1999/10/10 up

埼玉県農業青年海外派遣研修
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平成11年9月7日から18日までの12日間、欧州3国(ドイツ、スイス、フランス)の
農業情勢の研修及び視察に、今年は会議所の会員2名が選ばれ、渡欧しました。
2名のレポートをどうぞ。

ヨーロッパ研修に参加して 関口英男
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マイスター目指して
 9月7日から、ドイツ・スイス・フランスと12日間の視察に行って来ました。各国の印象に残った農業事情をお知らせします。
 まず、ドイツのマシネンリンクという法人です。ここでは機械や労働力を直接所有せずに会員農家間の機械や人の仲介マネジメントをしています。会社は必要以上の経費がかからず、農家も機械コストが低減できるというメリットがあります。これからの日本に必要だと思いました。
 スイスは自然の豊な国で、国民が農業に理解のある国でした。ミュージンゲン農業家政学校では、若者たちがマイスター目指して勉強していました。農業経営者になるにはマイスターの資格は絶対に必要で、社会的にも認められた資格です。
 フランスではパリ近郊の大規模主穀農家を視察しました。見渡す限りの広大な土地(95ha)はすべて個人の所有地で、そこで使用されるコンバインの巨大さには驚かされました。
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超巨大コンバイン

海外研修を終えて  栗原 晋
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ドイツのハイデルベルク近郊のブドウ畑
 私は9月7日から12日までの12日間、ヨーロッパに研修に行って来ました。
 私は就農して2年目に入り、自分の家の農業も多少はわかってきました。私が将来、農業を経営していくうえで、何か役に立つものがあればと思い参加しました。
 ドイツではぶどう生産農家を視察しました。ワインを試飲させてもらい、とてもおいしく、いろいろと話を聞かせてもらいました。ぶどうやワインについて、少しわかったような気がします。
 フランスでは花き生産農家を視察しました。ガラス温室とビニールハウスがあって、とても広く、主にキクシクラメンを栽培していました。フランスの土はPHが高く、作物のためには良くないため、ドイツ、オランダから輸入しているそうです。かん水や普段の管理はすべてコンピュータ制御でやっているそうです。自分も将来もし野菜がだめになったら、花をやりたいと思っているので、大変参考になりました。
 他にもたくさんの研修をすることができて、大変勉強になりました。
 ヨーロッパでも日本と同じく、後継者不足が深刻な問題のようです。研修ばかりでなく観光もあったので、とても楽しい研修になりました。
 この研修で学んだことを、私のこれからの農業に役立てていけるように頑張っていきたいと思います。
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凱旋門の上から見たエッフェル塔の夜景

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