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1974年岐阜県生、神戸市外国語大学外国語学部ロシア学科卒。フリーランス・ライター。セクシュアリティや児童問題などのノンフィクションを執筆。2019年「選べなかった命」にて第50回大宅壮一ノンクション賞を受賞。 |
●「セックスボランティア」● ★★ |
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2006年11月
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障害者とかボランティア活動について特別に意識を持ってこなかった、というのが私についての正直なところです。だからといって、目を背けようとした訳ではなく、積極的に関わろうとしなかったというだけのこと。おそらく、大部分の人が私と同じような立場なのではないでしょうか。 本書は、取材を通じて障害者に対する“性の介助”問題を考えたノンフィクション。 画面の向こう側/命がけでセックスしている(酸素ボンベを外すとき)/十五分だけの恋人(「性の介助者」募集)/障害者専門風俗店(聴力を失った女子大生の選択)/王子様はホスト(女性障害者の性)/寝ているのは誰か(知的障害者をとりまく環境)/鳴り止まない電話(オランダ「SAR」の取り組み)/満たされぬ思い(市役所のセックス助成)/パートナーの夢(その先にあるもの)/偏見と美談の間で |