に「sim10x.arc」を解凍して、その中から「SIM10XX.ARC」と「CHCOL.EXE」を
取り出します。この「SIM10XX.ARC」をさらに解凍するために 上記「sim10f.arc」
を解凍して出てくる「SIM.DOC」の中にパスワードが隠されていますので、それを
次に見つけ出して下さい。(ここでは、##-#### としておきます。)
最後に、『PKUNPAK -g##-#### SIM10XX.ARC(リターン)』と入力することによって
やっと目指す秘宝の【SIM.EXE】が出現します。
さて、前編(32)で取り出した 「PB.EXE, PG.EXE」、「PATCH.EXE」,「PX.DIF」、
「PX.BAT」を同じディレクトリに置き、『PX(リターン)』と入力すると、PC98
用の【PB98.EXE】と【PG98.EXE】の二つのファイルが生成されます。
DOS のサブディレクトリとして、たとえば『SEXE』を作り (PATHを通す)、そこに
少なくとも次の各ファイルを収めておきます。
PX98.COM, PB98.EXE, PG98.EXE, SIM.EXE, CHCOL.EXE,
PHS.EXE, PFHADD.EXE, PB.BAT, PG.BAT, RUNPB.BAT,
DOFILE.BAT, PB.CFG, PG.CFG, PG.TNC, PGDONE.TNC, etc
ところで、『PB.BAT』と『PG.BAT』を用いて『PB98.EXE』あるいは『PG98.EXE』を
立ち上げる前に、【PB.CFG】と【PG.CFG】を編集しておかなければなりません。
下記は衛星AO-16用の最もシンプルな編集例です。(詳細はASC,TXTファイル参照)
[PB.CFG] | [PG.CFG]
|
mycall je9pel | port 1
myaddr je9pel | bbscall pacsat-12
bdcstcall pacsat-11 | mycall je9pel
port 1 | speed 1200
speed 1200 | maxdupes 0
automode 1 | maxsel 12
kisstnc 0 | log 1
| log_kiss 1
たとえば、AO-16へアクセスするとき、FO-20と同様に、まず、通常の通信
ソフト DXTERM.EXE 上で 「FULLDUP ON」,「AFC ON」,「MODE JAS」などをTNC
(TNC-241 タスコ)に送ります。つまり全二重、自動周波数追従、モード uplink:
FMマンチェスターコード、 downlink:PSK です。
そして DXTERM.EXE を終了し、【PB(リターン)】として立ち上げると「kisstnc 0」
の設定により、その瞬間にTNCが KISSモードになったことの合図である TNC
のCONとSTAランプが2つ同時に3回点滅します。
また、【PG】の立ち上げと同時にTNCに送りたいコマンドを設定しておくための
【PG.TNC】、そして「PG」から抜け出たときにTNCに戻したいコマンドを設定し
ておくための【PGDONE.TNC】のファイルも役に立つでしょう。(詳細は後日)
さて、「PB.CFG」と「PG.CFG」を編集するときに必要な、ブロードキャストコール
とBBSコールを各衛星ごとにまとめておきます。
satellite| AO-16 LO-19 UO-22 KO-23 KO-25 IO-26 PO-28
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bdcstcall| PACSAT-11 LUSAT-11 UOSAT5-11 HL01-11 HL02-11 ITMSAT-11 POSAT1-11
bbscall | PACSAT-12 LUSAT-12 UOSAT5-12 HL01-12 HL02-12 ITMSAT-12 POSAT1-12
備考:1。「PB/PG」をPC98で使うために、これだけの手間が掛かったわけで、
IBMまたはその互換機の場合には、通常の「PB.EXE, PG.EXE」を使用
すれば良いのです。
2。DOS/V機でも、通常の「PB.EXE, PG.EXE」で使えばよいのですが、
日本語モードではダメで(英語環境でもダメ)、必ず英語モードに切り
替えて立ち上げなければなりません。
3。「PB.EXE, PG.EXE」についての具体的な操作方法についての解説は、後
で行います。
4。本編(25)で紹介した、JN2LHU/岡本氏作成の「TPB.EXE」は、PC98で
簡単にブロードキャスト衛星にアクセスできる大変便利なソフトです。
5。また、本編の号外(EISEI.--)で紹介した、JAMSAT シンポジウム'94 で
公開された JH7CKF/福田氏作成のプログラムは、Main画面と Directory
画面が同一画面上でマウスで操作できるという大変便利なPC98対応
のソフトです。これを近日中に入手し、機会があれば本編で改めて紹介
したいと思います。
(注)他の衛星通信用のソフトについては、本編 EISEI.4 を参照して
下さい。
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参考資料 (1) PX98_V21.DOC(使用説明書)
(2) モービルハム '94 4月号 JR1ING/菊川氏記事
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