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判例データベースの比較
弁護士河原崎弘
現在では、弁護士業務(参考判例探し)には、パソコンを使った判例データベースが不可欠でしょう。法科大学院では、学生に、判例データベースを使わせていますから、法科大学院の卒業生が弁護士になる頃は、判例データベースはさらに、普及するでしょう。
当法律事務所で使っている判例データベースの、費用、使い易さなどの比較です。データベースの出始めの頃に比べ安価になりました。
- 判例秘書:ハードディスク収録(DVDをHDにコピーして使っている):EOC
判例全文がテキストファイルで見ることができるので、ありがたい。検索でたくさんの判例が出てくるので、整理が、やや大変。
付属して、判例タイムズ、ジュリストなどの雑誌が付いていて、判例から、関連記事として、検索できるのは便利。付属雑誌PDFは、部屋に本を置くスペースがないときは、重宝する。平成17年5月から、大審院判例も付いた(PDF)。
全体で、約149GB の容量なので、使うときには USB 2.0が必須。ハードディスクのコピーには、USB1.1では、約3日間、USB2.0では、約4時間必要。
料金は、LEX/DBより安い。
時々、データに誤りがある(これはシステムの欠陥のようだ)。時々、重要な判例、例えば判例時報に掲載されている判例が相当抜けていることが欠点。最高裁判所判例解説が付いているので、教員用に便利です。
- LEX/DBインターネット:TKC
やはり、判例全文を見ることができる。判例秘書よりは、整理されており、誤りは少なく、判例の数は多い。他の審級の判例のあることが多く、便利。大審院判例もある。テキストファイル。雑誌は付いていない。
料金は、高い。インターネット経由なので、面倒、動作が遅い。
PDFファイルはコピーできない。
- LexisNexis:インターネット
米国の判例およびその注釈を見ることができる。適切なキーワードあるいは、制定法がわかれば、容易に注釈つき判例が見つかる。膨大な量の判例がある。
ドイツのページもあるが、判例はない。
月額約8万円
- LexisNexis JP:インターネット
判例だけでなく、法律雑誌も検索できる。日本文および英文の書式集もある。非常に贅沢なデータベース。月1万6千円
- Westlaw
- Westlaw DE
- Juris online
どのデータベースを使うにせよ、テキストファイルを見る場合は、問題ない。しかし、PDFファイルを見る場合は、パソコンのモニターは、SXGA(1280×1024)以上で、15インチ以上が必要。15インチでも目がやや疲れる。ノートパソコンの場合は、大きなモニターを追加すると便利です(デュアルモニター)。
USBは2.0が必須。USB1.1では、動作が遅く、やや不便。
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