お湯の鮮度がすばらしい共同湯 ■概要 湯田川(ゆたがわ)温泉は山形県鶴岡市の南西にある古くからの温泉街だ。庄内平野の南西の端にあって、三方を山に囲まれている。大規模ホテルなどなく落ち着いた雰囲気の温泉街だ。 湯田川温泉には大小2箇所の共同浴場、正面湯と田の湯がある。正面湯は温泉街の中央に、田の湯は路地を入ったところ。今回は正面湯を訪れた。 湯田川温泉の歴史は古く1300年前からあるという。白鷺によって発見されたという開湯伝説がある。地味な雰囲気の温泉街だが2001年には国民保養温泉地に指定されている。 正面湯はりっぱな瓦屋根の浴舎だ。入り口に最新式の錠がついている。番台はなく、近くの商店(大井商店(正面湯の右手)、船見商店(正面湯の左手))から入浴券を買うことになっている。 ■所在地 山形県鶴岡市湯田川丙64 TEL:0235−35−4068(湯田川温泉観光協会) |
■印象 大井商店で入浴券を買うと、商店の女将さんが「鍵を開けるから一緒に」と案内してくれる。外来客は鍵を開けてもらうシステムだ。 数年前に改修されて、中はきれいなタイル張りだ。浴槽もとても美しい。澄んだ透明なお湯が湯口からドウドウと注がれている。2秒で手桶がいっぱいになる。たいへんな量のかけ流しだ。 やや熱め適温の柔らかなお湯だ。味はほとんどないが、かすかに甘い香りがする。さわやかな浴感で、じっくり浸かっていると体の油分が抜けていくようだ。 源泉は湯田川1号源泉、泉質は硫酸塩泉(含石膏芒硝泉)、源泉温度43.2℃、蒸発残留物1200mg。 掲示によると共同湯としては抜群の源泉供給量だ。 湯上りはすっきりサッパリする。後味が気持ちよいお湯だ。地元の人は湯上りに涼しい風に当たりながらベンチで談笑している。 どんどん贅沢にかけ流されているので、お湯の鮮度がたいへん良い。質、量ともに理想的で共同湯らしい共同湯だ。お勧めする。 |
■営業
■交通 山形自動車道の鶴岡ICを降りて、国道7号線を西へ。2kmほど行って矢馳交差点を左折。県道338号線を南下する。正面湯は温泉街の中央にある。駐車場は少ないので温泉街の入り口の公共駐車場を使う。 湯田川観光協会 調査日:2006年5月 |