|
|
「パンゲア5 Pangea Five」 ★☆ |
|
|
30代半ばで今はオブジェ作家となった石丸蓮太、ふと見たTVのニュースで、大学時代の仲間で司法修習生中に姿をくらましたままとなっていた大和田道が、7年間の修行を経て大阿闍梨=法泉白道として紹介されているのを目にします。 道がこうなった原因を作ったのは自分にあるのではないかと自責する蓮太、さっそく道のいる山寺に駆けつけ、さらに当時の仲間たちに道の現在について知らせます。 そこから始まる、学生時代に親しかった仲間、男女5人の再会ストーリィ。 普通のストーリィとちょっと違うのは、何やら“物の怪”とでも言うような不思議な存在が登場するところ。 結局は、学生時代から十何年も経った今、5人はそれぞれの生活を送っていますが、ままならないことが多くあり。 むしろそうであって当然のことなのでしょうけれど、それでも誰かが自分たちを見守り、バランスを取ろうとしてくれているとしたら、救われる気がします なお、本ストーリィの不思議部分の背景は、「眠りの精」の篇で明かされます。 本書題名の「パンゲア」とは、地殻変動で五つの大陸に分かれる前の超大陸のこと。 1/2/3/4/眠りの精 |