【民芸館】......全国郷土玩具の旅


神奈川県篇(1)ー2

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本覚寺の諸玩具
鎌倉駅に近い本覚寺では、初詣と1月の鎌倉えびすに、福馬をはじめ、にぎり福、ひねり恵比寿、などの「紙粘土」細工の人形が売られていています。
この諸玩具は昭和56年に、えびす堂が再建されたのを機に境内の露天で売り始められたのですが、いつも黒山の人で人気を集めています。

鶴岡八幡宮の静御前像・神鳩笛
鶴岡八幡宮の社務所で授与されています。掲載のものは、一番手前が昭和初期、中央奥の大型が現在のもの、ほかは、戦前戦後の昭和期のものです。




板守(木札のお守り)
杉本寺:「折鶴お守り札」。紅い鶴は厄除け。白の鶴は祈願用とされています。
宝戒寺:「宝袋お守り札」宝袋も木彫りの彩色。「二股大根のお守り札」聖天様の紋である二股大根の木彫りがついています。
大塔宮鎌倉宮:板の先端に木彫りの獅子頭が付いていて、上下に振ると獅子が口を開きます。

鎌倉張り子
鎌倉市大町で、江戸張り子の流れを汲む勅使河原ゆき子さんが、「鎌倉張り子」の名で制作しています。
勅使河原さんは、もとは東京の浅草に住んでいたが、昭和20年3月の下町大空襲で焼け出されて鎌倉へ疎開。戦後夫の敬さんと共に型作りから始めて、江戸張り子の伝統を守り制作されてきました。昭和41年に敬さんが他界されましたが、その後もゆき子さんは、一人で張り子の制作を続けていられます。


(1997.7.20掲載)


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