観月をアヤしいままにしておきたい時点でこういう話をもってきても
鑑賞点(感情移入のための視点)が定まらない、という構造的なところが問題で、
観月に感情移入できるはずがないし、桃矢に感情移入するようにするには
観月の意図がアヤしすぎて、このままでは桃矢が単なるバカである。
観月-桃矢の会話をさくらに伏せておきたい意図がある以上、
さくらの視点をとるにはロングショットしか使えない。
脚本以前の、構成の問題として不幸なエピソードになっている。
小狼側の展開をちゃんと描けば「お姫様を救い出す王子様の話」ということで
まだしも安定感がでるのに。
さくらの朝、さくらと小狼の夜のデートなど細かいネタの扱い方はけっして悪くないんだけども ...
「だって、だって、こんど会う時には桃矢には好きな人が出来てるもの。私にもね観月のセリフってのがちとシャクなんだけど、さくらや小狼とは格が違うのであった。
‥‥ 大丈夫。こんど会った時には私と桃矢は、すっごく大事な友達同士になれるから」