東京ミステリーゾーン

東京のかなりアブナイ映画館案内


東京には、減ってはいるものの、数多くの映画館が有ります。
今回は、彼と彼女がデートに使うと超おしゃれーな映画館案内・・
じゃなくて、とっても危ない映画館のご案内です。


じゃ、どうアブナイかと言うと、そうわかりますね。
今は懐かし、あのピンク系映画館の今をレポートします。
時はマルチメデイア時代、インターネットだ、(これもそうですが)
CDROMだ、いやこれからは、DVDだ、いやアダルトはやっぱりビデオだ、と
色々とご意見のあるなか、昔は少し大きな町に行くと必ずといってもいいほど
存在していた、ピンク映画館、今はどうなっているんでしょうか。
若い頃、あの暗がりにお世話になった方も多いはずです。

ピンク看板ああ懐かしの看板!

日本を代表する情報誌、ぴあには、決して東京ウオーカーには掲載されることのない
成人映画だけを(この成人映画も死語ですね。)掲載したページがあります。
掲載したというか、隅に追いやられたという感ジー・・ですが。
地図にも載せてもらえない状態です。
このページ、たった1ページに首都圏の成人映画専門館がすべて網羅されており
その数36館、都内には20館があります。


どんな映画館かというと、例えば神田駅の中央通りガード下の、神田アカデミー
(ここは、名前がとってもアカデミックですが、歴史は古く、何でもピンク映画
の第1号「肉体市場」という映画が封切られた由緒正しい映画館だそうです。
ああそこだったら、大島コインに安売りチケットを買いに行く時に、前を通った
ことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ちなみに上映内容は、例えば、ぴあ10/29号によりますと、10月23-29日は
発情教師・スケベまるだしアマチュアスペシャル2・絶倫教育
ひくひくする女・みられたい、の3本立てで、900円、ぴあ持参で100円引きです。
この題名、なかなかではありませんか、すべてサブタイトル付きなところが、
ベストセラー本を連想させます。命名には苦労の跡が忍ばれますね。
この題名から、何となく内容が連想できるから流石です。
(流石というのは私ではなくてもちろん、原作者の方ですよ。)


さて、都内ピンク映画館巡りの様相を呈してきたこのコーナー、お次は中央線に
乗って新宿です。ここには、新宿昭和館・新宿国際・新宿国際名画座の3館あり、
これらはすべて東口にありますが、こちらは封切りなのでしょうか、一般の映画と
かわらない、1,800円のプライスです。しっかし、ビデオが4巻借りれますね。


オークラ劇場上野オークラ

さて、お次は、山の手線に乗ってぐるりと、いよいよこの業界の真打ち、
上野へと到着です。上野は現存する成人映画館のメッカ、・・流石メッカだけあって
テレカ売りのイスラム教徒の方も多くいらっしゃいますが・・(関係ない)
7館を有する都内No1地帯です。全館不忍口近辺に集中しています。
ヨドバシカメラの向かい、噴水を隔て不忍池にでる、そうその辺です。
上野名画座・上野映画は新宿と同じ1,800円、上野オークラは知る人ぞしる、
大蔵映画というこの手の名門ブランドの封切館です。(1,600円)
ちなみに今回の上映作は、巨乳ソープ・谷間でいって、新婚夫婦・毎晩してます
牝臭・とろける花芯の3本立てです。ここでも成人映画サブタイトルの法則は
先ほどの新宿を含めしっかりと踏襲されています。
そのほか、500円館の上野地下特選劇場(西洋モノ)・上野日本名画劇場(和モノ)が
あります。しかし、映画館の館名は、往事を忍ばせる蒼々たるものがありますね。


上野傑作劇場上野傑作劇場

さて、ここで最後に上野で忘れてならないもう1館、上野傑作劇場があります。
名前からはわかりませんが、ここの売りは、薔薇族映画です。
ぴあにもちゃんと、薔薇族映画薔薇の青春、クライマックスの2本立て
と書いて有ります。そうここは、ゲイの方のための専門映画館、
ゲイの同士がお近づきになれる、ハッテンバと言うところで有名なところです。
ですから、電車の時間があるからといって、無関係の方が入ってしまうと
今まで知らない新しい世界が待っていることになります。
ちなみに私は、無関係の方です。念のため。
この、薔薇族映画館というのは、関東には他に、横浜日の出町の横浜光音座1
大宮東口の、大宮オークラ小劇場、の2館があります。ちなみに、
上映作は、ハッテンバラブストーリー、僕らのカップル宣言、などなどです。
ちょっとため息という感じですが、ある意味で、ちゃんとストレートに
市民権を得ているということですね。


さて今回は、中に入って映画を見ることはしませんでしたので、今の場内の様子は
よくわかりませんでしたが、入出場している人を見ると、そこそこお客は入って
いるようです。しかし、若い人間はほとんど見かけず、中高年の男性ばかりでした。
何となく、すえたにおいの、ピンク映画館、中にテイッシュが捨てて有ったり、
でも、お客の年齢が上がるとともに、しかし間違いなく、
需要も遠のいてっているようです。

今回の、東京成人映画館表だけ巡り、如何でしたでしょうか、
本当は、入ってみたんだろうって・・・、会社のみんなも見ていることですし・・・
この続きはまた次回と言うことに、ところで、都内には他に、池袋、浅草(2館)
何と東京駅八重洲口、新橋、飯田橋、亀有、拝島、町田にそれぞれあります。
これも文化の一つですね、映画館は何処も経営が大変そうですが、
是非頑張って頂きたいものです。


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