粗筋
過去の調査のための便宜のつもりでいた「ノワール」。
いまや、「ノワール」という暗殺者の二人組を育てるためだったことは分かった。
その二人としては霧香とクロエが候補だ ── ではミレイユ自身は?
概観
霧香の覚醒シリーズその2、アルテナの解説編。
ソルダ内部の権力闘争
富と武力と、どちらを握ったほうが権力の座に近いか ── というよくある問題なら、
それはそれでいいけども。
「この部屋に仕掛けることもしない」
敵が襲ってくることを期待して(地の利を活かして事前に)いろいろ準備していたような言い回しだったが、
ま、それなら引っ越さなかったのも分かるが、
.... そのわりに襲われた後の痕跡は一方的にやれらまくってたよーな気がする (死体がない)。
「コルシカの娘にも、資格はある」
平等たろうという姿勢だけ ...
パリの騎士達
ヤサ襲うルール無視の戦いに入るなら、
対戦車ミサイル撃ち込むなり、やりようはいくらでもあったんではなかろーか。
直接襲うのはあくまでも「試練」のふりさせたいということなら、
荘園の場所は分かってんだし、飛行機ごと(事故のふりして)墜落させるとか。
つーか、そもそも襲っちゃダメでしょ? 二人をクロエから保護するのが本筋。
で、襲いかかったのはいいとして、
アパート襲ったトコでは機関銃(つーか、オートの連発)つかった形跡があるんだが、
屋根の二人を襲う時には拳銃だけだった。
ンな、あくまでもルールを守るって ...
はっきり言って銃の腕はド下手、
屋根の上に這い上がったばっかで息も絶え絶えのミレイユに数発撃ち込んで一発もあたらんような腕で
何をどうするつもりだったのだろう。
ところで、これだけ派手に撃ち合いしてて、他に誰も出てこんかったな。
まあ、撃ち合いやってる最中に顔出すバカは居ないか?
ミレイユの力量
一所懸命、霧香についてこうとするミレイユ。
以前と違って 1 発で撃ち倒すようにしてて、
ボンクラ騎士どもよりは遥かに上なれど、
霧香が 1 話なみの体術をみせてて絶望的なまでに差がついちゃってんねぇ。
屋根の上の戦いっつうことで、
- 霧香: 屋根の上でもとんだり跳ねたり自由自在。
- ミレイユ: 落っこちかけるが、その経験を活かすだけの才覚をもつ (逆に言うと、
落ちかけたのはけっこ恐怖だったってことでもあるな ...)。
- 騎士: 落ちた :-)
微妙に差がついてはいるが、騎士さんも屋根の上にひっかかったところで上からミレイユに押されて(撃たれて)
おっこちたわけで、ミレイユとそんなに違いがあるわけではない。
銃の腕は一流と並以下とずいぶん違うけど。
ん〜、ミレイユは霧香のほうを見てて、敵をあんまり見てないことは描写できてんだし、
もちょっとこー、ミレイユもちゃんと上手いんだぞ〜
(本人は比較の基準を霧香に置いてるためにダメダメだと思っているが) てな感じで描写してほしかったかも、
とは前回も書いたな。
ミレイユはノワールを名乗ったが、基本的に自分の両親を殺した連中にお近付きになるための便宜であって、
「真のノワール」になりたくてノワール名乗ってんじゃないんだから、
霧香とクロエが「真のノワール」としてミレイユの敵に回るなら、二人とも殺してしまえばすむこと。
殺人代行業者としてお仕事つづけてく上で霧香の腕が惜しいつうてみてもってことなら、
やっぱりクロエを殺せばすむこと (クロエを殺しにかかっても今なら霧香は止めまい)。
自分がなぜ「ノワール」(という名)に拘るか、それを思い出せ > ミレイユ
イっちゃった霧香
... ということなのか、クロエと同質の眼という意味なのかよくわからんかったが、
クロエ登場直後にトロンとした目つきになったところからして、イっちゃったんだろう。
モード切替えが必要だというのは
いろんな意味で凄く損だと思うのだが、
つまり、普段のまんまでフルパワーだせるクロエと比べて対応が遅れるとか。
霧香とクロエの非対称性
霧香とクロエが真のノワール、アルテナがグランルトゥールとして育てていた本命であり、
当て馬ないし補欠としてミレイユが在るのであれば、霧香とクロエの待遇の違いは何故か
── 霧香は記憶を失って日本に置かれ、クロエはアルテナの傍に置かれたのは何故か?
ノワールはミレイユ達が活動を始めるまで 30 年ほど表に出ていなかった
(つまり、ノワールを担当する人はいなかった)から、クロエが霧香のように記憶を奪われ、
「ノワール」というキーワードから自分探しをするはめになったことはないはずだ。
特に。
霧香の本質が「真のノワール」としての殺し屋とすると(贋の?養?)父母とともに笑ってる霧香とは誰だったのか?
今回、この一言
「愛で人を殺せるのなら、憎しみで人を救えもするだろう」
言いたいことは分からなくもないが、この場合、憎しみを受けるのはノワールであってアルテナではない。
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