<ジュリアナ・ドス・サントスのケース>

民兵によって広範に行われているレイプ
East Timorese accuse militia of widespread rapes

ロイター通信社ニュース
2000年11月10日
マイケル・ペリー
Reuters, by Michael Perry


 <シドニー発> 独立派指導者シャナナ・グスマォンの妻、カースティ・ソード・グスマォンが11月10日(金)語ったところによれば、誘拐された女性たちが西ティモールで活動しているインドネシア派民兵によって性奴隷にされている。
 ソード・グスマォンは、33人にのぼる東ティモール人女性が、民兵によって誘拐され、レイプされ、性奴隷とされたのち、妊娠して西ティモールから戻ってきたと言った。
 「これらの女性は、どのようにしてインドネシア国軍の支援をうけた民兵の性奴隷とされたかを話してくれた。彼女らはみな妊娠している。」
 戦時下でレイプされた女性たちのための祈念式典で、オーストラリア人女性であるソード・グスマォンは15才の少女で、まだ西ティモールで性奴隷とされたままでいる、ジュリアナ・ドス・サントスの例をとりあげた。
 ジュリアナは1999年9月6日、スアイの教会から誘拐された。民兵による虐殺がおきたことで知られる教会だ。
 当時14才だった彼女は、彼女の兄弟を殺した民兵指導者によってレイプされ、西ティモールに連れて行かれた。
 ソード・グスマォンは言う。
 「彼女を捕まえた男は、彼女が妊娠すると、彼女の両親、家族、友人を前に、国境付近で、戦勝品をみせびらかすように、彼女を連れてパレードした。
 ごく最近、インドネシア国軍がいる前で、彼女は、その捕まえた当の男を彼女は愛しており、彼とともにインドネシア領である西ティモールに残ると書かれた声明文に署名した。
 ジュリアナは母親のもとに帰らなければならない。そして身の安全を確保し、このおぞましい体験から自らを癒すプロセスを始めなければならない。」
 ソード・グスマォンは、どれだけの東ティモール人女性がレイプされ、あるいは性奴隷とされたかを知ることは不可能だと言う。なぜなら、西ティモールの難民キャンプには人道団体もなかなか近づけないし、レイプされたことを不名誉とはじるからだ。
 彼女は、東ティモール人女性のレイプはインドネシアが25年前に占領を始めてからこの方ずっと問題だった、しかし昨年の住民投票後の民兵による暴力の最中、それはエスカレートしたと語る。
 また彼女は、東ティモールの女性団体が調べたところでは、住民投票の前後で、女性は民兵とインドネシア軍兵士によってシステマティックにレイプされたと言う。
 「こうした暴力行為は、民兵とインドネシア兵が一緒になって計画し、組織し、実行しているもので、女性を誘拐してあたかも持ち物のように分配している。」


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