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1942年旧満州新京(長春)生、東京女子大学英文科卒、東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家。96年からシェイクスピア全作品の新訳に取組中。 |
1.快読シェイクスピア |
●「快読シェイクスピア」(河合隼雄・共著)● ★★ |
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2001年11月
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心理学者と翻訳家が対談で語る、シェイクスピア戯曲6作の面白さ。案内本のひとつと言えます。 ロミオとジュリエット/間違いの喜劇/夏の夜の夢/十二夜/ハムレット/リチャード三世 |
【河合隼雄】1928年兵庫県生、京都大学理学部数学科卒。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター所長。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、心理療法家。 |
●「シェイクスピア「もの」語り」● ★ |
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2004/05/11 |
シェイクスピア戯曲の中で使われている道具立てから各作品を語るという趣向、それ故に本書は「もの」語り。 シェイクスピア戯曲については、以前からいろいろな角度によるアプローチが試みられていて、その類のエッセイ本は相当の数にのぼります。本書も、それに連なるエッセイ本と言って良いでしょう。 こうしたエッセイ本は、小田島雄志さんが全訳に挑んでいた頃に多く書いていて、シェイクスピア戯曲を楽しむうえでの良き導き手となったものです。 シェイクスピア「もの」語り/シェイクスピアの女性たち |
●「深読みシェイクスピア」● ★★ |
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2016年05月
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演劇評論家でもある小森収氏が訊ね、松岡さんが答えるという形で綴られたシェイクスピア翻訳録。 本書の内容は、シェイクスピア戯曲全訳に取組中の松岡さんが、微妙な“訳どころ”を語った一冊。 「ハムレット」:オフィーリアのセリフへの疑問は、松たか子さんの感じたところから解消。 シェイクスピア戯曲は、セリフの中に謎が無限大にあり、その謎解きもまた無限大にあるからこそ、楽しさが尽きないのです。まして本書は、語られたセリフ・演技がヒントになって、謎の解釈が生まれるという展開なのですから。 ポローニアスを鏡として−「ハムレット」/処女作はいかに書かれたか−「ヘンリー六世」三部作/シェイクスピアで一番感動的な台詞−「リア王」/男、女、言葉−「ロミオとジュリエット」「オセロー」/他愛もない喜劇の裏で−「恋の骨折り損」/日本語訳を英訳すると−「夏の夜の夢」/嫉妬、そして信じる力−「冬物語」/言葉の劇−「マクベス」 |