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1.師匠! 2.一回こっくり |
●「師
匠!」● ★★ |
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2008年08月 2001/06/05 |
もうとっくに諦めていたのに図書館に行ったら差し出され、半年以上も経って漸く読めた一冊。 なかでも良かったのは、「すず女の涙」。文雀師匠に惚れ込んで久々に入門した弟子すず女と師匠との、気持ちの通じ合う様子が素直に伝わってきて、じんとする気持ち良さがあります。 すず女の涙/講師混同/打ちどころ/先立つ幸せ/はんちく同盟 |
●「一回こっくり」● ★★ |
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2008/11/12
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小説というより、人情噺が物語になった、という趣きある長篇作品。 呆気なく死んでしまったからこそ、弟や母親への想いが残る。そんな胸の内、家族が悲しみにひたる場面を情濃く描いて流石に上手いなぁと思うものの、それだけでは単なる噺家の来し方話に過ぎません。 この創作噺「一回こっくり」が実に好い。この一篇だけで充分な読み応えがあります。 弟/一年生/出た長男/独立/一回こっくり |