ババへラアイス

10月頭からの東北への旅は、コーディネートしてくれた
東北が誇るナイスガイ、テリーさんのおかげでミラクルな毎日を過ごし、
書きたい事だらけなのですが、まずは秋田で出会った食べ物の話から。

初・秋田までの車中、基礎知識?として「ババへラアイス」なるものの話をきく。
テリーさんいわく

・夏、国道沿いにぽつんぽつんと、パラソルを立ててアイスを売るおばあさんがいる
・アイスクリンのようなアイスをヘラですくうので「ババへラアイス」と呼ばれている
・あまりにひと気のない所に立っている人もいて、思わず買ってしまう
・名人はヘラで薔薇が作れる
・朝、バスが道ぞいにひとりひとりおばあさんを降ろしてゆき、
 夕方また、ひとりひとり拾って帰る

宮城の人テリーさんは実際には買ったことがないそうで、
「冬はどうしてるのか」「どんな社長だろう」「もしかしてマフィア」など
勝手なこと言いつつ秋田に到着しました。

案の定、というかアイスには涼しすぎる季節、パラソルは一本も立っていません。
そりゃそうだよね、と立ち寄った秋田道最後のパーキングでなんと、遭遇できました。

人もまばらな建物の外で「秋田名物ババへラアイスでーす」と声をかけられ
ちょっと寒いなと思いながら買いました210円。
ピンクと白のアイスを、ヘラで薔薇の形によそってくれます。
なんだこれが基本形かあ、と思いながらシャリシャリ。
売ってる二名のご婦人にどこから来られたんですか?と聞くと「男鹿」、
遠い!と驚くテリーさん。さらに二名のうち一名はなんと社長夫人。
マフィアではありませんでした。冬は休みだそうです。

そんなわけで、一度でババへラアイスにものすごく詳しくなって帰ってきました。
京都に戻って検索してみたら、バラの形を作れるは橋本さんだけ、と書いてあり
その橋本さんにも一発で出会ってしまったようです。

各地の物産展にも出店したり、通販でも買えるようですが
もし暖かい時期に秋田に行かれることがありましたら是非、食べてみてください。

追記:
秋田でライブさせてもらったお店「ブルージュ」店主おときさんは
「ババへラアイスの歌」を作っておられ、お店で聞くことができます。
味わい深い曲です。ほかに「こたつラブ」など色んな曲があり
ババへラアイスとともにフチガミの脳裏に
秋田の強烈なイメージとして焼き付いております。