人の作ったごはん

人に作ってもらったごはんは、おいしい。
失敗作でさえ、おいしくないところがおいしかったりする。
ただ、自分が作るとなると別。

自分ひとりで食べて「すげー、めっちゃおいしいやん」と思った料理でも、
同じのを人に食べさせる時はおいしくないような気がしてしまうのだ。
「おいしいわ〜」と言ってもらっても「気ぃつこてんのちゃうやろか」と疑ってしまう。

これって、私だけなのかなあ?
みなさんはどうですか?

人に作ってもらうごはんはおいしいという事なのか、
私が料理がヘタという事なのか、
両方なのか。

あ、でも、お金を頂いている音楽に関しては、
そんな風に思考回路は働きません。
…ということは、やっぱり、料理がヘタということなのか…。

でもそれだけじゃないような気もするなあ。うーん。

私の料理を食する機会の多い船戸さんには、
「んー、もしかしたらちょっと失敗かも」と言いながら出すことが多かったので、
船戸さんは失敗作ばかり食べさせられていると思っていたそうです。

私の言葉には謙遜も(したのがいけないんでしょうが)含まれていたので
船戸さんがそんな風に思っていたということが発覚した日、
「え〜、そんな失敗作ばっかりちゃうで〜。ちゃんと作ってるで〜。」
と抗議しました。

そしたら「僕、味わからへんから言われたとおりに思てしまうねん。」
との答えが返ってきて、それ以降船戸さんに料理を出すときには、
見た目がよほど失敗でない限り「自信作」といって出しています。


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