休診日変更の訳:実名医者ブログの社会的責任
今年の泌尿器科学会には演題を出していません。会場は桜木町です。昨年は演題を出していましたし、神戸だったので、
4日間休診にして学会に参加しました。
2年目にして軌道に乗ったというおごりもあったのだと思います。
4日間休診の代償があまりに多かったので、今年の学会休みは金曜の午後のみ取ることにしました。
土曜の12時から、というのも考えましたが、11時59分にいらした患者さんの診療が終わらないうちに12時過ぎにいらした患者さんを断れません。そのまま2時半までということになりそうです。ですから、金曜の午後にしたわけです。
午後と言うのは、やはり学会が終わった後、久々にあった仲間とのみに行くことも想定しているわけです。
去年の私の発表スライドの1枚はこれです。
これがターゲットの先生の目にも触れたようで、その先生のブログ(「〇立腺炎 ブログ」でYahooトップ」)には
「
学会発表は研究費をもらっている大学の医者がやるものだ。」とか
「
ブログは自分の考えをまとめるために勝手に書いているメモのようなものだ。」とか書かれていました。
確かにその通りで、ブログは公開日記ですから、エビデンスのないことを書いてもいいのです。私があるレストランの食事が美味しいというのと同じで、感想文OKなのです。
でも、この学会で発表する決断をされました。で、その発表が4月25日の10時からのセッションだというのが
3月3日送られてきたプログラムでわかりました。
「発表しろ」、と言った私が聞きに行かない訳には行きません。
私は
カレンダーに一度書いた予定を変えることに悩みましたが、事務長は「まだ先だからいいんじゃない」と言ってくれたので、変更してT先生の講演を聴きに行く事にしました。
価値観の違い、って改めて思います。私は医師会行事のために一度書いたカレンダーを変更したりしないと思いますし、医師会役員も1期勤めたら次の方にお願いしたいと思いますが、学会活動はやはり大事なんです。
私自身が気楽に書いているのに、常識外れ(御自身が非常識と断っておられます)の持論を展開しているT先生のブログには批判的だった自分が、自分に甘く、他人に厳しく、ではないかと、ちょっと一貫性のなさを感じています。
医者がブログを書くこと、しかも身元を明かして書くこと、にどの程度の責任が生じるのか、その責任はアクセス数に比例するのか、公開日記はいろいろ難しい面があります。
医者が身元を明かして書くブログのお手本は
アキコ先生のブログですが、最近更新されていません。
今月から
K町のH先生がいよいよブログを始められました。毎日楽しみにしています。
2008年3月6日