NHK生活ほっとモーニング(H.9.11.20)
(長寿者の食卓)
83歳・古武道家の気合いを支えるアイデア料理
茨城県ひたちなか市にお住まいの根本平三郎さん83歳。
400年前から続く無比無敵流と呼ばれる杖術を伝える武道家です。
5尺5寸の樫の杖を、鋭い気合いとともに打ち下ろします。
根本さんには毎日実践している健康法があります。
その一つはまず朝一番にコップ一杯の水を飲み干すこと。
どんなに寒い日でも窓を開け放ち、ゆっくりと深呼吸をします。
その後、体中の関節を一つ一つ確かめるように柔軟体操を行います。
仕上げは力を込めて当て身の練習。
根本さんはこうした習慣をずっと続けています。

■根本平三郎さん(83歳)の長寿の食卓です
●朝食

根本さんは朝食をおなかいっぱい食べるのが習慣です。そのため食卓にはたくさんのお皿が並びます。
納豆、シシャモ、カボチャ、サツマイモ・・・・
しっかり食べる分、間食は絶対にしないといいます。
食前に自家製の梅干しを一粒お茶に入れて飲むのも毎日の日課の一つです。

●夕食

自家製の無農薬野菜を使ったサンマのハンバーグも好物の一つ。
サンマを3枚におろし、叩いてミンチ状にします。小骨があるので細かく入念に叩きます。そこに自家製のネギ、ショウガとかたくり粉ミソ、七味を加えてよく練ります。

油をひいたフライパンでしっかりと火を通して出来上がりです。

白和えは新鮮なタコと豆腐・リンゴを混ぜて作りました。

サンマのミンチに卵を加えてみそ汁に落としこんだつみれみそ汁もあります。

門人たちのためにも100歳までいきるのが目標とおっしゃる根本さん。彩り豊富な食事に囲まれて、きょうも元気に道場へ出かけます。

■順天堂大学教授・河盛隆造さんの解説です。

○朝食をしっかり食べて間食をしないのが一つのポイント。
 現代人は生活が不規則で間食の機会も多くなっていますが、人間の体はそのたびにインシュリンを分泌するようになっているため、太りやすく生活習慣病の危険性も高くなります。適量でバランスのよい食事を、時間を決めてとる習慣が大切です。
○カボチャとサツマイモには共通する特徴があります。(河盛教授が
テレビで言っていましたが、カボチャとサツマイモに風邪の予防に効  く栄養素が入っているそうなので、それからカボチャとサツマイモを いっぱい食べるようにしています。)
○魚を中心とした夕食にはタンパク質がいっぱい。特にハンバーグやつみれ汁は栄養を逃さず取り込むことができる上手な料理法です。


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