化粧

化粧なんてどうでもいいと思っていたけれど

という中島みゆきの歌をギターつまびきながら歌っては
ああ、もっとかわいかったらなあ、と涙ぐんでいた頃がありました。
その頃似ているとよく言われた芸能人は、リンゴ・スターでした。

いつの頃からか忘れましたが、バタくさい顔コンプレックスです。
化粧がヘタ、というのがまずありますが、
目や口に少し色をつけると、
あっという間にタカラヅカ(昔の)風になってしまい
理想の可愛さからいっそう遠のきます。
それでも、ハタチ前後の2〜3年は奮闘してみたこともあったものの
いつのまにかまた、お化粧から遠のいてしまいました。

若い頃わからなかったファンデーションの意味は
今は充分すぎるほどわかっています。
でもお化粧の練習をしてこなかったので、
いまさら塗ると、さらにフケます。
…というわけで私はこのまま、
お化粧に縁のない人生をおくることになるかもしれません。
人のを見るのは好きなんだけどなあ。

ところで、お化粧をしないと
女同士で旅に行ったとき、ちょっと困ります。
朝のお化粧タイムが、ひまなのです。
パタパタパタ、とか、チャッ、とか聞こえる間
いま振り向くと眉毛がないのではないか、と
わざと見ないようにしたり、
いらんことを話しかけたり、
暇だったり忙しかったりします。

あ、ごく稀に、やるときゃやるもあります。