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1.続・日本国の研究 2.道路の権力 |
●「続・日本国の研究」● ★☆ |
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2004/03/09 |
何故日本経済は改善しないのか、何故経済的国力は停滞したままなのか、何故将来展望が開けないのか。 <税>の行方/迷走する<霞が関>/<虎ノ門>の闇/主なき迷宮<永田町>/<金融>危機の構造 |
●「道路の権力
道路公団民営化の攻防1000日」● ★★★ |
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2006年03月
2004/01/17 |
昨年とかくTVニュース・新聞紙上を賑わわせた道路公団民営化問題。その委員会の中心メンバーとして奮闘した猪瀬さん本人による、改革をめぐる攻防の経緯一切を語った著書です。 前半は、民営化推進委員会に遡る「行革断行評議会」の経緯一切。後半が「道路公団民営化推進委員会」での経緯一切という構成になっています。 民営化推進委員会に対する妨害勢力は、国交省、公団、その配下にある委員会事務局、道路族議員、その様々なパワーに篭絡されたメディア等々。その各々があらゆる手を使って委員会答申を骨抜きにしようと謀ってきた訳ですから、それらを跳ね除けて答申をまとめた頑張りは、まこと意義の大きい一歩と言うべきでしょう。その中で、緻密に資料をチェックして罠に嵌らず、委員会を終始リードした猪瀬さんの刻苦勉励ぶりには、敬服・感謝するほかありません。 本書を読むのに、社会問題を勉強しようなどという殊勝な考えは不要です。サスペンス小説以上にドラマティックな経緯を面白く読んでみよう、と思うだけで充分。是非読んでいただきたい一冊です。我々の税金を元にしたドラマなのですから。 第一部 行革断行評議会篇 |