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●「幻をなぐる」● ★ すばる文学賞 |
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2007/01/22
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理想の男とようやくセックスできたというのに、その直後に相手の正体が見えて幻滅。さぁそれから身体を鍛えることに専心し、相手を叩きのめすことに執念を燃やす、という滑稽味あるストーリィかと思ったのですが、予想外れ。 本書の2篇とも、どす黒く闇の中にうごめく妄想気味のストーリィという印象です。それも相当にセックス絡みという作品。 どうもこの手の作品は苦手です。
「幻をなぐる」の女主人公の中川は、絵の道を進むという夢を諦めて地元に戻ってくる。その地元で再会したのは、高校時代に絵の才能溢れ憧れを抱いていた相手。 「鸚鵡」も「幻をなぐる」と共通するところのある作品。 幻をなぐる/鸚鵡 |