足回り交換のコツ

ロドスタの足回りは4輪ダブルウィッシュボーンだ。こいつはストラット式などに比べると非常にバラしにくい。フロントショックなんかなかなか外れない。が、ちょっとしたコツと手順で簡単に外れる。そこで私のバラし方を書いてみよう。

注意! ここに書いた事を実行する場合は自己責任においてやって下さい!

ロドスタのフロントをバラすにはアッパーアームとロアアームとの連結を切り離さなければならない。これをどこで外すかが問題なのだ。皆さんは大抵ロアボールジョイントのブラケット取付ボルトを外していると思う。この方法はRYOさんのHPでも紹介されているのでCDRSではポピュラーな方法だ。が、このボルトは外しにくい場所に有るし組み立てる時にネジを入れるのも大変だ。ここを外さないでアッパーボールジョイントを外せば実に簡単なのだ。

が、ボールジョイントプラーが無いと外せないと思っている人がほとんどだ。実はそんなモノ無くても簡単に外せる。以下にその手順を示そう。

1、ボールジョイントを止めているナットに刺さっている割りピンを外す。

2、ナットを緩める。このナットの締め付けトルクは小さいので簡単に緩む筈だ。

3、ナットを一旦完全に外してから再びナットを付ける。この時にナットの端面とボルトの端面がツライチになるくらいまで締める。

4、以下の写真に示す位置をハンマーで叩く。「コン」ではない。「カン」でもない。「ガンッ!」という感じだ。結構気合を入れて叩いて欲しい。2〜3発で外れる筈だ。それで外れないなら気合が足りないだけだ。十分な気合が有れば1発でも外れる。ハンマーを2個用意して1個を写真の位置に当ててもう一個のハンマーで当てたハンマーの上から叩くようにすると失敗が少ない。当てハンマーという技だ。

この写真は外れた直後の写真だ。すでにボールジョイントが外れているのが解かるかと思う。あとはナットを外せば宜しい。

これさえ外せれば簡単。あとはスタビリンクを外せば簡単にロアアームが下がる。もちろんブレーキホースに負担をかけない為にキャリパーは先に外しておこう。


この写真では手抜きによりキャリパーを外していない。よって見ての通りブレーキホースが突っ張っている。

組み立てる時の注意はボールジョイントを締め付けているナットを締めすぎない事。それほど強力に締める必要は無い。ぐぐっと締めて割りピンを入れる穴が合う位置で適当に止める。尚、一度締めたら絶対に緩めてはいけない。割りピンの穴が合わない時は締め付ける方向で穴位置を合わせる事。これが重要。

外す時にナットをツライチまで締めておくのはハンマーが外れてボルトのネジ山に当たってしまう事を防ぐ為だ。ツライチまでナットを締めておくのはそれよりもナットを緩めた状態でナットを叩いてしまうとナットが変形して締め付けられなくなるからだ。ツライチまで締めた状態なら万が一ナットを叩いてしまっても問題無い。以上の注意を守れば簡単に作業は進む。冒頭で注意をでっかく書いたのはこのナットを変形させるとかボルトのネジ山を破壊する恐れが有るからだ。ツライチまで締めておくという事を忘れなければ特に問題はない。

.