にっかつロマン

長らくJBソレユケの紅白のまま放置しておりましたので
全然関係ないことを書いてみようかと思い立ちました。
二十代半ばのころ出席した、とある結婚披露宴の話です。

あまり話をしたことのない知り合いだったのですが
友人代表としてスピーチすることになり
緊張しつつなんとか終了。
つづく叔父さんによる歌の時に
それは起こりました。

叔父さんの選曲は「夢芝居」。
さきほどまで、
新郎新婦の今日までを写し出していたスクリーンを背に
歌い出す叔父さんの後ろに写し出された画面には
「夢芝居 梅沢富美男」
のクレジットとともに
「にっかつロマンカラオケ」
の文字。

わたし含めほどんどの人は
そんなカラオケがあると知ったのも初めてで
しかもなぜそんなものが結婚式場に、という思いとともに
しばし呆然というかあぜんとして、事態を見守っておりました。

「男とおんなぁ〜」くらいから
画面の中で踊っている着物の女性は上半身はだかに。
それ以上は脱ぎませんでしたが
熱唱する叔父さん、
おろおろするも何も言えない親族、
わたしは、申し訳ないと思いつつ笑いをこらえるのに必死。
叔父さんも気付いてはいたのでしょうが多分どうにもできず、
歌い終わると同時に会場の全員が
安堵の表情となり
司会の人含め、誰ひとりそのことに触れることなく
宴は進行していきました。

でもあとで、なんとなくお腹がいたかった。

人のことを笑ったのがいけなかったのだと思いますがその何年後か
弟の結婚式の際、
会場のまん中を歩いて花嫁さんに花束を渡すはずが(なんでそんな役が?)
なれないハイヒールにつまづき
花嫁さんの親族が一列にならぶ席にダイブしてつっこむ形で
義姉(あね)デビューしました。