こっぱみじん

もう何年も前になりますが、
愛用していたちゃぶ台の手前で、フナトさんがつまづきました。
フナトさんは片足でおっとっと、みたいな形になり
ちゃぶ台をまたごうとしたのですが、
またぐには大きく、
振りあがった片足のかかとがちゃぶ台の中心に。

私が振り向いた時には、
修繕するとか、そんなレベルでない
粉々になっていました。
音としては軽く、スコン、て感じだったと思います。

かかとでちゃぶ台を破壊。
モノにはツボがある、ということを知りました。


自分で買ったお気に入りだったので、それなりに怒り、フナトさん詫び、
新しいのを買うから、と大変あわてた風だったのですが
いつの間にか、ちゃぶ台の場所には
押し入れにあった一人用コタツのテーブルが。

それ以降、コタツはちゃぶ台かちゃぶ台でないかの議論が
ご飯のおかずとなりました。

そのコタツも数年前に大型ゴミに。
いまも私は新しいちゃぶ台がやって来る日を待ちこがれているのですが
フナトさんが探している気配はいっこうにありません。

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