ウシオのベスト5歌謡曲

はじめまして。僕は28歳なのですが、小さい頃からなぜか歌謡曲が好きで(うちにあった「喝采」のレコードを聞いていたせいでしょうか)今日に至ってます。いつもは、チリアーノさんや、アンカーさんのHPにお邪魔しています。今回は70年代女性アイドルに絞って選曲しました。ちなみに、リアルタイムで聞いた、という感じではありません。                    (by ウシオ)

1 白い部屋/麻丘めぐみ 千家一也/筒美京平 1974
ウシオ: 地味なヒット曲ですが、彼女の「ヨーロッパ系」持ち味が生かされていると思います。
「芽生え」「ときめき」も捨てがたい。
テリー: ヨーロッパ系ですか。なるほど。そういえば「アルプスの少女」ってのもありました。
「わたしの彼は左きき」「女の子なんだもん」とか、後の世代のアイドル・コンセプトの方向性を決定づけたパイオニアとして評価されていますが、音楽的には、そう、ヨーロッパ系かもしれませんね。
ターミー: 「悲しみよこんにちは」はサガンだし、「アルプスの少女」、「森を駆ける恋人たち」もヨーロッパを意識している。70年代、「フランダースの犬」とか「にんじん」とかヨーロッパ系の一連のアニメには根強い人気があって、ユーロポップスも結構チャートインしていた。今よりもヨーロッパに対する憧れ度が高かったのかな。
伽 羅: 最近CMに出てらして、当時の髪型が全然おかしくないんですよね。
若々しくっていいな〜。
  アブラヤ: 最近徐々に頭髪が後退しつつある私にとって、若い頃の髪型なんて出来ないっす。(T^T)
ところでウシオさん、「ヨーロッパ系」という表現は言い得て妙ですね、流石です。
そういえば大昔のスウェーデン映画で『芽生え』なる青春映画がありましたっけ。

2 ひまわり娘/伊藤咲子 阿久悠/シュキ・レヴィ 1974
ウシオ: 時々TVで見る彼女のデビュー当時の初々しさったら・・・。
まるで、剥き立てのゆでたまごのよう。メロディーラインがたまらなく甘酸っぱい。
今の彼女、「よまわり娘」ですよね(爆)。

  伽 羅:

わはは。よまわり娘ですか。
まあ、いつまでもゆでたまごではいられませんわね・・・。嗚呼・・・。
テリー: 最近この曲には一斉にどどっと投稿が来て、スタッフ一同驚いています。
作曲の人は何者なんざんしょ??
アブラヤ: うんうん!まったく此処に来てちょっとした「ひまわり娘」ブームになっておりますね。
ところで作曲者シュキ・レヴィさんなのですが…私も彼が何者か皆目検討もつきません。
シュキっていうぐらいだから、御自身の半生を綴った手記でも出さないかなぁ?(自爆)

ターミー:

ヨーロッパ系といえば、伊藤咲子もその匂いが濃厚だ。「乙女のワルツ」のオーケストラを駆使したアレンジもそう。この曲のシュキ・レヴィも、73年の世界歌謡祭イスラエル代表として出てきて、伊藤咲子の大きな歌い方を引き出させる為の起用らしい。(でもイスラエルはヨーロッパじゃないか(^^;)

3 もう一度だけ振り向いて/桜田淳子 阿久悠/穂口雄右 1976
ウシオ: 当時の彼女の曲で、唯一10位に入らなかった曲。やや当時の彼女にはおとなびていすぎた曲なのか?「しあわせ芝居」に通じるものを感じます。
アブラヤ: 1976年発表の曲なのですか?当時の私は洋楽一辺倒のギター少年だったので知りませんが、
たしかデビュー当時の淳子さんは真っ白なエンゼル・ハットがトレードマークでしたよね?
とてもふっくらとした顔立ちで、まるで本物の天使が空から舞い降りてきたようでした。
テリー: ズンコさんにも同様に、最近の投稿に必ず1曲は入っている。あらためてすごさを再認識している次第です。え〜、この曲は、中島みゆき路線のまだ前ですよね??
伽 羅: けっこういろいろ曲あるんですよね。
微妙な位置付けになっていますが、ぜひ思い出のなんとか系で特集してほしいな〜。

ターミー:

彼女の場合、作詞はデビューから連続20曲ずーっと阿久悠さん。最初のシングルが「天使も夢みる」で、次が「天使の初恋」。「天使のくちびる」というのもある。阿久さんにとって、桜田淳子に対する思いは「天使」がキーワードだった。

4 未来/岩崎宏美 阿久悠/筒美京平 1976
ウシオ: これ、彼女のベストナンバーです。清純で、それでも大人に近づいていく少女の成長ををハイトーンで歌いきってます。「ドリーム」も捨てがたい。
伽 羅: ハリのある声が思い出されます。もちろん今でもきれいな声ですけど。
テリー: これは私もベスト20に入れました。(^^)しかし最近のヒロリンは「インスタントシチュー」のCMなどに出るようになって元気そうですが、髪型と化粧がえぐくって……(爆)
ターミー: 容姿の話しはやめましょう。(^^)

アブラヤ:

うん…。先程も申し上げましたように、後退しつつある部分の話題は避けたいっす。(T^T)
ところで、この「未来」ってどういう曲でしたっけ?多分聴けば思い出せると思うんだけど…

5 白い約束/山口百恵 千家一也/三木たかし 1975
ウシオ: 「未来」が明るい大人へのステップだとしたら、この曲は大人になる過程での「迷い」「不安」を表しています。彼女だから歌えたのではないでしょうか。迷いを棄てた彼女、次の曲ではパジャマのままで暗闇を「愛に走って」いってしまいました。
伽 羅: やっぱりこうしてあげてみると、百恵ちゃんは良い歌が多いですねえ。愛に走ってもいいですねえ〜。
アブラヤ: え?この「白い約束」の次の曲ではパジャマ姿で暗闇の中「愛に走って」しまったの?
百恵さんってたしかに独特な雰囲気がありましたよね。かつて平岡正明氏が「百恵菩薩説」
を著したように、彼女には一種独特なカリスマ性を感じます。百恵さん私と同い年なの…
テリー: 百恵ちゃんに秘められた性のにおい……これは私も強烈に感じます。とろーんとした目つきと少し厚めの唇がセクシー(どこかで聞いた常套句ですね)なせいもありますね。しかし、これだけではやや理由が説得力不足。本当のところは謎です。人によっては、それこそ「菩薩」というのもあります。ユングの「アニマ」というのもある。とらえ方はどうあれ、男の深層心理に訴え、偶像イメージを奮起させるキャラクターであった事は動かしがたい事実ですね。女性の立場からはこの問題はどうなんでしょうね??

ターミー:

彼女の顔の変遷はシングルジャケットで見ると興味深い。「青い果実」(73)では、まだ子供。「冬の色」(74) での頬杖えついた眼差しには既に青い性が宿っている。「ひと夏の経験」(74)のほのかに日焼けした肌と切れ長の目、「横須賀ストーリー」(76)のアンニュイ、テリーさんの言うところの目とろんとセクシーな厚ぼったい唇は「パールカラーにゆれて」(76)がいい。そして「夢先案内人」(77)の慈愛に満ちた微笑、「プレイバックPart2」(78)のつき離した視線、「いい日旅立ち」(78)の余裕、最後の「一恵」(80)では、母親の気品らしきものさえ漂う。まさに人の顔は歴史だ。

ここまで書いて思ったのですが、百恵にはSEXの香りが漂ってます。他の4人は歌詞にそういう意味がこめられていてもそれを感じさせない。逆を言えば、百恵はどんなに清純な歌を歌っていても、性的なものを感じさせてしまう。「青い聖典」路線をイメージし過ぎかも知れませんが。(by ウシオ)

あなたの選ぶベスト5歌謡曲へ