菊池鈴々の「RinRin日記」
96年3月分
主な内容:■本 ●漫画 ▼TV □雑誌 ○同人誌 etc.
■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略
96/05/10改訂
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03/31(日)
- □新世紀エヴァンゲリオン フィルムブック(1)〜(4)
- 第1話〜第12話のもの。動態視力がついていけない部分のフォローにはいい。全部静止画像でチェックするわけにもいかないしね(やった人もいるんだろうけど)。セリフの解釈もしているので親切設計。フィルムブックを読むのはこれがはじめてなので(笑)、このオタッキーな解説が一般的かどうかわかんないけど、パロディの元ネタを説明したり、ヘリのデザインがうんぬんと、楽しそうに書き込まれている。
- □アニメージュ 4月号
- 「エヴァンゲリオン徹底攻略」特集。それなりに力のはいったページだと思う。フィルムブックもそうだけど、こっちはあの最終回を見た後だから気が抜けてねぇ。ふぅ。
- ●飛天の舞/上杉可南子 ★★★☆
- のちの観阿弥・世阿弥が、申楽一座で大和から近江に進出するあたり。とらえどころのない観阿弥がいい味だったりする。メインは美少年の息子の方なんだけどね。
03/30(土)
- □HANAOTO DELUXE vol.2
- 中村留海はうまくなった。絵もすっきりしてきたし。
- ●メイプル戦記(3・完)/川原泉 ★★★★
- メイプルズが優勝とは、ぢつは予想していなかった(笑)。
- ●黄泉からのエクスプレス(霊界宅配便)/服部あゆみ ★
- オカルトファンタジー。この作者は絵がどんどん雑になっている。
- ●邪悪のJACK(2)/小野双葉 ★
- 悪魔と契約して望みをかなえようとしても、まともな結末にならないという連作シリーズ。クライマックスのあたりの絵がどうもグロいので苦手。でも本屋ではグロ系オカルト漫画誌をたくさん見かけるから、需要はあるみたい。
- ●おたんこナース(2)/佐々木倫子/小林光恵 ★★★☆
- 本編より後書き漫画で笑ってしまった。リアルタイプの病院ものなので、人情押しだ。主人公のパジャマのプリント柄を見て、「動物のお医者さん」の二階堂を思い出してしまった。トーンを貼らずに、ちゃんと描きこんでる所をみると、プリント柄が好きなのね。
- ●ジンちゃんとあそぼ(2)/葉月しのぶ ★☆
- 妖霊のジンちゃんがジンベイザメの姿でぷかぷか浮いているのが、かわいいといえばかわいい。ファンタジーコメディだけど、ノリはいまいち。
03/29(金)
- □小説イマージュクラブ 5月号
- 山藍紫姫子の「幾千の河もやがてひとつの海になる」が意表をついた大団円(笑)で終わった。タイトルからしてハッピーエンドを匂わせてはいたけど。近親相姦やら獣姦やらで悲壮感をあおっておいて、予想外の漫画的なラストであった。的場くんが他のメインキャラに比べてアクがないし、ぼんやりしてて頼りなかったが、一応活躍の場があったのね。
水木遊の「オレたちの1.17」は阪神大震災を扱う、どまんなか一本勝負。恋物語としてのひねりはほとんどないけど、この作者が書こうとしているのは恋のゆくえじゃないんだと思うから、これでいい。小説がこなれてない感じが惜しい。
- □Charade 5月号
- ふと気付くと、シリーズ物が多くなっている。
高崎駿の漫画は説明不足過ぎる。ショートギャグの時はともかく、ストーリーマンガとしてはまずい。
- ●ヘイセイ・キッド/大前田りん ★★☆
- シュールなファンタジー短編集。ラストの作品なんか、リズムが岡田史子風だった。こういうのが「今日も怪談」シリーズとして連載されているとは『月刊ポップティーン』って奥が深いのかな。
- ●ナイルのほとりの物語(7)/長岡良子 ★★★
- ナイルのほとりを舞台にした連作。長さはまちまち。あちこちの時代、場所に顔を出す暗示的な役どころの謎の青年が共通した登場人物。
03/28(木)
- □BE・BOY GOLD Spring
- 雑誌の方向がはっきりしてるし、いいんじゃないのかな。
03/26(火)
- ●天は赤い河のほとり(4)/篠原千絵 ★★★★☆
- 主人公の女の子が行動派なので、ドラマにリズムがある。
- ●SALE!(セール)(1)/村田順子 ★★★
- 日本中が好景気で浮かれていた頃、はぶりのいい暮らしをしていたお嬢様が、バブルがはじけて一気に破産状態になる。倒れた父はあてにできず、兄弟達と持ち家を利用して新商売としてラブホテルを始める。なんだかタフで凄い。
03/25(月)
- ■夢の宮〜竜のみた夢〜/今野緒雪 ★★☆
- 架空の中国風の国が舞台の短編と中編。タイトル作の方の短編は、自分の人生を選択する瞬間を与えられたのに放棄する主人公がまどろっこしい。「自分の意見を言えないように育てられた」のは周囲も悪いから同情の余地はあるけど。
中編の「〜眠りの妃〜」は読み始めてかなり早い時点でネタの予想がついたので、読みながら確認したようなもので楽しめなかった。タイトルといっこうに登場しない王妃とふたつの予言を照らし合わせたらすぐわかっちゃうじゃん。ネタがわれていても(再読などは常にそうなんだし)面白い本は多いんだから、練りが甘いということだ。
- ■夢の宮〜諸刃の宝剣〜/今野緒雪 ★★★★
- 時代を変えて「夢の宮」という舞台そのものを共通項に、それに思いを託す、あるいは翻弄される人々を描いていく手法は悪くない。前作もそうだったけど「巫女の予言」が大きなポイントで、みんな予言にふりまわされすぎ。そういう文化圏(笑)だという設定なのはわかるけど。
- ●幽蘭露(ゆうらんろ)(煌如星シリーズ)/藤田あつ子 ★★★☆
- 昔の中国のミステリー。煌如星は正義と真実の人なので、昔の恩人だって疑う。その人が死刑になったら自分も生きてはいない、なんて殊勝なことも言うのだ。
- ●家栽の人(14・15完)/毛利甚八/魚戸おさむ ★★★☆
- ラストに向けてひとつの体罰事件をわりと長く扱った。家庭裁判所ものを身近な題材として切り開いた功績はある。裁判の結果だけではなく、その後の関係者の生き方に希望を託すもっていき方が読後感に大きく影響していると思う。多少きれいごとと言われようと。
- ●ロマンスの王国(4)/松苗あけみ ★★
- 絵とセンスの良さでもっているだけでは。それも充分武器ではあるけど。
- ●天才柳沢教授の生活(8)/山下和美 ★★★
- 教授のかたいライフスタイルとあふれる誠意が、微妙な味わいでよい。
03/24(日)
- ●M.L.A.−一番激しいキス−(1)/麻刀城ひとみ ★★
- オーストラリアに一年間の交換留学生として訪れた女子高生の成長物語。ステイ先の両親はバンコクに転勤、その息子と二人きりで同居するハメになる。カルチャーギャツプコメディ風だけど、今後のシリアス展開を匂わせていたりする。
- ●Papa told me(16)/榛野なな恵 ★★★★
- 繊細さとたくましさのバランスをうまくとらないと、おしつぶされそうになるツライ浮き世である。スキップしながらその縁をすりぬけるたくましさを、主に女性の生きる姿を題材に描いている連作。最近は少しバリエーションに飽きてきた感もある。
- ●正体不明の大爆弾(ビッグボム)(1)/斉藤倫 ★★★
- 女子高生がアイドルになろうとして間違ってスタントの事務所にはいってしまう。女嫌いで口の悪い男の子に対する意地もあって、がんばってぬいぐるみショーや戦隊アクションショーに参加していくうちに楽しさに目覚めていく。キャラが生き生きとよく動いていて好感がもてる。
- ●ひみつの海藤家(1)/加藤知子 ★★★
- 魔界からやってきた悪魔(外見年齢13歳)を弟として受けいれることになってしまった女子高生のトラブルの日々は続く。追っ手(?)の美形悪魔もふたり登場して居候が増えていく。洗脳されてないのに情がうつってしまった彼女が、顔面蒼白になりながらも、悪魔とわたりあったりして戦う姿勢をみせている。
03/22(金)
- □小説Adonis VOL.13
- ただHシーンがあればいいというもんでもないんだけど(笑)。シチュエーションを軽視する傾向があるように思う。Hあり、かつドラマもよくできている、というのが望ましい。
- ■妖魔の騎士(上・下)/フィリス・アイゼンシュタイン ★★★☆
- ハヤカワFT文庫。ファンタジーフェアで並んでいたのを買ったのも既に2年前か。魔法使いの母親に育てられた息子が、父親探しの旅に出る。読者には、始めから誰がどのようにして子供を作ったか提示されているコロンボ方式。前半は人間の世界を地道に父を探し歩き徒労に終わる。後半、それなら妖魔使いになって妖魔につきとめてもらおうと修行にはげむ描写が、途中から妖魔の世界に移行して一気に雰囲気がコメディタッチに変わる(笑)。
「そんなことはありましねえ」とか「まっぴらですだよ」とか、ああ懐かしい言い回しだなあ、と細かい部分でしみじみしてしまった。最近はあまりみかけないので。
- ●華族な人々(1)/澤井健 ★
- おちぶれているのにプライドだけがなくならない華族の家庭に、お嬢様の美貌に目が眩んで、金にもならないのに新米執事として仕えることになった青年が、悲惨な目にあうストーリー。
03/21(木)
- ○糸納豆EXPRESS VOL.14 NO.1(通巻第30号)/蛸井潔
- 日記も楽しいし、漫画や小説やTVや音楽や映画に関しての愛あるレビューの数々が充実。レイアウトセンスがもともと良いところに、Mac導入でいっそう綺麗な仕上がり。
03/20(水)
- ■エデンを遠く離れて 2/江上冴子 ★★★★
- 田舎の全寮制男子校が舞台のJUNE。強引に肉体関係をしかける高校生にひきずられる新米教師の一人称。いやだいやだと言いながら押し切られてのHシーン満載(笑)。
- ●勝手にしやがれ/黒川あづさ ★★★
- OLと大学生の学生結婚カップル。妻の負担の大変さを理解も協力もしない夫と口論中、ぶちキレて、妻は幼児の息子を置いて家出。息子を実母に頼んで大学に通おうとするが、ギックリ腰やら骨折やらでとても幼児の面倒はみられない。嵐のような苦労の中、勘当されていたゲイの兄をひょんなことで見つけだす。
おたおたするばかりで情けない主人公と、地に足がついている兄の対比がきわだっている。
- ●FOUL/黒川あづさ ★★★
- アメリカンフットボール監督の父、選手の兄と弟。血のつながり方がいりくんでいる三人の愛と憎しみのドラマ。なにせアメフトの選手だもんだから、ごつい男ばっかり出て来て画面があつくるしい。兄がスッキリ系なのがせめてもの救い(笑)。
- ●救世主入門(1)/有吉京子 ★
- チャネリングや生まれ変わり系の「奇跡」の話。エンターテインメントとして話をつくっているというより、ビリーバーっぽいところが少しあやうい。
03/18(月)
- ■砂塵宮殿/なかはら茉梨 ★★★
- ファンタジー兄弟JUNE。弟に薬を使ってむりやり押し倒す鬼畜な兄が政略結婚(本質的には偽装結婚か)した相手はレズだったりして不毛の荒野に砂がさらさらと…(笑)。
- ■月曜日のアルマジロ/鹿住槇 ★★★★
- 学園ソフトJUNE。『土曜日のウソツキ』で脇役だった久遠くんが男の子に告白されて右往左往する。
- ■そのもとに花は散る/江上冴子 ★★★★
- 明治・大正時代を舞台にしたJUNE。銀行家の男(妻子あり)が、学生時代の想い人によく似た青年を金と権力を使って、手込めにする話。雑誌掲載バージョンより、囲われている側の青年の微妙な心理がよくわかる。借金返済のめどがたってやっと、相手への気持ちが見えて来るのである。
- ●Kissは天下のまわりもの(2)/高田祐子 ★★★
- お医者さんのラブストーリー。精神科医の戸江川くんはレイプの結果としてできた息子だった。高校卒業後蒸発していた母親が癌で自分の病院にかつぎこまれたが、治療を拒否。どさくさの中で相思相愛になった美人外科医がパワフルなので、救いがある。
- ●深呼吸の必要(1・2)/高田祐子 ★★★
- メインは、生意気で天才のプロ野球選手と女子高生の、体裁をつくろわないスタイルのいきおいあまった恋(?)と、退屈してるヒマなんかないんだぜ人生(笑)が、いい目線だ。ほかの短編もなかなかよい。
- ●スタンダードで行こう/江ノ本瞳 ★★★
- 短編4作。どれもメインの登場人物は高校生。レズやホモを想像(というか妄想)する女の子達が、かしましくもパワフル。
- ●ハーフな分だけ(上・下)/星里もちる ★★☆
- クサイ台詞が苦手な下積み中の俳優と、かけだしの映画字幕翻訳家の女性のラブストーリー。
03/17(日)
- ○桑原水菜の「炎の蜃気楼」本
- 刻印(GOMENNE MIRAGE13)/ごめんねミラージュ
- GOOSEさんメイン。
- ○GOOSEの「噂の男」本
- 自分の作品の同人誌。
- ●それでも恋は恋(上・下)/西尚美 ★★★
- 手堅いレディースコミック。絵はあいかわらずどろくさいけど、もう慣れちゃった。
- ●新世紀エヴァンゲリオン(2)/GAINAX/貞本義行 ★★★★
- アニメ版のおとし方には不満があるので(笑)、漫画版の展開に期待する。たのむよ〜〜。
- ●そりゃないぜBABY(7)/立野真琴 ★★★
- 独身男性うれっこ小説家と亡き姉の子供達4人とキュートな若い家政婦さんのシリーズ。
03/16(土)
- ■僕達の聖少女(泉&由鷹シリーズ10)/あさぎり夕 ★★★★
- JUNE。もう何角関係でもいいや。関係ないけど、山田風太郎には『十三角関係』って傑作があったわね。
03/15(金)
- ▼OVA「イ・リ・ア」を見終る
- WOWOWの無料アワーで放映したのを見た。絵はそれなりにきれいに動いてたけど、ゼイラムがそんなにこわくないし(笑)、シチュエーションもわりと平凡。小物・建物・乗り物のデザインの特殊さは好感がもてるけど。『未来忍者』って雨宮慶太のデザインだったかしら?おなじ路線のにおいがする。
- ●ゴーマニズム宣言 差別論スペシャル/小林よしのり ★★★★
- 差別論にテーマをしぼって再録した漫画と、対談。差別と闘う姿勢・その方法についてもつっこんでいる。
03/14(木)
- ●ゴーマニズム宣言(8)/小林よしのり ★★★★
- 彼自信の考え方やものの言い方に好悪が別れるとしても、これだけ物議をかもすものを描けるのは凄いことだ。
- □小説b-BOY 4月号
- かわいゆみこの「EGOIST」は神戸を舞台にした医者の話で、一作目から神戸の○○通りがどうとか描写されていて、震災より多少前の時代に設定してあるのかなぁ、どうするんだろう、と思っていたら、この号で阪神大震災がおきた。JUNEラブストーリーの中でしっかりこのシチュエーションを書いた人はめずらしいのでは。エッセイではたくさんあったけど。
03/13(水)
- ■ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2(下)/マイクル・クライトン ★★★☆
- 既に一作目の映画を見ているから、頭の中で映像を構成するのは楽だった。ただ「実際に恐竜をまのあたりにする」というインパクトは薄れているし、ハラハラするべきシーンも、ついつい映画の流れをよみながら読んでしまうので、あまりハラハラしない。今回は「どうやって恐竜をうみだしたのか」の楽しさがないかわりに「それぞれの恐竜の生態」が前作よりつっこんで描かれていて面白い。「なぜ恐竜は滅んだのか」にスポットをあてて、人類に警鐘をならすってとこかな。メインのうんちく担当のイアン・マルカムの見解がクライトンに近いのかしら。「気象が変わらなくても隕石が落っこちてこなくても、ふるまいが変わる事により破綻する」というやつ。
それは別として「インターネットで世界の情報をつなぐことによる、精神性の均一化」が人類をあやうくする、という考え方にはピンとこない。確かに世界中をひとつの文化・価値観(ハリウッド映画なりコカコーラやハンバーガーなり)が席捲して少数派の持ち味が失われるとすれば、そういう考えも一理あると思うけど、インターネットはもっと、とことんマイナーでバラエティ豊かな使い方もできると思う。
03/10(日)
- □ヤングユー 4月号
- 『おいしい関係』は好調。
- □小説花丸 春の号
- 読者のページの編集コメントは毒があるのに上品だ。皮肉が堂に入っているというべきかも(笑)。
- □ECLiPSE VOL.11
- この号は買ってすぐ全作読みきった。いや、それってめずらしいのよ、最近の私にしては(笑)。次号からB5版になるとのこと。小説誌なんだから小さい方が読みやすい。『大JUNE』みたいにビジュアル方向に走るのはまた観点が違うんだけど、なにせ『大JUNE』は(京極夏彦のページのみ)立ち読みですませたしなあ(笑)。
- □ブレス VOL.11
- 最近は「絵の見分けはつくのに作者名をおぼえるとこまでいかない」漫画が多いです。見分けがつくだけ『ブレス』の方が『りぼん』よりはいいんだけど。このあいだ『りぼん』を読んだら、特定の作者以外は、マジで似たりよったりでくらくらしたもんね。
03/08〜03/10
- 2泊3日・北海道でスキー。雪質は最高で、天気にも恵まれた。
03/07(木)
- □MAGAZINE BExBOY 4月号
- よしながふみは話のつくり方が大人だ。
03/05(火)
- ■ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2(上)/マイクル・クライトン ★★★★
- やっぱり映画よりは先に読まないと(笑)。
- ●雪のイヴ/牧村久実 ★
- 女子高生ラブストーリー連作短編集。先輩に憧れるタイプのありがちなパターン。
- ●DOUGHNUTS BOOKS(31)/いしいひさいち ★★★★
- 天才だって一言ですませるのも芸がないけど、そういうことで。
- ●神と鬼の国/河惣益巳 ★★★
- 16世紀後半の日本。陰陽道・超能力系列のファンタジー。
03/04(月)
- ○MMC Vol.0とVol.1/MIO
- おすすめ本のレビューなどがメインのファンジン。京極夏彦人気はここでもうかがえる。発行人はMacユーザーだけど、手書きファンジンだったりしてほのぼの。電脳入稿した原稿も手書き(笑)。ポリシーというよりは、もしやプリンタが不調なのかしら?
- ●サンプル・キテイ(1)/明智抄 ★★★☆
- SF。超能力者を利用しようとする組織と反発する組織に人生をかきまわされる女性が主人公。自分の夫が組織の人間で、遺伝子を監視するためにそばにいる方便で結婚したのだと知らされる上に、死んだ兄と自分の子供が知らないところで体外受精でつくられていたことを知りショックのてんこもり。シリアスな話のわりに主人公がぽーっとしていて緊張感はない。
- ●くじら日和/谷川史子 ★★★
- 妻を病気で亡くした8歳上の従兄弟に妹扱いされながら、想いを寄せる女子高生の物語。両親が外国にいくことになったので、彼が両親の持ち物であるアパートの管理人として同居することになって、乙女心は複雑。
女子高生と従兄弟とアパートの住人の高校生の微妙な三角関係。キャラの性格がどれもこれもできすぎていて、お約束どおりで感動できない。絵柄は好きな方なんだけどな。
03/03(日)
- □NOVELS JAKOW Vol.1
- 桜桃書房の新JUNE系小説誌。桜桃書房の小説誌はすでに「ECLiPSE」「Fudge」があるんだけど、読んだところ、H強調路線に向かうみたい。新雑誌はおおむねそういうかんじだね。
- ○倉科るりの「聖域」本
- 倉科るり本人の小説がメイン。白泉社版イラストの雁川せゆも参加している。クラークと貴文の誤解からスタートした恋愛ドラマがよくできている。でもドイツ人のクラークの日本語上達が数ヶ月の成果にしてはうますぎる。「媚薬」とかさ、どんな日本語教師が教えるんじゃ(笑)。
03/02(土)
- ▼リスキーナイト
- 竹内義和が毎週「おたくな会話」でとばしまくる番組。この日は「永井豪とダイナミックプロ」がテーマ。デビルマンは原作を読むようにと力説していた。街頭インタビューではなぜか「キューティーハニー」が人気。あれって関西ではそんなに再放送してるのかなぁ。
03/01(金)
- ●怪奇体験談(ショート不思議ストーリーズ)/坂田靖子 ★★☆
- 軽い「不思議エピソード」12編。怪奇っていうほどのものではない。
- ■東京ナイトアウト(1)/川原つばさ ★★★
- 美少年三人、美青年二人のJUNE。トラウマをかかえて精神のバランスがあやしい男の子が本人に自覚症状がないせいもあり、周囲の人間が大変。
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