菊池鈴々の「RinRin日記」
96年5月分
それぞれタイトルのあたまにジャンルの目印をつけています
主な内容は、■本 ●漫画 ▼TV □雑誌 ○同人誌 など
■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略
96/06/18 改訂
ホームページに戻る
05/31(金)
- ●王家の紋章(36)/細川智栄子 ★★★
- 古代ミノア編。主人公がまたさらわれてる。
- ●悪女(32)/深見じゅん ★★★☆
- おちこぼれOLの出世街道はどこまで続く。一目惚れの相手と同じ研究所勤めということで、だいぶ接近したことになる。少しずつ彼のひととなりにも触れられるし。
でもいいかげん「意地悪な人間」が多すぎないか。意地悪なキャラクターのバリエーションが豊富なのはすごいけど。
- ●いしいひさいちの問題外論(8)/いしいひさいち ★★★★☆
- COOL。
05/30(木)
-
- □HANAOTO DELUXE vol.3
- ヴァンパイア特集。
うちの近所の本屋さんは、時々JUNE系雑誌を少年誌や青年誌のエリアに並べてしまうので油断できない(笑)。どうも表紙の印象では区別できないらしい。たまにこっそりと位置をなおしてあげたりする。余計なことかもしれないけど、読者のほとんどが女性のはずだし、あんまり売れないと、この路線の入荷がなくなるのも困るしね(笑)。逆に『アフタヌーン』とかが可愛い女の子が表紙のときに女性向けのエリアにあったりもするのだ。単に並べ方にこだわってないだけかもしれない。
- ●GOD SAVE THE すげこまくん!(1)/永野のりこ ★★★★
- 雑誌でパラっと読んだことはあったけど、まとめて読むとなかなかだ。展開のパターンはだいたいおんなじで、エスカレートさせて落とすのも特にめずらしいものではないが、濃すぎない変態路線、おたくゴコロをさそうディテールがとてもいい。すげこまくんが意外に純情でかわいい奴だったりするのも、通しで読んではじめてわかった(笑)。
- ●ここだけのふたり!!(5)/森下裕美 ★★★☆
- このシリーズは、傑作なんだ、本当だ。今回たまたま目立つヒットがなかっただけ。
05/29(水)
- □Charade 7月号
- 長谷川忍は1月号の「雨を見たかい」の続編。人気があったのかな。あいかわらずベッドシーン続きだけどちゃんとラブストーリーとして成立しているとこがいい。
江上冴子のエデンシリーズは新キャラを投入しているわりには、全体としての話が進まないのが少し不満。おいしいパターンだから続けたくなるのかもしれないけど、新展開がなくては。
- ●月の純白(ピュア)星闇の青碧(サファイア)(1〜3)/東里桐子 ★★★☆
- 異星人が地球を破壊にやってきて「魔法」で東京をめちゃめちゃにしてしまう話。その異星人に対抗するため、もうひとりの異星人と融合して「魔法」を使う女の子が主人公。少女漫画の絵柄での魔法系ファンタジーは、たいていもっと甘い話なんだけど、どんどん破壊が進んでいくのをくいとめられないわ、主人公は内調にその能力の提供を求められ家族を拉致され脅迫され公開捜査されるわで、けっこうシリアス。恋人は破壊者側に融合されて、事実上の人質になってしまう。人間側からも裏切り者が出て、一年後には日本はすっかり廃墟同然のありさまになる。
異星人と地球人の安易な意志疎通はまあ、おいといて、地球だけでなくいろんな星を破壊し続けてきた動機がよくわからない。オチをちゃんと考えていてくれることを期待するぞ。
- ●月の行方/かわみなみ ★★★☆
- レディースコミック。H系じゃないほうの。かわみなみがレディコミも描いているとは知らなかった。自分の気持ちをうまくあらわせない血のつながらない義兄が不器用でいい。私はやっぱり意地悪なメガネの男が好みなんだろうか。
05/28(火)
- ■五年目の恋人/桃さくら ★★★
- JUNE。両想いだった恋人の母親に狂言自殺までされての反対に、一旦は別れて、お互いの愛情が変わらなかったら五年後に再会しようと約束した。その五年目の少し前に、別の相手から恋をうちあけられる。本命の恋人に再会するまでの短い間でもいいから、とうったえられ、うけいれてしまう。そして約束の日、彼は決断を迫られる。
再会の甘い夢と現在の恋人の間で悩んじゃう若手弁護士が、強引でちょっとずるいけど、憎めない。恋人は両方かわいいし。愛は育てていくものだ、というメッセージがものすごくストレートだけど、このテのセリフまわしは照れずに書いちゃったもんの勝ちだ。この作者の「僕セク」シリーズよりはこっち傾向の方がいいと思う。
- ●崑崙の珠(3・4)/長池とも子 ★★★★
- 主役ふたりの凸凹コンビぶりがとてもいい。この二冊では、主人公が自分を人間だと信じていた頃のエピソードや、冥府に住む異母兄との確執の一端がかいまみえて、もりあがってる。
05/27(月)
- ■降る星の彼方に/やすはらあおい ★★★★
- JUNE。母と息子の二人暮らしの家に、勘当されていた亡き父親の実家から、彼を引き取りたいとの申し出がある。高校受験が終わって一息ついたところでもあるから、とりあえず様子を見に行くことにする。父の実家と会社を継いだ父の従兄弟の美貌に無自覚ながら一目惚れしてしまう。その従兄弟の方は彼の父親に惚れていたという業の深さで、父親そっくりの彼にときめいちゃう。意志の疎通ができない二人のすれちがいドラマ(笑)。
亡き父親の親友である専務が、一番ヘンな奴だけど、彼の口出しがなければ話は進まないわけで、貴重な人物ではある。ただ、初Hのきっかけが、正気を失った状態での強姦っていうのだけは、いただけない。
05/26(日)
- □新世紀エヴァンゲリオン フィルムブック(6)
- TV版17&18話。エヴァンゲリオンは、アニメファンではない人の間でも話題らしく、夫の職場でも茶飲み話にでたそうだ。噂だけで、ちゃんと見た人間はその場にいなくて、夫がその中では一番詳しかったらしい。「僕はちょっとしか見てないんだけど、妻が…」って、どんな妻だと思われているんだろう。そのまんまか(笑)。
- ○別冊突然最終回「春」/えみくり
- くりこ姫の小説は、彼女の得意ワザの、年下が甘えてなしくずし的に恋人になるパターンかと思わせておいて、ちょっとひねりがはいっているあたり、ダークだ。
- ○第7天国 総集編(8)/えみくり
- 「総集編」なのに、今回は書き下ろしが相当あってお得な一冊。
バレンタインの人気集計ではダントツの甲斐晃よりも、ねじれた性格の長谷川と、ねじれてねじれて一見スナオに見えてしまう(笑)加藤が、私の好みです。
- ○新・小説突然最終回第5号/えみくり
- またまた表紙に初日さんが。つまり、まだ2作しか出てないキャラなのにしっかり人気がある、ということなのね。レギュラーとしてどんどん書き下ろししてもらって、あっざやかな毒舌を披露していただきたい。
「NUDE」は、慶太のぐれまくった姿が哀しいが、あんなに悪者なのに卑怯者ではないところが深い。
05/25(土)
- □小説ショコラ VOL.1
- スタートから1年たった『ショコラノベルズ』の心交社が出した新雑誌。季刊みたい。ショコラノベルズで既に出ている作品の続編が2つ、読切3つ、漫画1つ。
中では、白城るたの、新書版ミステリーの編集と作家のラブストーリーが目をひいた。この作者は綾辻行人の館シリーズの同人誌も出しているそうだから、そういうヒトなんだろう(笑)。イラストの河内実加は、我孫子武丸の作品の漫画版をやっているから、やっぱりそういうヒトなんだろう。主役が両方とも受顔に見えるのはなぜ(笑)。
- ●砂上の王国/新堂姫子 ★★★★
- ブレス掲載のJUNEもの。初コミックス。オリジナルでこのテのものを描いたのは、初めてだと後書きにある。同人誌業界ではパロの方が多いもんね。
タイトル作とその続編が架空の砂漠の国が舞台の続き物で、3つは独立短編。中身はちょっとロリはいってるかな。いや、15歳ではロリとはいわないけどさ(笑)。ファンタジーとしてどうこういうようなタイプの話ではない。
05/24(金)
- □小説ADONIS VOL.14
- ポルノ寄り、がセールスポイントだと思ってたんだけど、この号はそんなでもない。H描写が少なくても別にいいんだけど、ラブストーリーそのものの出来がいいとは、ちょっといえないから総合的には評価が落ちる。その点、どおるはHシーンばっかりで開き直ってるぶん、ねらいがわかりやすいかも。でも私は文中にハートマークが多用されるのは、いいと思わないんだけどね。
05/23(木)
- ■カルトの祓い方/松尾貴史 ★★★★☆
- 「オウム」以降、あらゆる雑誌に種々のコメントが掲載され、カルト否定型の本もさぞかしたくさん出ていることだろう。TVや雑誌の的はずれな「おたく」情報は「おたく関係者」の冷笑を誘ったが、笑ってばかりいられないのはまちがいない。オウムのカルトが、欧米のカルトと似て非なるものである事の一因に「おたく」的思考(しかも「ぬるいおたく」だ)があることが、元FBIの心理捜査官とかに聞いてわかるんだろうか。わかるかもしんないけど(笑)。
松尾貴史は、1960年生まれで、コックリさんやユリゲラーブームや世紀末ブームを頭からかぶり、かつ切り抜けてきた者の持つ、リアルな語り口で、なかなか読みやすい。
- ■永遠に恋したい(恋しくて・3)/夜月桔梗 ★★★
- サラリーマンJUNE。登場人物の生い立ちに関係する事件そのものは他愛ないが、シリーズも3作目だから、キャラに感情移入して読めるということだろう。主役が二人とも1作目ほどせっぱつまってないしね。
- ●メイクアップ スペシャルNo.1/有希うさぎ ★★☆
- 学園コメディ。目つきは悪いが熱意は人一倍の主人公が「3年連続して生徒会長をつとめることができれば学園の理事長になる権利が与えられる」という特典をめざして、高校1年生にして生徒会長に立候補した。味方につけるべき人材への極端なアプローチなどがギャグのベース。
- ●デートをしよう!(メイクアップ スペシャルNo.1)/有希うさぎ ★★☆
- 前作の続編。キャラの性格づけが明確なのはとてもいいんだけど、いかんせん絵がこなれてなくて読みにくい。
05/22(水)
- ●シャンバラ(1)/津寺里可子 ★★★
- 古代日本を舞台にしたファンタジー。少女漫画ではめずらしく、主人公たちは山の民や鍛冶士一族で、倭人は民から搾取する権力側として描かれている。てごわそうな魔物なんかも登場して民族同士の軋轢にからんでくるらしい。主人公のアテルイは実在の人物で、資料をひもとけば時代がわかると後書きにあったので、うちの小学館・日本大百科全書をひいたけど載ってなかったのですぐくじける。なんかで聞いたことがあるようなないような名前なんだけど。まあいいや、2巻になれば人名でわかるらしいから。
05/21(火)
- ▼天空のエスカフローネ
- 最近、一番気にして見ているTV番組はこれ。絵柄のせいもあって、始めは期待していなかったんだけど、この春の新番組アニメのなかでは一押し。そう言ったら「そんなこと言っていいの、エヴァで懲りたんじゃないの」と提言して下さったかたもおられましたが(笑)、そんなこと気にしてたら、ラストまで見てない作品はどれもコメントできなくなるじゃないの。ラストが困ったちゃんだったらその時はその時よ。
05/20(月)
- □i's(アイス)Special Vol.1
- 漫画9本と小説1本の新雑誌。i's(アイス)は、もともとコミックアンソロジーで存在する名前なんだけど、形態を変えてあるから別物ということらしい。
Bethと葛井美鳥の漫画がかわいくて印象に残る。Bethの作品中、主人公二人が初めて会話した後にナンパの一環として貸す本が、京極夏彦の『鉄鼠』だったりする(笑)。脇役に「初心者にいきなりこれは厳しいよ/せめて島田荘司あたりとか…」と言われている。どうせなら『姑獲鳥』から貸さなきゃね(笑)。
05/19(日)
- ○TORANU TあNUKI(通巻60号)/アンビヴァレンス
- SFレビューファンジン。全頁レーザープリンタ直接出力、カラーの表紙のみインクジェットプリンタ使用、絵はスキャナ読み込みの完全DTP。紙ファンジンの継続に弱音を吐いている私と違って、みんなすごいなあ。
05/17〜05/19
- 2泊3日・浜松で遊ぶ。ウナギ茶漬けがとてもおいしかったし、音楽博物館もよかった。実際に楽器を弾いてみることができるコーナーがあって、日頃手にする機会のない楽器だから嬉しかった。あのコーナーの楽器をもっと増やせばいいのに。
05/17(金)
- ○桑原水菜の「炎の蜃気楼シリーズ」
-
- THE EARNEST DESIRE(GOMENNE MIRAGE14)/ごめんねミラージュ
ここんとこ、原作を買ってはいるものの積んでるだけなので、ちゃんとフォローしてないんです。原作も読まなくちゃ(笑)。
05/15(水)
- □小説b-BOY 6月号
- 長江堤と河合純子が「切ない」型でグッド。
作家の皆様への質問企画の中で「レーザーバリバリの本格ハードゲイ、どこをめくってもH・Hの緊縛ショタ、バラとフリルに彩られたスーパー耽美小説の3つの内、どれか一つを書かなければならないとしたら、あなたはどれを選びますか」というのがあった。解答を読みながら、そうか、この作者と私はこのへんの波長があうのか、と妙に納得してしまった。読者の立場で、上記3つの内、どれかをを読まなければならないなら、私は緊縛ショタかな(笑)。
- □麗人 Summer Special
- 最近、内田かおるの漫画がけっこう好き。ごつい男の出る漫画はいまいちなんだけど、この路線までならOKってことか(笑)。
05/14(火)
- ■艦方氏の苦悩/長江堤 ★★★★
- 若手の公認会計士と美大の研究生のラブラブJUNE。コメディタッチのテンポが快調。女装者の美人ホスト(ホステス)と主人公の従姉妹の女(?)二人組みの、影になり日向になりのおせっかいで愉快犯な策謀がなかなかいい。タイトルにもある、主人公の「苦悩」がアレなところがアレだから(笑)、今回のオチで万事解決というわけではないけど。
- ●NATURAL(2)/成田美名子 ★★★
- 主人公がマンションの一室に拉致監禁される。JUNEじゃないのでHな目的ではない。警察とのかかわりや、家族・友人の心配する姿など、無事に救出されるまでが描かれる。監禁を強要した女の子や、いいなりになって実行してしまった男の子の心の弱さがポイント。
- ●螺旋のかけら(六)/橘皆無 ★★★
- はじめのうちは、登場人物の顔がストーリーの都合上、三人おんなじなので、読みにくかった。やっと性格の違いで見分けがそこそこつくようになったと思ったら、次から次と新キャラが出てきて、思いのほか入り組んでいる。
- ●ラプラスの天使/雁川せゆ ★★☆
- エキセントリックな数学者が臨時教師をひきうけてやってきた高校で、性格が悪く美形の生徒会長といざこざをおこすソフトJUNE。先生が数学者だから「ラプラスの天使」で、もし物理学者だったら「マックスウェルの天使」になってたと後書きにあるが、「マックスウェルの悪魔」も数学の問題だそうですけど。
05/13(月)
- ■みずき先生 気をつけて/井村仁美 ★★★★
- 高校生と教師の学園JUNE。新米の先生が生徒会長に強姦され、そのシーンを撮ったビデオをネタに脅迫されて、ずるずると関係をもっていくうちにほだされてしまう話。一応、純愛路線。いつものことだが、学園JUNEに登場する生徒会長に、まともな奴はいない(笑)。
- ■昼も夜も/きたざわ尋子 ★★★
- バイクのロードレースもののJUNE。サーキット初心者の高校生が、あこがれの国際A級ライダーと知り合い、うかれているうちに両想いになれる。レース関係の描写にページをさいているのでそんなにHではない。
- ●愛しのバットマン(13・完)/細野不二彦 ★★★☆
- チームは紆余曲折の末に優勝しちゃうし、香山の子供は生まれるし、の大団円。
- ●お洒落小僧は花マルッ(10・完)/安積棍子 ★★☆
- 子供たちがみんな美形に育っていて、渋い父親になつている穂高さんもいる、ラストのオールスターパーティでほのぼのと終わった。
- ●やってらんねェぜ!(2)/秋月こお・こいでみえこ ★★★☆
- 海千山千のわりに恋をしらない真木くんと、H関連のことをなんにも知らないまま流されて行く優等生の裕也くんの高校生JUNEがメイン。周囲の大人の不純なちょっかい(笑)で二人の気持ちは進展してゆく。
- ●崑崙の珠(2)/長池とも子 ★★★★
- 主人公の出生の秘密があきらかになる巻。妖とかかわりあいながら、苦悩の涙を流す姿も美しい。おまけの楽屋オチ4コマまんがとのギャップがまたいいので、これは続くといいなあ。かわいそうな漫画家の夫の話とか、Hを望む読者の声とか(笑)。
- ●聖伝(10・完)/CLAMP ★★★★
- CLAMPの漫画で、きっちりした結末を読んだのはもしかしてはじめてだったりして。帝釈天と先の阿修羅王との約束など、いろいろと予想どおりではあったが、意外だったことも多少ある。孔雀ちゃんが昔から活躍して、最後まで働いた。この話は孔雀の紡いだ物語だといえる。
- ●JANE(4)/橘水樹&櫻林子 ★★★★
- すんごくまじめなSFになってしまった。1巻目のライトコメディ風の味わいが薄れて少しさびしい。シリアスな事件を丁寧な絵で描いてくれて、立派なのはまちがいない。
でも私はグランゾートの同人誌の続きが読みたい。こわれていく大地くんが読みたい読みたい読みたい。
05/12(日)
- □YOUNG YOU 6月号
- 「Papa told me」は、いじめ問題でちょっとシビア。
- ○倉科るりの「聖域」本
-
- SNAP5 SHOW CASE/3on3
倉科るり本人がメインの同人誌。今回はほのぼのとしたエピソードばっかりで、ものたりないぞ(笑)。
- ○井上雄彦の「SLUMDUNK」本
-
- GO WEST[完全版(1)(2)(3)+α]/EXPO
SD版西遊記。三蔵=三井、馬=小暮、孫悟空=花道、猪八戒=リョータ、沙悟浄=流川、皇帝=安西のキャスティングのバランスがなかなかよい。ギャグのりだけど、一応流×三のようだ。
- CURVE VOL.1/UN2(curve)
- CURVE Volume.2/CURVE
- SLUMDUNK PAIRATE EDITION VOLUME.01/UN2
- SLUMDUNK PAIRATE EDITION Volume.1.5+02+Others/CURVE
- SLUMDUNK PAIRATE EDITION Volume.03/CURVE
- THINK&ACT/CURVE
- THINK&ACT#2 NEXT LEVEL/CURVE
「ここのはサークル名とタイトルとNO.の区別がつけにくい」と(まあ、いわゆるそのテの)本屋さんで在庫チェックをした友人が嘆いていたが、なるへそ、その通りだ(笑)。
水戸くんが意外と愛されているのね。水戸・三井・花道ものと、三井・リョータ・アヤコものに大別できる。作者が髪の長い三井がいいと書いているのでちょっと驚く。三井は髪を切って出て来た瞬間にかっこよくなったと思ってたもんですから(笑)。
- FIELDS OF GOLD/SEVENTH SEA(佐々木雅良)
豪華メンバーの草バスケ。1:流川花道清田、2:リョータ仙道福田、3:三井牧藤真の学年別3チームの3on3。作者があとがきでゴリラ系の顔は苦手だといっているので、あの人達は出ない(笑)。
05/11(土)
- ●崑崙の珠(1)/長池とも子 ★★★★
- 昔の中国ファンタジー。人外の父と人間の母とのハーフで、能力はあるらしいが線の細い道士のおにいさんと、犬にばける鬼神が諸国を放浪する話。以前読んだこの作者のコメディより、シリアスなノリのほうがいい。
- ●P.A.(7)/赤石路代 ★★★
- 主人公は個人的な依頼をうけるプライベート・アクトレス。今回はこれまでのような単発の依頼エピソードは少なく、主人公の両親や過去の事件でかかわった相手がからんで、少しおおがかり。本当の女優をめざすのかどうかも瀬戸際かも。
- ●タケコさんの恋人(12・完)/望月玲子 ★★★
- 正体不明の好青年だった恋人が、実は製薬会社の社長の次男で、長男は行方不明、父は倒れ、会社はのっとりの危機、という事態で呼び戻される。彼のためにいったんは身をひくタケコさんだが(それって彼女のこれまでのキャラクターと違うような気がするが)彼が追っかけてきてもとのさやにおさまる。
片方が実は○○の子供、というパターンなオチに少しがっかり。
05/10(金)
- □ロマンJUNE
- なんといっても「さぶ200号記念SEX・DATAアンケート」の結果一覧ページがすごい。よその雑誌のアンケートデータをこうやって使っていいのかなぁという気もするが、読むぶんには大変面白い。アンケートを出した人がみんな正直に記入しているとは限らないあたりを差し引いて見ても、くるものがある。
- ●未来のうてな(1)/日渡早紀 ★★★
- 自作RPGのストーリーを考えるのが趣味らしい中学3年生の男の子が主人公。突然母親が死に、遺言で腹違いの姉がロンドンにいることを知らされて、混乱しながらも父親を責める。
長くなりそうな話の導入部なので、ポイントになりそうな女子中学生、あやしさたっぷりの一見幼稚園児、伏線とおぼしきRPGの展開など、まず風呂敷を広げて見せた巻。
- ●ふくはうち(3)/文月今日子 ★★★
- 割烹旅館が舞台の人情ドラマ。みんな働き者だなぁ。
- ●桜時計/文月今日子 ★★★
- 少し古い短編を集めたもの。
- ●世界はみんなボクの為(5)/斉藤倫 ★★★☆
- 幼馴染みから恋人への変換がうまくいかない高校生ドラマ。単純だけどいってみりゃ一途のにぎやかタイプの男の子と、考えていることをうまく言葉にのせられない女の子のカップルは、そもそも感情表現に問題があったのに、ストレートにアプローチするアメリカ人の女の子の介入でいっそうぎくしゃくする。
- ●OL進化論(10)/秋月りす ★★★★☆
- そこはかとなくリアルで、ツボをつかれる。
- ●アルスラーン戦記(12)/田中芳樹・中村地里 ★★★
- 言葉の使い方にかなり特徴があるので、これって原作のセリフそのままかなぁ、などと思いながら読んでしまう。
- ■●龍と魔法使い 公式ガイドブック/榎木洋子 ★★
- 書き下ろし短編2つのほか、雑誌に掲載された漫画版と、これまでのイラスト集、キャラクター座談会、小説の中に出て来る料理を作り方こみで紹介したりと、もりだくさんではある。でも、だからどうしたの、といいたくなるのである(笑)。
05/09(木)
- □ECLiPSE Vol.12
- とくに印象に残るものはなかったけど小説パートは読了。イラストの二宮悦巳の画風が短期間に変わっている。小説と違って、絵が変わるのは目立つからね。
この雑誌はコラムが楽しめる。TONOのさめた目と、まんだ林檎の4コマがいい。
05/08(水)
- ▼るろうに剣心
- TVシリーズオリジナルのネタでつながないと、原作にすぐ追いつくおそれがあるのかもしれないけど「気の弱い相撲取りが実は素質があるんです」なんて、力がぬける話では意味がない。
05/07(火)
- □MAGAZINE BExBOY 6月号
- 雑誌の魅力が目減りしている気がする。
- ■恋の名前/鈴木あみ ★★★★★
- 高校生JUNE。けっこうH。スナオじゃない意地悪な奴と、自分の思い込みに浸りやすく勘の悪いぽよっとした奴のとりあわせは、なかなか楽しい。でも「ハダカにエプロン」なんて、オヤジはいってるよ(笑)、高校生がすることかなぁ。リアリティを求める作風じゃないからいいけど。
- ■いつも君を見ていた/池戸裕子 ★★★★
- 大学生JUNE。恋人同士とはいえ、まだしっかりした絆がないうちに、片方が他の男に流されて関係をもってしまったのがばれて一旦破綻する。そこからお互いの愛情と信頼をとりもどしてゆくドラマ。オマケの短編は、温泉でいちゃいちゃするだけの話(笑)。ふう。
- ●第三の帝国(6)/本橋馨子 ★★★
- 第二次大戦末期に日本とドイツの間にうまれた闇の組織が、今も裏世界で巨大勢力をもっているという設定。その支配者・ユリウスと、彼を守り愛する最強の刺客・冬彦のJUNE漫画。登場人物はすぐ死ぬ人間も含めて、ほとんど男ばーっかりで徹底してる。ためしにこの巻をチェックしたら、女性は、老いたシスターが2コマ出ているだけだった。
- ●おいしい関係(7)/槙村さとる ★★★★★
- 雑誌で読んでいるものをコミックスで読むと、話の展開はわかっているので、絵のアラが目につきやすい。上手・下手と雑・丁寧は、実のところ別な問題だと思うけど、最近の槙村さとるの絵は少々雑。でもまあ面白いから、目をつぶることになるんだけどね。
05/06(日)
- ●エル(8)/高橋美由紀 ★★★☆
- 長命特殊能力者が長い時のなかで、それぞれの時代や地域の事件に介入する短いエピソードの積み重ね型ファンタジー。シリーズスタート時より絵はみやすくなった。「海を守る者」のエルと、龍の魂を得て彼の妹として共に長い時を生きることになったエリーの物語のひとつの切れ目になる。恋に生きることを決意したエリーが出産とともに命を失うから。
05/05(日)
- □小説REIJIN VOL.2
- 神田睦子の作品は他社(フロム出版)で出ている「SUKI! SUKI! SUKI!」の続きだけど、中身がシンプルだから、おそらく前作が未読の読者も辛くないだろうけど、和泉桂&井沢たみの「犬とロマンチスト」は長い長いストーリーが既にあるのが前提で、人間関係がどうにも説明不足で読みにくい。編集部もそう思ったのか、このVOL.2では人物相関図とダイジェストで設定の説明をしているが、それくらいなら、仮に他社のものでも、○○出版の△△という作品が先に出ています、とでも書いてくれればいいのに。私が無知なだけかもしれないんだけど、ちょっと不親切。
- □新世紀エヴァンゲリオン フィルムブック(5)
- 最終回のぶんまでこの調子で出すんだろうか。執筆者はおこらないタイプの人なんだろうか。
05/04(土)
- ○霧笛 20/五十嵐耕・五十嵐宏子
- 東北大SF研OB&OGがメインのファンジン。それぞれ個性あるライターによる内容がちゃんとしているのもすごいけど、あまりに綺麗なので、ついついレイアウトをほめる方向にはしってしまうのよ。自分でもファンジンの編集をしている者のサガなのか。
05/03(金)
- ■プレイバック マドンナ/鈴木あみ ★★★★★
- タイムスリップJUNE。父親の愛人である青年に恋をしてしまった少年が、彼と父親が出会う以前の7年前にタイムスリップしてしまう。記憶喪失を装って彼のアパートにいすわり、強引にアプローチする。そんなこんなのうちに相手もほだされちゃってめでたく相思相愛になれるんだけど、それでめでたしめでたしになるわけはないのである。
相手が必死に隠そうとした過去の出来事がおおごとだった。秘密の二段階目は不要だったのでは…。そこだけが不幸の演出が過剰で、全体のトーンから浮いてしまっている。でもまあ主人公がとにかく「恋」につっぱしるところが、私好み。
- ●REPLICA MASTER(レプリカ・マスター)/なるしまゆり ★★★★
- SF。人造の擬似生命体をつくる名手だった父親が遺した、たいそうなシロモノと対面させられる若き天才科学者である娘の話。メインキャラの性格造形が一筋縄でいかなくて、とってもいい。
でも、この表紙はめだたないぞ。出てるはずだと思って探してもついつい見逃しそうになる。パッと見に「なるしまゆり」ってわかんないのはよくないよー。
05/02(木)
- ■僕達の砂時計(泉&由鷹シリーズ11)/あさぎり夕 ★★★
- H比率が巻を追うごとに高くなってる気がするJUNE。主人公の「いじめてくん」度もみがきがかかったうえに(笑)意地悪されると興奮しちゃう自覚も出て来たみたいだ。
05/01(水)
- □小説花音倶楽部 6月号
- こうしてみると、この雑誌もなかなか粒がそろっている。池戸裕子や白城るたが好調。
ホームページに戻る
最新の日記を読む