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1.痛いひと 2.家族トランプ |
●「痛いひと」● ★ |
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2005/12/14
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「痛い人」という題名から、どういうストーリィを予想するでしょうか。 書店店頭で惹きつけられたのは「それだけは言わないで」。その意味、とくに2回目の意味は読み手の想像力次第です。 いずれもユニークかつやや怪奇的な短篇集。 パンドラの匣/脳の傷に酒がしみる/それだけは言わないで/充実/見つめてごらん/伝染さないで/降臨/汝の隣人愛すべし |
●「家族トランプ」● ★★☆ |
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2010/06/16
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明野照葉さんというとミステリ、サスペンスの作家というイメージが強かったのですが、本書は打って変わって、独身OLの自分探し、そして下町の家族物語。 主人公は33歳の独身OL、風見窓子。居心地の良い会社だったためついのんびり過ごしていたら、早や8年。結婚を考えない訳ではないが、全く当てがない。 「家族トランプ」という表題は、家族選び、というトランプ遊びになぞらえた題名。 |