ロドスタのECUはNA6CEで数種類、NA8Cでも数種類存在するようです。RYOさんの協力やCDRSメンバーの協力などで判明しているモノを書いてみますね。
NA6CE:
B63H-18-881B:NA6CE-100001〜115977
B63H-18-881C:NA6CE-115977〜
B66B-18-881B:AT車
NA8C:
BPF3-18-881:NA8C-100016〜304921
BPF3-18-881-B:NA8C-304921〜
BPS5-18-881-A:NA8C-400007〜
と、なってます。NA6CEにはB61って言うECUも有るらしいんですが上記には含まれてませんね。私の手元にはB61のROMが有りますがECUそのものは見た事無いです。B61の中身はB63Hとは大きく違います。アドレスなんかもまるで違う。点火時期がB61の方が進んでますね。NA6CEでROMチューンする場合はどのタイプのECUでも追加基板を付けてしまえばROM部分はB61でもB63HでもどちらのROMを付けても問題無く動きます。
NA8CのSr1には28ピンのROMが載っているタイプと32ピンのROMが載っているタイプが確認されてます。まだ確認されてませんがROMが載る筈の部分にROMが刺さっていなくて空きスロットになっているタイプも有るらしいのですが、この話はガセネタかもしれない。BPF3-18-881タイプで32ピンのROMが載っているタイプと28ピンのROMが載っているタイプが確認されています。28ピンならば簡単にROMチューンが出来ます。32ピンのタイプでROMチューンをやる方法は現在確認中です。以下に現在までに確認されている28ピンと32ピンのタイプの詳細です。
BPF3 18 881 079700-4511 が28ピン
BPF3 18 881 079700-4512 が28ピン
BPF3 18 881 079700-4513 が32ピン(NA8C-3004xx)93年9月のNA8Cは28ピン
94年5月のNA8Cは28ピン
95年のNA8Cは32ピンどうやら非線型スロットルが廃止されたSr1の後期モデルが32ピンらしいですが、ECUが切り替わった時期の詳細は把握できていません。同時期に2つのタイプのECUが混在していた可能性も否定できないし。
BPS5-18-881-A:NA8C-400007〜 ってのはSr2なのかな?ちなみにSr2の16ビットECUのROMチューン事情はまったく解かりません(笑)。
さて、不幸にも32ピンのROMが載っているタイプのECUが付いていた人はどうすれば良いのか?素直に32ピンのROMを読み書き出来るROMライターを買って32ピンの生ROMを使ってチューンすれば問題無いと思うのですが、32ピンを読み書きできるROMライタはちょいと高価です。なんとなく28ピンのROMを突き刺せばそのまま動くのではないかと思う。ハードウェアに詳しいCDRSの庄司@Sニーさんの意見を聞いてましょう。以下は庄司さんのメールからの引用です。
28pinのROM搭載のECUと32pinのROM搭載のECUとの違いは何でしょう? 自分のECU(BPF3-18-881)の基板のパターンを調べて推理してみました。 結論から言いますと、32pinのROMというのは容量1MbitのROMと思われます。 但し、1Mbitといっても実際に使用されるのは1/4の256Kbitです。 1つのROMに4種類のプログラムが収められる(つまり4バンク)と思って下さい。 という訳で、32pinのROMが載っていたECUでも、問題無く28pinのROMを使って ROMチューンできるハズです。 この辺の仕組みをもう少し詳しく解説しますね。 ROMの入出力のピンには データ(D0〜D7)、アドレス(A0,A1...)、電源、制御ライン があります。RSのECUに使うROM 27C256ですと、容量は256Kbit=32KByteの容量を 持ち(1K=1024)、32K=32768を2進数で表すには15桁必要ですので、A0〜A14 の15本 のアドレスラインがあります。CPUがROMからデータを読み出す時には、目的のアド レスをアドレスラインに入力してやれば、ROMに書き込まれているデータがデータ ラインに出力されてきます。 ROMには27C256よりも容量の大きいモノもあり、28pinと32pinのパッケージでは 512K、1024K、2048K、4096Kがあります。数字を見て分かると思いますが、2倍ずつ 容量が大きくなり、それに従ってアドレスラインも1bitずつ増えていきます。 これらの容量の異なるROMですが、ピン配置の互換性が保たれており、例えば32pin で基板を設計しておいて、28pinの27C256を実装して使うとか、256Kbitしか使用 しないけれども1024KbitのROMを実装して、そのうちの1/4だけを使用するといった ことが可能です。この場合、A15,A16といった上位のアドレスラインは 0V か 5V いずれかに固定します。 NA8CのECUの場合... NA8C(Sr.1)のECUの基板は正に上記のようになっているわけですね。 ROM容量Kbit アドレスライン 256 28pin A0 〜 A14 512 28pin A0 〜 A14 A15 1024 32pin A0 〜 A14 A15 A16 2048 32pin A0 〜 A14 A15 A16 A17 4096 32pin A0 〜 A14 A15 A16 A17 A18 A0〜A14の15本はCPUがコントロールします。A15〜A18は実装するROMとどのバンク を読ませるかでハード的にHi/Lowいずれかに固定します。 さて、パターンを追いかけたのは、この上位bitの固定のされかたを調べることが 目的でした。 A17,A18はパターンそのもので直接Vcc(5V=電源のこと)に繋がっていて、リューター でパターンを加工しない限り、Lowには出来ません。この事から、2048と4096のROM は対象では無いことが分かります。 ┌--- R674 --- Vcc A16 -----┤ └--- R673 --- GND ┌--- R672 --- Vcc A15 -----┤ └--- R671 --- GND A16,A15はこのように抵抗のランドを経てVccとGNDに繋がっていて、どの抵抗を マウントするかでHi/Lowを設定出来ます。僕のECUではR672が0ΩでA15(1pin)は Vccへ、その他はマウントされていませんでした。ちなみに27C256の1pinをVcc にするのは、27C256の読み出し時の推奨動作条件となってます。 元々32pinのROMが載っていた所に28pinのROM(27C256)をそのまま差しても、 動くと思います。1pinが5V(Vcc)ならまず問題無いハズです。 もし0V(GND)だったら(それでも動くと思いますが)、R672を0Ω、R671を ノーマウントになるように半田付けし直せば万全です。 但しBPF3-18-881とBPF3-18-881-Bとで基板のパターンが違っていたりすると、 話は変ってくるかもしれません。僕は -B の基板を見たことが無いのです。 僕のBPF3-18-881の基板にはシルクで 079721-4512 という番号が付いています。 恐らくこの番号が同じならばパターンも同じだと思うのですが... 誰か確かめて下さい。(^^;)
との事です。(^^;;;;;;;;
元々32ピンのROMが載っていた所に28ピンのROMをそのまま突き刺しても問題無く動くような気がしますね。誰かやってみて下さい。ちなみにBPF3-18-881とBPF3-18-881-Bの違いは謎です。28ピンと32ピンの違いでは有りません。-Bが付かない881タイプの中でも28ピンと32ピンが確認されてます。
ついでに27C256のROMのピン配列を書いておきましょう。
┌──────┐ VPP━┥1 28┝━VCC a12━┥ ┝━a14 a7 ━┥ ┝━a13 a6 ━┥ ┝━a8 a5 ━┥ ┝━a9 a4 ━┥ ┝━a11 a3 ━┥ ┝━OEB a2 ━┥ ┝━a10 a1 ━┥ ┝━CEB a0 ━┥ ┝━O8 01 ━┥ ┝━O7 O2 ━┥ ┝━O6 O3 ━┥ ┝━O5 GND━┥14 15┝━O4 └──────┘と、こんな感じの配列になってるらしい。この絵だと1番ピンと28番ピンが逆なのかな?私には良く解からんのだ。(^^;;;。
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