創作ゲームの部屋


ゲーム創作者の皆様へ


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はじめに

 ゲームを創作したので見て欲しい、宣伝して欲しい、という話を年に何件も頂きます。 数が多いので、このサイトにも専用のページを設けることにしました。 しかし、持ち込まれるほとんどのゲームには問題があります。 制作者の方にお話を聞く中で、共通の項目があることに気づきましたので、 これからゲームを作られる方、作ったゲームを持ち込もうという方に読んでいただきたいと思います。

1.ひらめきだけで完成させないこと。

 多くの方は、最初のひらめきで作ったゲームをそのまま持ち込まれます。 ですからアイデアは面白いのだが、ゲームとしては完成していない、というものが多くあります。 発想だけで完成品ができることは希です。

2.何度もテストプレイをすること。

 ゲームにはバランスというものが必要です。 いつも先手が勝つゲーム、特定の戦法を取れば絶対優勢になるゲーム、 自分は絶対負けないゲーム、そんなゲームは面白くないのです。 何度もプレイし、しかもいろいろな人にやってもらうことによって、 そのゲームの欠点などがわかってきます。 文学なども推敲を重ねて名作になります。

3.たくさん作ること。

 たくさんゲームをして、たくさんゲームを作っている人がいます。 しかし、その人が売れるゲームを作っているかというと、そうとは限らないのです。 ましてや、思いつきで一つゲーム作ってみた人のゲームは、 面白い可能性も売れる可能性も低いのです。
 たくさん作ってみると、面白いゲームの法則や作り方のコツというものがわかってくるはずです。

4.ゲームに惚れ込まないこと。

 持ち込まれる方の多くが、自分のゲームの面白さに自信を持っています。 おそれながらどうでしょうか、などという謙遜される方はごくわずかです。 これは困ったことで、この頁に書いてあることを言っても、耳を貸さず、 少し変えれば良くなるのに、あくまで自分の持ってきたものが最終形であるかのように考えているようです。 批判の声に耳を貸さない限り、そのゲームの進化はありません。残念です。

5.市販のゲームをたくさんすること。

 世界にはゲームを作る人がたくさんいて、毎年数百というゲームが新しく発売されます。 発売にいたら無いものを数えればいくつになるかわかりません。 普段ゲームをしたことが無い人が思いついたゲームというのは、 すでに作られている可能性が非常に高いのです。 日本人のオリジナルと一般に言われているオセロも、 すでにリバーシという名前で存在していたのです。 ゲームに著作権が無いのとリバーシが一般に知られていないのでヒットできただけのことです。 決してアイデアが独創的であったわけではありません。

6.ゲームを買う会社はないと知ること。

 ゲームを作った多くの人が、市販する希望を持っています。 自分の作ったものを広めたいというのはわかります。 しかし、現在日本の会社で一般からゲームを買うところはありません。 ボードゲームは製造コストに見合う利益が出ないからです。
 もう一つ。ほとんどのボードゲームはヒットしません。 また、いいゲームだからといってヒットするとは限りません。 夢を描く多くの人は
「1.良いゲームはヒットする。
 2.自分の作ったゲームは良いゲームである。
 だから自分の作ったゲームはヒットする。」
と考えています。しかし、1も2も誤りなのです。
 もし、どうしても世に出したいのなら、ゲーム会社ではなく、 アイデア商品の会社やノベルティグッズの会社などを当たって見た方が良いと思います。 それもダメなら、自費で出すしかないのでしょう。 金持ちの道楽と言うことで、割り切ってやられてみてはいかがでしょうか。


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