2025.04.19
午後、広大付属中高の120周年記念事業(広島国際会議場フェニックスホール)に参加した。「ピースフォーラム」である。2時半スタートであるが、2時に到着。直ぐに入場が始まり、座れた。アカシア会員は一番後ろの3F席である。現役の生徒達や一般人も居て、会場は満員。79回(1989年)卒の大下容子さんが司会をした。
最初に「明子さんの被ばくピアノ」の演奏があった。演奏は72回卒の桂杏子さん。アップライトピアノということもあるが、中高音が独特の響きだった。演奏はなかなか上手い。曲は吉松隆の「春:5月の夢の歌」(判りやすい曲)、「哀傷 I」(竹西正志:一中卒業生)(これはなかなかの曲だった。心に残る。クラスの他の人達は建物疎開に出ていて全員死亡したが、彼は体調が悪くて休んでいたために生き残ったということである。ネットに記事があった。)、「星の子守歌(野村茎一)」(短い曲)。
基調講演は70回卒の美甘章子氏で、「8時15分~アカシアから世界に広げる平和のメッセージ」。映画「ヒロシマ 父から娘へ」の一部を最初に観た。彼女はアメリカ在住で臨床心理学をやっている。お父さんが爆心の近くで屋根で作業中だったが、奇跡的に戦後長生きした。お母さんも同様で奇跡的に生き残った人らしい。お父さんの教えを引き継いでいる。傷つけあうことがあると、しばしば人は恨みに捉われる。善と悪の2分法でしか考えられなくなる。こうなると復讐の連鎖となる。共感力が必要である。相手の考えに賛同できないにしても、相手の立場に立って相手の気持ちを想像する、ということ。8月6日の8時15分に世界中で鐘を鳴らして、世界中の人が、敵視する相手の気持ちを思いやる日にしたい、ということである。講演はなかなか迫力があった、映画や本を作っていて、あちこちで平和活動をしている。
短い休憩の後にパネルディスカッションが始まったが、腰が痛くなってきたので退出した。 <目次へ> <一つ前へ> <次へ>