|
|
●「星の王子さま」●
★★★ |
|
|
サン=テグジュペリ作品は、大学でフランス語を第2外国語として選択した時に「南方郵便機」「夜間飛行」を読んだものの、この評判高い名作をこれまで読んだことがありませんでした。 「星の王子さま」という訳題からは、SF的なあるいはファンタジー的な印象を持つのですが、原題の「小さな王子」という方が私には素直に受け入れられます。 主人公の王子は、作中「ぼっちゃん」と呼ばれる小さな男の子。 王子がそれまでに訪れた6つの惑星に住んでいたのは、皆ヘンな大人ばかりで、王子の純真な心を受け止めてくれる人はいなかった。
この作品が伝えるものは、危険と隣り合わせのパイロットという仕事を長く続けた、サン=テグジュペリだからこそ抱いた思いではなかったかと感じます。 |