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雅楽の横笛−龍笛

雅楽の笛・龍笛

龍笛は、横笛「ようじょう」「おうてき」とも呼ばれ、古来雅楽の中で大陸伝来の舞踊とともに華やかな宮廷や寺院の行事を飾ってきました。
また、平安期以降の貴族や武士のたしなみとして、広く親しまれていました。
源氏物語絵巻や、平敦盛、源義経などが芝居の中で演ずる笛がこの龍笛です。




龍笛の材料


龍笛本体の材料は、乾燥させた女竹(しの竹)を使います。最も理想的な材料は、100年以上燻された煤竹が入手できれば最高です。



龍笛の構造、寸法


下図の寸法は一つの例であり、内径の変化具合により個々に調整する必要があります。


龍笛本体は勿論竹ですが、管の内部には十分な厚さの漆が塗り重ねてあります。音の響きを良くしたり、音律を調整するために内径変化を希望の寸法に整えてゆく過程で自然に厚くなるようです。
頭部には、鉛の重りを入れ全体のバランスをとります。
歌口の上の巻きの途切れた部分は竹の節を模したものです。その裏側には「蝉」と言われるやはり竹の節の枝の付根の部分を模したものを黒壇で彫刻します。
巻きは「樺巻き」と言い、桜の皮を細断して繋いでいったものを断面を整えて巻きます。
内部と歌口の回りを朱で、樺巻きの部分を黒ろ色と埃漆で仕上げます。

音程と押え方


基本的には、左の九種類の押さえ方で、責(せめ:高音)と和(ふくら:低音)を吹き分け、十四種類の音程を出します。
しっかりした音を出すために、「唱歌(しょうが)」が最も重要な練習方法とされています。
夕(シャク)の音程は、洋楽のラ:Aに近い音となります。



越殿楽


結婚式や正月の行事などで有名な「越殿楽」:正確には「平調(ひょうじょう)の越殿楽」の横笛の譜面です。
雅楽には大きく分けて、1.日本固有の神楽を代表とする宗教的な儀式に用いられてきた歌舞いと、2.大陸から伝来した唐楽と高麗楽、3.貴族の間で歌われた催馬楽、朗詠などがあります。
越殿楽は唐楽の一つで、舞いを伴わない「管絃曲」でもあります。
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左の譜面をクリックすると演奏を聞くことが出来るようになります。
「越殿楽-車吹」(Real Audio 411KB)
「越殿楽-唱歌」(Real Audio 261KB)



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