任期を終えるに当たって、この2年間は自分にとって、また配属先の学校にとって良かったのだろうか。思いが複雑過ぎてどちらとも言い難い。
「できたはずのことをやりきれなかった」という心残りは大きく、正直、帰りたくない気持ちが少なからずある。
しかし、後悔はたくさんあるものの、協力隊に参加したこと自体に悔いはない。少なくとも今「来るんじゃなかった」とは思っていない。
獣医師としては、この2年間に得た物は少ないかもしれないが、人間として得た物は大きい……などと歯の浮くような文を書いてみたところで5号(最終)報告書本編の始まりである。
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