H.Hiraizumi's Birding Page
【日本の貴重な鳥、希少な鳥、減っている鳥リスト】

福島県


「レッドデータブックふくしまI」(福島県生活環境部環境生活課,2002)の鳥類

ふくしま教育情報データベースで全文がみられる(html/PDF)。

絶滅危惧I類

 絶滅の危機に瀕している種

オオヨシゴイ
【選定根拠】全ての個体群で個体数が減少
【生息状況】確認情報は中通りの水辺からだけで、1970年頃から減少し、最近では1998年5月、7月に3例の確認情報があるだけ
【影響要因】池沼開発、草地開発、農薬汚染
ミゾゴイ
【選定根拠】全ての個体群で個体数が減少
【生息状況】局地的な生息ではないが、個体数が少なく、いわき市や郡山市の山林で確認されているだけ
【影響要因】里山の荒廃
オオタカ
【選定根拠】全ての生息地で生息条件が悪化/全ての個体群で強い捕獲圧により減少
【影響要因】里山(アカマツ林)開発、密猟
クマタカ
【選定根拠】全ての生息地で生息条件が悪化
【影響要因】開発やレジャーに伴う人の出入り、営巣地近辺の森林伐採
イヌワシ
【選定根拠】全ての個体群で個体数が減少/全ての生息地で生息条件が悪化
【生息状況】新潟県境を含む奥只見地域に13ペア、山形県境を含む飯豊山系に数ペアの生息を推定。近年いずれの地域でも繁殖率が限りなく0%に近付いている。特に博士山では1993年の繁殖を最後にペアの姿が確認できない。
【影響要因】開発に伴う人の出入りと騒音、営巣地近辺の森林伐採、うっ閉人工林の増加
ハヤブサ
【選定根拠】全ての個体群で個体数が減少
【生息状況】県内での確認はオオタカより少ない
【影響要因】開発等に伴う人の出入りと騒音、里山の荒廃
ウズラ
【選定根拠】過去(30〜50年)の生息確認後、情報なし
【生息状況】昭和の初期には山地の草地や河川敷の草地にごく普通の種として分布していたが、昭和20年後半以降はいわき市、楢葉町で確認されているのみ
ケリ
【選定根拠】全ての個体群で個体数が減少
【生息状況】局地的で数は少ない
【影響要因】草地開発、湿地開発、耕地放棄
コアジサシ
【選定根拠】昭和50年頃より、県内全ての生息地で、自然環境が著しく悪化し、激減した/全ての個体群で個体数が減少/全ての生息地で生息条件が悪化
【生息状況】浜通りの海岸や中通りの河川敷で生息が確認されていたが、営巣することはごくまれとなった
【影響要因】河川および海岸の改変による営巣適地の減少と営巣地への車の乗り入れ、釣り人等レジャーによる営巣地への侵入
チゴモズ
【選定根拠】全ての個体群で個体数が減少
【生息状況】1970年頃までは県内各地で見られたが、近年では会津地方からの観察報告が数例あるのみ
【影響要因】不明
アカモズ
【選定根拠】全ての個体群で個体数が減少
【生息状況】数の多い野鳥とされていたが、近年では突発的に観察例があるのみである
【影響要因】不明

絶滅危惧II類

 絶滅の危険が増大している種

ヒメウ
【選定根拠】大部分の個体群で個体数が減少
【影響要因】海岸開発
ヨシゴイ
【選定根拠】大部分の生息地で生息条件が悪化
【影響要因】池沼開発、農薬汚染
ミサゴ
【選定根拠】大部分の生息地で生息条件が悪化
【生息状況】近年は湖沼の釣り人口の増加などの影響で観察例が少ない
【影響要因】生息環境の改変
ハチクマ
【選定根拠】大部分の個体群で個体数が減少
【影響要因】生息環境の改変、越冬地(東南アジア)の環境変化
オジロワシ
【選定根拠】大部分の個体群で個体数が減少
【影響要因】生息環境の改変、餌となる魚類の減少
オオワシ
【選定根拠】大部分の個体群で個体数が減少
【生息状況】いわきの沿岸のほか、郡山市でも観察できるが、その報告は減少している
【影響要因】餌となる水産資源の減少等
ヒクイナ
【選定根拠】大部分の個体群で個体数が減少
【生息状況】県内全域の水田や湿地から夏鳥としての情報があったが、昭和45年頃から減少傾向が進み、最近では郡山市で199年5月、2000年5月と6月、裏磐梯で2001年9月に確認されている。
【影響要因】池沼開発、湿地開発、農薬汚染
オオジシギ
【選定根拠】大部分の個体群で個体数が減少
【影響要因】木幸開発、農薬汚染
コノハズク
【選定根拠】大部分の生息地で生息条件が悪化
【生息状況】かつて市街地の公園のもり、神社の林などでも声が聞かれたが、1990年前後から減少。生息は局地的ではないが、数は少なくなってきており、近年は数例が報告されているのみである。
【影響要因】森林伐採、里山の荒廃
アオバズク
【選定根拠】大部分の生息地で生息条件が悪化
【影響要因】森林伐採、土地造成
アカショウビン
【選定根拠】大部分の個体群で個体数が減少
【生息状況】局地的な生息ではないが個体数は少なく、市街地に近いところでは声を聞くことが難しくなった。最近の観察例も少ない。
【影響要因】宅地開発、森林伐採、河川開発、水質汚濁
クロツグミ
【選定根拠】大部分の個体群で個体数が減少
【影響要因】森林伐採
セッカ
【選定根拠】大部分の生息地で生息条件が悪化
【生息状況】県内各地でみられるが、分布は局所的。1970年頃から県内全域で渡来数が減少している。中通り北部ではほとんどみられなくなった。会津地方ではまれ。
【影響要因】河川開発、草地開発、農薬汚染
コサメビタキ
【選定根拠】大部分の個体群で個体数が減少
【生息状況】昭和40年代まではツバメより渡来数の多い種であったが、近年あまり観察されなくなった
【影響要因】森林伐採

準絶滅危惧

 条件の変化によっては「絶滅危惧種」として上位ランクに移行する条件を有するもの

ササゴイ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少
【生息状況】県内全域に渡来するが,1980年後半から減少傾向になり、平成に入ると営巣木となるアカマツの松食い虫被害による伐採や森林開発やカラスの増加により各地で減少に拍車をかけ、最近の確認報告は郡山市を中心としたものが多い。
【影響要因】森林伐採、河川池沼開発、天敵(カラス)の増加
ハイタカ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少/分布域の一部で生息条件悪化
【生息状況】オオタカより数が少ない
【影響要因】営巣地近辺の森林伐採、宅地造成
ノスリ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少
【影響要因】森林伐採、里山開発
サシバ
【選定根拠】分布域の一部で生息条件悪化
【影響要因】営巣地近辺の森林伐採、宅地造成、里山荒廃
ハイイロチュウヒ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少
【影響要因】草地開発、湿地開発
チュウヒ
【選定根拠】分布域の一部で生息条件悪化
【影響要因】草地開発、湿地開発
チゴハヤブサ
【選定根拠】個体数が減少している
【生息状況】記録は20〜30年前のことであり、最近の報告はない
【影響要因】草地開発、宅地造成、森林減少
バン
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少
【生息状況】ほぼ県内全域の河川、湖沼、草原の湿地、水田地域に生息し繁殖するが、ここ20年来減少が目立っている。
【影響要因】河川改修、池沼開発、営巣地への人等の侵入
アオバト
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少
【生息状況】主に春の渡りの時期(5〜6月)に鳴き声で確認されるが、個体数は少なく、ほとんど確認できなくなった地域もみられる。夏季に確認される個体はさらに少ない。
トラフズク
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少/分布域の一部で生息条件悪化
【生息状況】冬期に主に中通りでみられるが分布は局地的
【影響要因】農薬汚染
ブッポウソウ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少/分布域の一部で生息条件悪化
【生息状況】県内における確認例は少ない。近年においては会津の山地に数例と阿武隈山地で1例確認されているだけである。
【影響要因】森林伐採
ヒバリ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少/分布域の一部で生息条件悪化
【影響要因】河川改修、麦畑の減少、農薬汚染
サンショウクイ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少
【生息状況】県内に広く分布するが個体数は少ない
【影響要因】森林伐採、土地造成
コヨシキリ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少
【生息状況】平地から高地までの草原で繁殖するが、局所的。個体数は少ない。
【影響要因】河川開発、草地開発
オオヨシキリ
【選定根拠】分布域の一部で生息条件悪化
【生息状況】県内の河川開発、湖沼開発等でヨシ原が減少し、1980年後半から急激に減少している
【影響要因】河川開発、湖沼開発
サンコウチョウ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少
【生息状況】以前は各地の公園内でも多くの観察例が報告されていた
【影響要因】森林伐採
ホオアカ
【選定根拠】分布域の一部で個体数が減少
【生息状況】各地の草原に夏鳥としてみられるが、個体数は少ない。
【影響要因】河川開発、草原開発

希少

 個体数が少ない種

チュウサギ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】各地で確認されているが、数はきわめて少ない
【影響要因】水田開発、水質汚染、農薬散布、森林伐採
クロサギ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【影響要因】海岸開発
シジュウカラガン
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少/生息地が局限
【生息状況】1999年に観察例がある。突発的に出現する種であり、県内に定期的渡来地はない
コクガン
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少/生息地が局限
【生息状況】県内の確認例は2件
【影響要因】海岸開発
マガン
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少/生息地が局限
【生息状況】従来は県内にも多くみられたらしいが、戦後の田園開発に伴い、渡来数は激減、渡来するものは少ない。1977年に松川浦に群れで飛来し、それから毎年小群の報告がある。
【影響要因】湖沼開発、農耕地改変
トモエガモ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
シノリガモ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少/生息地が局限
【生息状況】いわき海岸での生息数は1999年2月調査で119羽
【影響要因】海岸開発
ツミ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【影響要因】営巣地近辺の森林伐採、土地造成、カラスとの競合、里山荒廃
ケアシノスリ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】1945年、1991年に観察記録がある。
【影響要因】土地造成、河川開発
コチョウゲンボウ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】冬鳥として少数ではあるが各地から観察情報がある。最近の確認例は中通りが多い。
【影響要因】草地開発、荒地開発
チョウゲンボウ
【選定根拠】生息地が局限
【影響要因】圃場整備
オオバン
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】広い湖沼や池に生息するが、局地的で、数は少ない。
【影響要因】湖沼開発、水質汚染、釣り船や狩猟者等の生息地侵入
タマシギ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少/生息地が局限
【生息状況】最近の生息情報の大部分が仲通地方に集中している。生息数は非常に少ない。
【影響要因】湿地開発、農薬汚染
タゲリ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】各地で確認されているが、数は少ない。
【影響要因】農薬汚染、湿地開発
キョウジョシギ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】1980ん演題は数十羽の群れが確認されたが、1990年代に入り激減し、数羽のみの生息となる
【影響要因】河川、海岸開発による生息地の減少と海浜レジャー等による侵入
ツルシギ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】相馬市松川浦といわき市鮫川河口での確認例があるだけ
【影響要因】湿地開発、河川開発、海岸開発
アカアシシギ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少/生息地が局限
【生息状況】旅鳥として春秋に渡来するが、あまり多くない
【影響要因】休耕田管理放棄、水田減少
ホウロクシギ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】相馬市松川浦での観察のみ
【影響要因】海岸開発
セイタカシギ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】観察報告は非常に少ない。1980年から85年にかけて数例、1994年1例、1994年2例の確認例のみ。
オオアカゲラ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】個体数はアカゲラより非常に少ない
【影響要因】森林伐採
コシアカツバメ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【影響要因】建築物の構造の変化、巣の人為的破壊
マミジロ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】中通り(奥羽山系)と会津地方の山地帯から亜高山帯のよく茂った林に生息するが、個体数は少ない
キバシリ
【選定根拠】どの生息地においても低密度で希少
【生息状況】東山系や会津地方の低山上部から亜高山帯に生息するが、個体数は非常に少ない

注意

注意すべき種

ノジコ
【選定根拠】やや局地的で全国的に減少しているが、福島県では生息している個体数は比較的多い
【生息状況】吾妻山系の標高600m付近の林地、裏磐梯高原、駒止高原、尾瀬などで分布は広い

未評価

評価できなかった種

クイナ
【選定根拠】よく繁ったヨシ原等で生活するためなかなか姿を見ることができず、総体的にその数も確認例も少なく、現状がよく分からない
ヤマシギ
【選定根拠】夜間採餌する目に付きにくい種であり、現状が把握されていない
【生息状況】県内全域に生息している
アオシギ
【選定根拠】もともと目にすることの少ない種で、渡来数も少なく、観察例も少ない
【生息状況】数例の観察記録があるのみ
オオコノハズク
【選定根拠】夜行性であり目に付きにくい種である
【影響要因】二本松市の市街地で繁殖が確認されているほか、数例の目撃情報しかない
オオセッカ
【選定根拠】現時点では分布などの確認がなされていないが、近県などの状況から詳細な調査を実施することで生息確認がされる可能性は大きい
【生息状況】県内での報告はほとんどない
コジュリン
【選定根拠】局所的に分布が確認されているが、継続的な観察は少ない
【生息状況】いわき市や福島市、相馬市などで確認情報があるが、観察例は少ない

<稀少種Index> <鳥類辞典index> <Hira...'s HOME>


Last updated on May.21.2001
Hiraizumi Hideki (SG4H-HRIZ@asahi-net.or.jp)