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図書館員のコンピュータ基礎講座

日本の文字コード

ここでは、日本の文字コードをご紹介します。

JIS

【2016-01-06更新】

日本では、JIS(日本工業規格)が文字の規格を定めています。日本語の表現には、平仮名、片仮名、漢字などが必要です。漢字は数万種類あるといわれており、このうち日常的に用いられる文字を選定しても6千文字以上にもなり、256種類しかない8ビットではとても表現できません。JISで定められている日本の文字コードは次のとおりです。

規格番号 タイトル 通称 制定年 収録文字数 解説
JIS X 0201 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合 ANK 1969年 191字 ANK(アンク;Alphabetic Numeric and Kana)は、ASCIIコードを8ビット(2の8乗=256種類)に拡張し、片仮名を加えています。アルファベット部分をJISローマ字、片仮名部分をJIS仮名などとも呼びます。当初はJIS C 6220-1969という規格でした。
ANK(JIS X 0201)コード表
JIS X 0208 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合 JIS基本漢字 1978年 6,879字
(漢字6,355字、非漢字524字)
平仮名、片仮名、漢字、全角記号などの2バイト文字です。漢字コード部分は、よく使われる第1水準の漢字2,965字と、あまり使われないが、ないと不便な第2水準の漢字3,390字を16ビット(2バイト、2の16乗=65,536種類)で表現するように規定しています。当初はJIS C 6226-1978という規格でした。
JIS基本漢字(JIS X 0208)コード表
JIS X 0212 情報交換用漢字符号―補助漢字 JIS補助漢字 1990年 6,067字
(漢字5,801字、非漢字266字)
使用頻度の低い文字で構成される第3水準の漢字および非漢字が収録されています。ほとんど使われることがありません。
JIS補助漢字(JIS X 0212)コード表
JIS X 0221 国際符号化文字集合 UCS 1995年 96,447字 ISO/IEC 10646に対応するJIS規格です。詳細はUnicodeの項を参照してください。
JIS X 0213 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合 JIS拡張漢字 2000年 11,233字
(漢字10,050字、非漢字1,183字)
2000JISJIS第3水準・第4水準漢字などとも呼ばれます。JIS X 0208の6,879字に加え、第3水準の漢字1,259字(うち、10字は2004年の改定時に追加)、第4水準の漢字2,436字、非漢字659字が収録されています。JIS X 0212とは異なる基準で選定されていますが、約2,900字が重複しています。
JIS拡張漢字(JIS X 0213)コード表

JISの改定

JIS規格は基本的に5年ごとに見なおされることになっており、JISの文字コードにも幾つかの版があります。1983年に大きな改定が行われたため、一般に1978年のJISを旧JIS、1983年以降のJISを新JISと呼びます。

規格番号 通称 収録文字数 解説
JIS X 0208 JIS X 0208:1978
(第1次規格)
JIS7878JIS 6,802字
(漢字6,349字、非漢字453字)
1978年に制定された規格です。
JIS X 0208:1983
(第2次規格)
JIS8383JIS 6,877字
(漢字6,353字、非漢字524字)
1983年に改定したものです。非漢字71字、漢字4字が追加され、拡張新字体を含む字体・字形の変更や入換えが行われています。そのため、パソコンの機種によって、同じコードの文字でも字体・字形が異なっていることや、画面に表示される文字の形と印刷される文字の形が異なっていることなどがあります。
JIS83制定時の変更点
JIS X 0208:1990
(第3次規格)
JIS9090JIS 6,879字
(漢字6,355字、非漢字524字)
1990年に改定したものです。漢字2字が追加され、字体・字形の変更が行われています。
JIS90制定時の変更点
JIS X 0208:1997
(第4次規格)
JIS9797JIS 6,879字
(漢字6,355字、非漢字524字)
1997年に改定したものです。97JISでは追加文字はなく、第1次規格から第3次規格までの経過をまとめて明確化した内容となっています。異体字を重複して収録しないように185項目からなる包摂規準を定めました。
JIS X 0208:2012
(第5次規格)
6,879字
(漢字6,355字、非漢字524字)
2012年に改定したものです。2010年11月30日の常用漢字表改定に合わせて、6.6.2「字体の実現としての字形」の引用例の変更、附属書6(参考)「漢字の分類及び配列」の音訓欄の「[常]」の削除、附属書12(参考)「この規格と常用漢字表との対応」の追加がおこなわれました。
JIS X 0213 JIS X 0213:2000
(第1次規格)
JIS20002000JIS 11,223字
(漢字10,050字、非漢字1,183字)
2000年に制定された規格です。
JIS X 0213:2004
(第2次規格)
JIS20042004JIS 11,233字
(漢字10,040字、非漢字1,183字)
2004年に改定したものです。例示字形を表外漢字字体表の印刷標準字体に変更し、漢字10字を新たに追加しています。
JIS2004制定時の変更点
JIS X 0213:2012
(第3次規格)
11,233字
(漢字10,040字、非漢字1,183字)
2012年に改定したものです。2010年11月30日の常用漢字表改定に合わせて、6.6.2「字体の実現としての字形」の引用例の変更、附属書12(参考)「この規格と常用漢字表との対応」の追加がおこなわれました。
JIS X 0221 JIS X 0221:1995
(第1次規格)
34,168字 1995年に制定された規格です。1993年に制定されたISO/IEC 10646-1:1993(≒Unicode 1.1)に対応しています。20,902字のCJK統合漢字が含まれています。
JIS X 0221-1:2001
(第2次規格)
49,194字 2001年に改定したものです。2000年に制定されたISO/IEC 10646-1:2000(≒Unicode 3.0)に対応しています。6,582字のCJK統合漢字拡張Aなどが追加されました。
JIS X 0221:2007
(第3次規格)
99,089字 2007年に改定したものです。2003年に制定されたISO/IEC 10646:2003(≒Unicode 5.0)に対応しています。ISO/IEC 10646:2003は、10646-1と10646-2に分かれていた規格を統合したもので、22字のCJK統合漢字(U+9FA6~U+9FBB)、42,711字のCJK統合漢字拡張B、4,149字のCJK統合漢字拡張Cなどが追加されました。
JIS X 0221:2014
(第4次規格)
110,181字 2014年に改定したものです。2012年に制定されたISO/IEC 10646:2012(≒Unicode 6.1)に対応しています。17字のCJK統合漢字(U+9FBC~U+9FCC)、222字のCJK統合漢字拡張Dなどが追加されました。
  • ISO/IECの規格には制定後に追補が出されることがあるため、改訂版が出されるまでは、制定当初のUnicodeやJISのバージョンと対応範囲がずれる場合があります。例えば、ISO/IEC 10646:2003は追補7まで出され、制定当初はUnicode 4.0、追補1ではUnicode 4.1、追補2ではUnicode 5.0に対応しています。「JIS X 0221」の記述中の文字数などは、各ISO/IECの規格に基づいています。

全角形・半角形

1969年に制定されたJIS X 0201には、制御記号、ASCII、片仮名が収録されました。また、1978年に制定されたJIS X 0208には、平仮名、片仮名、漢字、全角記号などが収録されましたが、JIS X 0201に収録されているASCIIと片仮名も新ためて収録されました。これにより、ASCIIと片仮名は、これらの2つの規格に別の符号位置を持つ文字として収録されることになりました。そして、これらの規格に対応するフォントの多くでは、JIS X 0201の文字をJIS X 0208の半分の幅で表現したため、一般的に、前者を「半角」、後者を「全角」と区別して呼ぶようになりました。例えば、JIS X 0201の「ア」を半角片仮名、JIS X 0208の「ア」を全角片仮名と呼びます。なお、実際には、JIS X 0208は文字の幅を規定していません。
JIS X 0208の1997年の改定時には、これらの規格の各文字がUnicodeの文字に対応付けられました。その際、全角ASCII(JIS X 0208に含まれる全角ASCII)と半角片仮名(JIS X 0201のA1~DF)は、これまでの慣用的な利用との互換を目的としてのみ使用して良いとされました。なお、全角ASCIIと半角片仮名はUnicodeの互換文字として登録されています(Unidodeの「半角・全角形」のページを参照)。
注: JIS X 0201の片仮名は、濁点・半濁点のない文字を濁点・半濁点と組み合わせることで、濁点・半濁点付き文字を表現する形式を採用していました。例えば、「ハ」と「゙」を組み合わせて「バ」、「ハ」と「゚」を組み合わせて「パ」と表現します。一方で、JIS X 0208では、濁点・半濁点のない文字と濁点・半濁点付き文字が別に収録されました。例えば、「ハ」「バ」「パ」は別の文字として収録されています。

JIS漢字(ISO 2022-JP)

異なる文字コードは、同じ文字コード番号に異なる文字を割り当てている可能性があります。そのため、多種多様なコンピュータ同士が通信を行う環境では、どの文字集合を用いているかを最初に宣言して切り替える必要があります。ISO/IEC 2022(JIS X 0202)はこの方法を定めた規格です。世界中の言語の文字に異なる文字コードを割り当てて1つのコード体系に納めたUnicodeが登場する前は、インターネットではこの方法で文字を送信する必要がありました。
ISO 2022の日本語の文字集合をISO 2022-JPと呼びます。当初は、ASCII、JIS X 0201のローマ字部分、JIS X 0208(JIS X 0208:1978およびJIS X 0208:1983)から構成されており、一般にJIS漢字JISコードと呼ばれていました。後にJIS X 0212、JIS X 0213が追加されています。
ISO 2022-JPでは、それぞれの文字コードが始まる部分にエスケープ・シーケンス(Escape Sequence)と呼ばれる特殊な符合を使用して、文字を切り替えます。

規格 文字コード エスケープ・シーケンス 16進コード
ISO-2022-JP(RFC 1468外部へのリンク) ASCII(ISO/IEC 646 IRV) ESC ( B 1B 28 42
JIS X 0201:1976(ローマ字部分) ESC ( J 1B 28 4A
JIS X 0208:1978(JIS C 6226-1978) ESC $ @ 1B 24 40
JIS X 0208:1983 ESC $ B 1B 24 42
ISO-2022-JP-1(RFC 2237外部へのリンク) JIS X 0212:1990 ESC $ ( D 1B 24 28 44
ISO-2022-JP-2004 JIS X 0213:2004 第1面 ESC $ ( Q 1B 24 28 51
JIS X 0213:2004 第2面 ESC $ ( P 1B 24 28 50
  • 「ESC」は制御文字という特殊な文字で、16進コードは「1B」です。
  • 文字列の先頭がASCIIの場合はエスケープ・シーケンスを用いません。

例えば、「JIS漢字」という文字列を、漢字コード部分をJIS X 0208:1983として扱って16進コード化すると下記(1)のようになります。
しかし、コンピュータは通常、1バイト(8ビット)単位で情報を処理します。つまり、「漢」の「3441」が「34」と「41」に、「字」の「3B7A」が「3B」「7A」に分割されて「4A 49 53 34 41 3B 7A」と認識されるため、半角英字と漢字の区別がつきません。
そこで、ISO 2022-JPのエスケープ・シーケンスを入れると、下記(2)のようになり、半角英字と漢字の区別ができるようになります。

(1)
J I S
4A 49 53 34 41 3B 7A
(2)
J I S エスケープ・シーケンス
4A 49 53 1B 24 42 34 41 3B 7A

現在では、多言語表現には一般的にUnicodeが利用されますが、日本語の電子メールの送受信では今でもISO-2022-JPが事実上の標準となっています。

内部コードと外部コード

各コンピュータ内のOSやプログラミング言語に用いる情報処理用の文字コードと、コンピュータ間の情報交換に用いる文字コードは同じとは限りません。前者は内部コードと呼ばれ、効率や処理容易性が求められます。後者は外部コードと呼ばれ、情報交換しても混乱が生じないという整合性が求められます。内部コードには目的に応じて何を採用しても良いのですが、コンピュータ間で情報交換する際には通常、外部コードに変換して出力します。WindowsやMacOSは、内部コードとしてShift JISを採用してきましたが、徐々にUnicodeに移行しています。

区点

JISでは、94×94の行と列(区、点と呼ぶ)から成る表(図形文字符号表)に文字を配列し、その位置で特定の文字を示します。これを区点と呼びます。区点は、JIS X 0208およびJIS X 0212において使用されていましたが、JIS X 0213は、さらに2面に分けて文字を収録しています。これを面区点と呼びます。なお、JIS X 0213の1面には第3水準の文字が、2面には第4水準の文字が収められています。
一般的に、第16区第3点の文字は「16-03」などと表し、第2面第86区34点の文字は「2-86-34」などと表します。

ポイント
Windowsは、文字集合として長らくJIS X 0208:1990にいわゆるWindowsの機種依存文字を加えた文字集合を採用してきましたが、2006年に発売を開始した新OSであるWindows VistaにはJIS X 0213:2004を採用しました。これらのJIS規格の文字集合の違いは下記の2点です。

  1. JIS X 0213:2000制定時に、第3水準の1,908字、第4水準の漢字2,436字の計4,344字(うち、漢字は3,685字)が追加された。
  2. さらに、JIS X 0213:2004制定時に、168字が印刷標準字体に変更され、10文字が追加された(「JIS2004制定時の変更点」参照)。

これらの規格の違いにより、特別な仕組みを採用しない限り、Windows Vistaで表示・印刷可能な4,354(4,344+10字)が従来のWindowsでは表示・印刷が不可能で、168文字は字体が異なって表示・印刷されることになります。
また、JIS X 0213は、JIS X 0208で保留領域とされていた部分にも新たに文字を割り当てています。この保留領域は、従来、Shift JISを採用したWindowsやMacintoshが機種依存文字を収録していたり、外字領域として使用されていたりしていたため、互換時に注意が必要です。

JIS文字コードの関係概念図
JIS文字コードの関係概念図
  • JIS X 0221(Unicode)は他の全てのJIS文字コードを包含する。
  • JIS X 0213はJIS X 0208を包含する。
  • JIS X 0213とJIS X 0212は一部の文字が重複する。
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Shift JIS

【2006-12-08更新】

Shift JIS(シフトジス、S-JIS(エスジス)と略されることがある)は、MS漢字コードとも呼ばれているもので、MS、つまりマイクロソフト社が作ったコード体系です。パソコンで使われる漢字コードとして最も普及しています。
ANKの空白領域(16進コードで、80~9Fまでと、E0~FFまで)が先頭バイト(第1バイト)になるようにJISコードをシフトさせ、漢字とASCIIや半角片仮名等を混在させるためにエスケープ・シーケンスを使用しなければならないというJISの欠点を改良しています。

ANKの空白領域

文字集合はJIS X 0208:1990にいわゆるWindowsの機種依存文字を加えた文字で構成されています。正確に言うと、このWindowsの機種依存文字を含んだ文字集合はWindowsの正式な文字コードであるCP932(シーピーキュウサンニ;Code Page 932 = Windows-31J)であり、Shift JISにはWindowsの機種依存文字は含まれていませんが、一般的に混同され、同じものとして扱われています。

対応する文字コード Shift JISのコード番号
ASCII 00~7F
半角片仮名 A1~DF
JIS X 0208 8140~9FFC、E040~FCFC
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EUC

【2006-12-08更新】

UNIXでは、EUC(イーユーシー、Extended Unix Codeの略。拡張UNIXコードともいう)というコードが標準です。「拡張」というのは国際化に対応するため、各国の言語を表示できるようにしたからです。但し、UNIX機でも、IBMのAIX機やヒューレッド・パッカード社のHP-UXなどではShift-JISが使われていることがあります。EUCは日本語版、中国語版、韓国語版があり、日本語版のEUCをEUC-JP (イーユーシージェイピー)と呼びます。EUC-JPは、Shift JISと同様にエスケープ・シーケンスを使用せずにASCIIとJIS X 0208、半角片仮名やJIS X 0212を含むことができます。

対応する文字コード EUCのコード番号
ASCII 00~7F
半角片仮名 8EA1~8EDF
JIS X 0208 A1A1~8EDF
JIS X 0212 8FA1A1~8FFEFE

ポイント
多種多様ある文字コードですが、コードが異なるわけですから、異なるコードを扱っているホストに接続して、ファイルを見る場合や、機種間でテキストファイルを送受信する場合には、漢字コードを変更しないと文字バケすることになります。日本語のホームページが文字バケする場合はブラウザの表示文字コードを変更すれば(変更の仕方)解決する場合が多いです。
ブラウザには通常、文字コードの自動判別機能がついているので、文字コードを意識する必要はないのですが、Telnetのように通信ソフトによっては設定をしないといけないものもあります。

ポイント
UNIX機とWindows機など、異なる文字コードを扱う機種間でテキストファイルFTPなどで送信するときに必要な知識のひとつは、改行コード(Line Feed Code)が違うことです。改行コードはもちろん「ここで改行する」ということを宣言するためのコードですので、これが異なっていると改行されずに一行で表示されてしまったり、行間が空いてしまったりすることになります。異なる機種間でテキストファイルを送受信する場合には、漢字コードの変換と同時に改行コードの変換も必要なのです。以下が、主な改行コードです。

OS 改行コード
MS-DOS (Windows) CR+LF
Macintosh CR
UNIX LF
CR = Carriage Return (ASCIIの「0D」)
LF = Line Feed (ASCIIの「0A」)

例えば、Windowsを使っている人が、UNIXのホストへテキストファイルを送信する場合には、まず漢字コードをS-JISからEUCに変換して、さらに改行コードをCR+LFからLFに変換してからでないといけません。
ただし、ホームページの場合は漢字コードの自動判別機能をもっているブラウザが一般的なので、漢字コードを変換する必要はありませんし、HTML文書は改行コードを無視するようになっているので、UNIXで直接そのファイルを編集したりする必要がない限り、改行コードも変換する必要はありません。このホームページも、Windowsで作成したものを漢字コード(S-JIS)も改行コード(CR+LF)も変更せずにFTPソフトでAsahi-netのホストへ転送しています。参考までに書いておきますが、日本の標準コードは、あくまでもJISなので、NIIなどの日本の公的機関のホームページの多くは、JISコードで書かれていますし、本来なら電子メールもJISに変換して送信するのが本来あるべき道なのです(そんなことをしている人はもはや少数派になってしまいましたが)。

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機種依存文字

【2003-02-10更新】

インターネット上では、Windows、UNIX、Macなど、様々なコンピュータを利用している人がいます。外字や特定の機種で使用されるために作られた文字(機種依存文字(Machine Dependent Characters、Platform Dependent Characters))を使用すると、他の機種を使っている人は見ることができないことがありますので使用しないようにしましょう。また、半角片仮名もブラウザによっては表示できない場合がありますので、使用しないようにしましょう。機種依存文字には以下のようなものがあります。

機種依存文字の例

一般には上例のような記号などが機種依存文字として良く知られていますが、漢字にも気をつける必要があります。例えば、WindowsではNECやIBMが独自に採用した漢字などがサポートされているため、気づかないうちに外字を使用していることもありえます。
詳細については、「Windowsの機種依存文字」「Macintoshの機種依存文字」「iモードの絵文字」を参照してください。

ここで紹介した機種依存文字は、ほんの一部です。コンピュータによっては様々な機種依存文字が用意されていますので注意が必要です。インターネットで使用できる文字は上記の「ISO 2022-JP」の範囲内なので、全角の記号、平仮名、片仮名、漢字はJIS基本漢字(JIS X 0208)にある文字であれば使用できます。ただ、これらの機種依存文字のほとんどはUnicodeに収録されていますので、Unicodeで記述すれば問題は生じません。

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新旧字体

【2015-01-07更新】

当用漢字表

1946年11月16日、内閣は1,850字からなる当用漢字表を告示しました。この表では、131字に対して、従来は俗字や略字とされてきた簡易字体が採用されました。しかし、この表は、基本的には字種のみを定めたもので、字体については調査中であるとしていました。
そして、当用漢字の字体を定めるものとして、1949年4月28日に「当用漢字字体表」が告示されました。この表ではさらに多くの簡易字体を採用したため、この表で採用された字体を「新字体」、従来の正字体を「旧字体」と呼ぶようになりました。

正字体と康煕字典体

正字体は、文字通り「正しい字体」のことで、字典や時代によって多少の違いがあります。しかし、1716年(清の時代)に中国で編纂された康煕字典(コウキジテン)の字体が明治以来の日本や中国における明朝体の活字形の基となっているため、一般に康煕字典体を正字体とすることが多くあります。そのため、「いわゆる康煕字典体」などという表現で正字体について言及される場合が多いです。

常用漢字表

さらに、1981年10月1日には、「当用漢字表」および「当用漢字字体表」を改訂し、1,945字からなる常用漢字表が内閣告示されました。常用漢字表には357字の旧字体が示されていますが、JIS基本漢字(JIS X 0208)には、そのうちの258字のみが採用されています。残りの99字は、旧字体が同一字体であるとして新字体に包摂されてしまっていましたが、JIS X 0213で第3水準として収録されました。2010年11月30日には、196字の追加、5字の削除等の改定が行われ、2,136字になりました。

詳細は、「常用漢字表」「新旧字体表」を参照してください。

人名用漢字

また、常用漢字以外の漢字で、戸籍上の人名に用いることができる漢字として「人名用漢字別表」が1951年5月25日に内閣告示され、その後、変更が繰り返されました。このほかに人名に用いることができる漢字として、1981年に「人名用漢字許容字体表」205字が定められ、2004年に「人名用漢字別表」に統合されました。人名用漢字は、2015年1月7日時点で862字です。

人名用漢字別表 人名用漢字許容字体表
変更年月日 追加 削除 追加(統合)
1951年5月25日 92字 92字
1976年7月30日 28字 120字
1981年10月1日 54字 8字 205字 371字
1990年4月1日 118字 489字
1997年12月3日 1字 490字
2004年2月23日 1字 491字
2004年6月7日 1字 492字
2004年7月12日 3字 495字
2004年9月27日 488字 983字
2009年4月30日 2字 985字
2010年11月30日 5字 129字 861字
2015年1月7日 1字 862字
  • このほか、1981年10月1日には一部の字体が変更されました。

詳細は、「人名用漢字」を参照してください。

拡張新字体

1983年のJIS改訂(JIS X 0208:1983)時には約500字の字体・字形が改められました。多くは字形の変更でしたが、表外字に対しても常用漢字表で示された字体変改に準じて新しく字体を作り出しました。これらを拡張新字体と呼びます。拡張新字体はJISが作り出した文字で、従来の漢和辞典には存在しなかった字体です。これらの漢字のほとんどは、新字体のみがJISに採用されましたが、22組はJIS78では第1水準にあった旧字体と第2水準にあった新字体の位置(区点番号)が入れ替えられました。また、JIS78にあった4字に対して新字体を新しく作成し、第1水準にあった旧字体を第2水準に移動させました。
その他の漢字のうちの一部の旧字体は、過去の規格との互換性を維持するために、JIS補助漢字(JIS X 0212)およびJIS拡張漢字(JIS X 0213:2000)制定時に復活されています。新聞業界などでは拡張新字体を使用しているところもありますが(朝日新聞が用いているものを「朝日字体」などと呼びます)、国語審議会(現・文化審議会国語部会)は、JISによって生じた字体の混乱を解決するため、2000年に「表外漢字字体表」を答申し、その中で旧字体を「印刷標準字体」と位置付けました。印刷業界では拡張新字体のあるものでも、旧字体を用いることが一般的です。
JIS83制定時の変更点に関する詳細は「JIS83制定時の変更点」を、JIS補助漢字(JIS X 0212)およびJIS拡張漢字(JIS X 0213:2000)制定時に復活された旧字体は「JIS補助漢字および拡張漢字で復活した字体」を参照してください。また、表外漢字字体表に関しては国語審議会の「表外漢字字体表外部へのリンク」を参照してください。

ポイント
旧字体は、「当用漢字表」や「人名用漢字許容字体表」において丸括弧付きで示されていますが、これは、画数が1以上異なる旧字体のみを収録したものです。漢和辞典には、それ以外も字体も旧字体として掲載されており、常用漢字表に丸括弧付きで示されていなくても、常用漢字表に掲載されている新字に対して正字体が存在するものは、その正字体を旧字体とするのが一般的です。だたし、旧字体の範囲と字形は漢和辞典によって多少異なっているので注意が必要です。

ポイント
JIS X 0208:1997とJIS X 0213:2000の規格票では、「高」と「髙」のように、字体が異なっていても同じ文字であると見なす規準(包摂規準)が定められています(ただし、Unicodeでは「高」と「髙」は別個に定義されている)。また、字形デザインの差も同じと見なすことにしています。詳細については、「JIS包摂規準」をご覧ください。

字体包摂の例 字形デザインの差の例
字体包摂 字形デザインの差
参照・参考文献
  • 角川新字源 / 小川環樹[ほか]編 改訂版 角川書店, 1994.11 [b]
  • 漢字コードについて (とほほのWWW入門) [w] 2002.06.28
  • 旧字旧かな入門 / 府川充男, 小池和夫著 柏書房, 2001.3 [b]
  • JIS漢字字典 / 野耕司編著 増補改訂 日本規格協会, 2002.5 [b]
  • 図解雑学文字コード / 加藤弘一著 ナツメ社, 2002.8 [b]
  • 文化庁国語施策情報システム / 文化庁 [w] 2003.08.01
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