本日3/3日深夜

桂文枝さんの愛宕山の放映があることがわかり
テレビの前でまちぶせていますふちがみです。

文枝さんは昔、関西で日曜の昼に大抵の人が観ていた
「素人名人会」というテレビ番組に出ておられ
その頃はまだ小文枝さんでした。
これがまあ誉めない審査員で、子供の目には
このいやみな面白くない人に落語ができるのか、と、そう見えておりました。

そんな私が大学生となったある日、
高校で唯一の高倉健仲間だったフナカワさんにばったり再会し、
「今度京女(京都女子大)の学祭に小文枝さん来んねんて。行く?」
という流れになり聞きにいったのです。

その時なぜ突然落語を、
しかも二人とも通っていない大学に聞きにいったのかは全く思い出せません。
演目も同様に全く覚えていませんが
文枝さんが面白くて、格好よかったことだけは鮮明に覚えていて
その時から文枝さんは好きな落語家さんになったのでした。

それより前だったか同じ頃だったか、
高槻の西武百貨店で、二年続けて笑福亭松鶴さんで初笑いという
今思えばとても贅沢なお正月を過ごしたことがあります。
ちょっとろれつがまわりにくかったり
時々ネタを忘れて「あ」と固まらはるんですが
固唾をのみながらみなで次の言葉が出てくるのを待つ時間もとても好きで
やはり演目はかけらも覚えていないけれど
その人がその場全てが芸であるような、ものすごく大きなものをみたような感じを
いまもとても強く覚えています。

朝のドラマにはまりすぎ
落語家になると言い出さないかフナトさんが心配していましたが
さすがにそれはありません(多分)。
しかし色々思い出すにつけ
つくづく音楽よりもわたしは
落語とかそういうものにたくさん影響を受けているかもしれんなあ、と
そこは時々本気で思ったりしていますこの頃です。