『カードキャプター さくら』 #27 の感想

(Last updated: Oct. 23, 1999)

粗筋
夜分おそくカードの気配に叩き起こされたケロベロスはさくらと共に月峰神社に向かい、 小狼と合流した。 ちょっとした隙をついてリターンのカードに さくらを過去に連れて行かれたケロベロスは小狼にリターンの封じ方を教える ──
概観
意思散漫に描かれた脚本。つうことで粗筋書きにもやる気を感じさせず ^^;

観月をアヤしいままにしておきたい時点でこういう話をもってきても 鑑賞点(感情移入のための視点)が定まらない、という構造的なところが問題で、 観月に感情移入できるはずがないし、桃矢に感情移入するようにするには 観月の意図がアヤしすぎて、このままでは桃矢が単なるバカである。
観月-桃矢の会話をさくらに伏せておきたい意図がある以上、 さくらの視点をとるにはロングショットしか使えない。
脚本以前の、構成の問題として不幸なエピソードになっている。 小狼側の展開をちゃんと描けば「お姫様を救い出す王子様の話」ということで まだしも安定感がでるのに。

さくらの朝、さくらと小狼の夜のデートなど細かいネタの扱い方はけっして悪くないんだけども ...

神社への挨拶
べつになんも見えないけど、引っ越したら地元の神社の挨拶回りは することにしてる。いや、単にそれだけ。
今回、この一言
「だって、だって、こんど会う時には桃矢には好きな人が出来てるもの。私にもね
‥‥ 大丈夫。こんど会った時には私と桃矢は、すっごく大事な友達同士になれるから」
観月のセリフってのがちとシャクなんだけど、さくらや小狼とは格が違うのであった。
ところで「こんど会った時」にはまだ桃矢には好きな人が出来てなかったようだが、 予言とちゃうんか?
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