図書館員のコンピュータ基礎講座
出力装置ディスプレイ【2004-12-23更新】
ディスプレイ(Display)は、モニタ(Monitor)とも呼ばれる、文字や図形を表示する装置です。 CRTCRTディスプレイ(シーアールティー・ディスプレイ;Cathode Ray Tube Display)は、ブラウン管(Braun Tube)とも呼ばれる、テレビと同じ原理の陰極線管を使った表示装置ですが、テレビがビデオ信号を扱っているのに対し、コンピュータ用のものはアナログRGB信号を扱っているという違いがあります。また、走査線の数もテレビより多く、より鮮明な表示が可能です。 液晶ディスプレイ液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)は、液晶を利用した表示装置です。消費電力が少なく、薄型化が可能なため、主にノート型パソコンに使用されています。従来はSTN(エスティーエヌ;Super Twisted Nematic)やそれを改良したDSTN(ディーエスティーエヌ;Dual-scan Super Twisted Nematic)と呼ばれる方式が一般的でしたが、最近では、TFT(ティーエフティー;Thin Film Transister)と呼ばれる、より高性能(鮮明)な装置が一般的になって来ています。
グラフィックス表示規格ディスプレイの性能は、解像度(ピクセル数)と色数で表され、コンピュータに内蔵されているビデオメモリの性能によって決まります。解像度(ピクセル数)と色数の両方を規定しているグラフィックス表示規格を用いて表されることが多いのですが、一般に「VGA対応のディスプレイ」となっている場合は、「640×480ピクセルの表示が可能」と、単に解像度(画面サイズ)を意味します。
プリンタプリンタ(Printer)は、コンピュータで作成したデータを紙などに印刷する装置。色々な方式がありますが、ここでは一般的に使われているものをご紹介します。 熱転写プリンタ熱転写プリンタ(Thermal Printer)は、発熱する印字ヘッドを、溶熱インクを塗布したインクリボンに押し付けて転写するプリンタです。この方式のプリンタのうち、インクを昇華(気化)させて印字する方式を特に昇華型プリンタ(ショウカガタプリンタ;Dye Sublimation Printer)と呼びます。熱転写プリンタは印字音が非常に小さく、小型化も容易だという長所があり、ワープロ専用機の内蔵プリンタとして広く普及しましたが、現在では高性能な業務用のものを除いてあまり使われなくなっています。 レーザー・プリンタレーザー・プリンタ(Laser Printer)は、レーザーを使って帯電ドラムに照射し、トナーを用紙に定着させる、コピー機と同じ原理のプリンタです。比較的高価ですが、高速、高解像度の印字が可能なため、オフィスなどで最も広く利用されています。カラー・レーザー・プリンタ(Color Laser Printer)は非常に高価です。 インクジェット・プリンタインクジェット・プリンタ(Ink-Jet Printer)は、インクを紙に噴射して印字するプリンタです。レーザー・プリンタと比べると印刷速度や性能が低くいのですが、カラー・プリンタでも安価で小型なため、個人用として最も広く利用されています。 ドット・インパクト・プリンタドット・インパクト・プリンタ(Dot Impact Printer)は、細いピンを並べた印字ヘッドをインクリボンに叩きつけて印字するプリンタです。印字音が大きく、解像度も低いという欠点がありますが、インクリボンは繰り返し使えるためランニングコストが安いという長所があります。レーザー・プリンタやインクジェット・プリンタが安価になったため、現在では複写伝票用紙出力以外の用途にはあまり使われなくなっています。
プロッタプロッタ(Plotter)は、建築や機械などのCAD/CAMデータを、図面として印字する装置です。プリンタと異なり、図形の形を直線や曲線の集合で表現したベクトルデータによって出力します。 CyberLibrarian : tips on computer for librarians, 1998-
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