スーパードクターによる膀胱内凝血除去術
12月12日に「スーパードクターによる包茎手術 」という記事の中で「医龍2のなかで、さとちんさんは野口教授ファンのようですが、私は、論文捏造→アル中→それでも久々の手術を見事に成功させたスーパードクターのファンです。3週間ぶりでも包茎手術はばっちりでした」と書きました。
実はこの時書きたかったのは、3年ぶりの膀胱内凝血除去術の事だったのです。12月8日(土)、尿道留置カテーテルを自己抜去した患者さんが来られたのです。留置カテーテルの先には管が抜けないように風船が膨らんでいます。
そのまま力任せに引き抜けば、尿道が裂けます。来院された患者さんに尿道留置カテーテルを挿入しようとしてもカテ先は本来の尿道以外のところへ。
開業して初めてカテーテルの中に入れる針金(スタイレット)を使用。3年ぶりでもすんなり入りました。でも、膀胱内には凝血があって洗い出せません。カテーテルを抜いて先に詰まった凝血を取り除いて、また針金を使って挿入。
私の白衣にも、カーテンにも、血が飛び散りました。白衣を着替えずに、お待たせした(土曜日は混むんです)患者さんの診療をし、この時はアドレナリンでまくりでした。
「いろいろあって」ジョギングでの帰宅ができなかったのはカーテンを洗濯していたから。
でも、この患者さんのことをブログに書けなかったのは、その後、その患者さんが順調だったかどうかがわからなかったため。
先週また、尿道留置カテーテルを自己抜去されて来院。今回は尿道は傷ついておらず、すんなりカテーテルが入りました。前回の膀胱内凝血除去術から2ヶ月近く、何事もなかったそうです。
本当は4週間ごと交換すべきカテーテル。膀胱内凝血除去術の後、また具合が悪くなってどこかに入院されたのか、と思っていました。
3年ぶりの膀胱内凝血除去術(前立腺手術をやればしょっちゅうやらなければならない手技)がスムーズにできたとき、俺もスーパードクターだ、と思ったので、医龍2の放送が終わって2ヶ月経ってしまいましたが、記事にしました。
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