Base2-2:初期ブックにおけるスペル

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 「1-3:カードの分類」では、スペルを“プレイヤーのスキルとセンスが問われるカード”と表現しました。これは使うタイミング、対象がプレイヤーの技術に大きく依存するためで、判断が難しい局面があるからです。この点は初期ブックに採用されているスペルも同様です。ここではそんなスペルの利用方法を紹介します。

 ホーリーワード1    単体呪いスペル  コスト:20  レアリティ:N
 対象セプターの次のダイス目を1にする

 ホーリーワード6    単体呪いスペル  コスト:10  レアリティ:N
 対象セプターの次のダイス目を6にする

 ホーリーワード(全部で0、1、2、3、6、Xと6種類)は非常に使い勝手の良いスペルです。

・自分に使って、連鎖を組む
・自分に使って、敵の高額領地を回避する
・ホーリーワード6はダイスの期待値を上回るため、周回を早めることができる

・相手に使って、自分の高額領地に誘い込む
・ホーリーワード1はダイスの期待値を下回るため、周回を遅くすることが出来る

 このように多目的に使用できます。また、使うタイミングを選ぶため、プレイヤーによっても判断が分かれます。例えば、相手もホーリーワードを使っていることが分かった場合、ホーリーワードをかけられても自分のホーリーワードで上書きできるように手札に保持する人、いざ手札が一杯になって捨てるのはもったいないから使ってしまう人、それぞれです。上の5つの使い方は基本的なものなので、是非、身に付けてください。

 マナ    単体瞬間スペル  コスト:0  レアリティ:N
 使用者は周回数×50Gを得る

 このスペルはただ「使う」だけという面白みも何も無いスペルです。それでも確実に自分を目標へと近づけてくれるため、多くのセプターに好まれています。周回ボーナスを得た後に使った方が効果が強くなるため、手札に保持するのもひとつの手ですが、捨てるよりは使った方が良いでしょう。手札が6枚になったら使う、というのも悪くないかもしれません。

 本来は「ブックに何枚採用するか」という問題であり、自らの収入手段をいかに確保するかが問われるのですが、初期ブックでは考える必要がないため今回は割愛します。持っている分だけ入れてしまって良いでしょう。

 フライ    単体瞬間スペル  コスト:20  レアリティ:N
 使用者はダイスを2つ使い、2つのダイス目の合計分だけ進める

 マナと同じく、使い方にあまり悩まないスペルです。自分が速く進むことによって、砦ボーナス、周回ボーナスを得られます。余談ですが、自分にホーリーワードがかけられたときは、そのダイス目の2倍分だけ進みます。つまり、ホーリーワード6をかけられたなら、フライを使うことで12マス進めるのです。緊急回避的な使い方として覚えて置いてください。

 シャッター    単体瞬間スペル  コスト:20  レアリティ:N
 対象敵セプターの手札から、クリーチャーカード以外のカードを1枚選んで破壊する

 敵プレイヤーのアイテムカードかスペルカードを1枚選んで破壊します。このカードは最善手を打つのが非常に難しく、「なんとなく」使ってしまいがちです。「なんとなく」でもそれなりの効果がありますが、盤面を決定付ける力を発揮するのは状況が限られるため、あまり採用はされていません。

 ここで問題です。自分が1位の時に次のプレイヤーA、B、Cの中から、シャッターの対象を選んでください。

  A:マナ(自分との総魔力差は1000)
  B:防具(高額領地あり)
  C:武器(侵略用クリーチャーあり)
  その他:シャッターを使わない

 実は、解答はひとつではありません。Aにレベルアップできる領地があった場合はAに使うのが順当です。また、Cが確実に侵略してくるのが分かっていて、Cの侵略を防ぐ手段が無いならばCでも良いでしょう。
 微妙なのはBです。高額領地は必ず踏むとは限らない上に、ホーリーワードで回避することも可能です。また、防具を破壊しても侵略できる手段が自分に用意されているかどうかも問題になります。加えて、CがBの高額領地を侵略して、自分に追いついてしまうかも知れません。これではシャッターを打たない方が良かったという事になってしまいます。

 最大の問題は、このような盤面の状況を見極めて適確に判断する能力です。これが非常に難しいため、「とりあえず」入れておいても役に立ってくれるマナの方が、採用されがちです。確実に自分にプラスになりますしね。そういう訳で、シャッターを使うときは、ちょっと考えるようにしてみては如何でしょうか?低コストで確実に干渉できるため、存外、悪い働きはしないと思います。

 マジックボルト    単体瞬間スペル  コスト:50  レアリティ:N
 対象敵クリーチャーに20ダメージを与える

 敵クリーチャーを排除するのに有効ですが、このスペル1枚で消せるクリーチャーは非常に限られます。初期ブックの場合は移動侵略による巻物との組み合わせが有効でしょう。通常攻撃を反射するデコイや、全体能力を持つリビングアイドルに対して使うのが一般的ですが、そういうブックを相手にする場合、初期ブックではまず勝てません。ストーリーモードで使いにくいと感じたら、抜いてしまうのも手です。

 ただし、初期ブックによる4人対戦の場合は少々勝手が違います。3人のマジックボルトを一斉に撃てば、いかなる高額領地であろうとも確実に落とせるので強力なプレッシャーになります。その際は、レベルアップする領地を複数にして被害を最小限に食い止めてください。

 キュアー    単体瞬間スペル  コスト:10  レアリティ:N
 対象クリーチャーのHPを全回復する

 使う機会は少ないと思います。欲しいタイミングは試合中に1、2度あるかも知れませんが、狙ったタイミングで引いてくる必然性はありませんし、その時まで手札に持っておくというのも得策ではありません。マナなどのカードが手に入ったら、入れ替えてしまって構わないカードです。


 いかがでしょうか?何気なく使っているスペルを見直していただけたら幸いです。「このぐらいなら既に知っているよ」という方は、初期ブックを使いこなせるプレイスキルが身に付いています。カルドセプトに初めて触れる方と対戦するときは、是非とも初期ブックにしてみてはいかがでしょうか?

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