- 重工業設備の多い尾鷲の海岸沿いの道をしばらく歩いた。途中から熊野古道の標識に導かれて進んでいくと登山口に着いた。車が一台駐車してあった。
- 石畳のゆるい登りの道を歩いて行った。回りは杉と桧の植林帯だった。林道に出る手前のベンチでは地元の人が休んでいた。「ここは初めてですか」と聞かれた。
- 七つ曲りで道は少し急になった。石畳と言うより石の階段だった。ジグザグに斜面を登っていった。あいかわらずの桧植林で展望は思うように得られなかった。木の間から尾鷲の町並みが少し見えた。桜茶屋一里塚は植林の中だった。
- 峠に出てから荒神堂までの間、少し照葉樹林が増えた。荒神堂にはベンチと水場が有った。
- 江戸道と明治道との分岐で江戸道に入ってすぐのところに樹林に囲まれた山頂が有った。大きな岩に山頂の標識が付けられていた。落ち着かない雰囲気だったのですぐに出発して少し先のさくらの森広場に向かった。途中には椿が咲いていた。
- さくらの森広場は芝生になっていた。あずまやとベンチが有った。海が良く見えた。昼食を食べ終わるとベンチに横になり昼寝をした。暖かで気持ちよかった。
- 下りはそのまま江戸道を南へ向かった。こちらの方が登りの道より植林が少なく雰囲気が良かった。石畳は少なめで古道と言うより普通の山道に近かった。
- 十五郎茶屋にはあずまやが有った。木の間から海が見えた。更に木の階段の山道を下って行くと、明治道と合流する少し手前から石畳が増え、古道らしくなった。標高180m付近で明治道と合流した。
- いったん林道に出てしばらく歩くと再び古道の入口があった。入口すぐのところに一里塚があった。町並みに出る手前で振り返ると八鬼山が見えた。
- 波静かな三木里(みきさと)海岸のベンチで一休みしたあと、駅へ向かった。この日、山中で会った登山者は一人だけだった。