- 登山口に駐車スペースが無かったので近くのショッピングモールに駐車して歩き出した。今回のメンバーは4人だった。曇り空だった。登山口までの車道の路肩には、うっすらと雪が積もっていた。犬連れの散歩の人の足跡が有った。
- 登山口から階段を少し登ると神社が有った。神社先に林道と登山道の分岐が有り、登山道に入った。積雪は約10cmだった。所々で土が見えているところもあった。足跡も有り、楽に登ることができた。青空が広がってきて左手には山頂が見えた。杉植林から雑木林へと変わっていった。
- 戌山城址分岐からは尾根道になった。少し風が有った。やがて足跡は無くなり、四合目を過ぎた標高500m地点で積雪も30cm位になった。二人がスノーシューを、残り二人がワカンを付けて登ることにした。まずスノーシュー組が先頭で登った。しばらく登ると雪はいっそう深くなり、急坂になった。スノーシューでは歩きにくくなったため途中からはワカン組が先頭になった。
- やがてブナ林になり、雪が降ってきた。林道に出たところは見晴らしが良かった。
- 林道から先では雪は深いところでは太ももまであった。道形は雪で少し分かりにくかった。急坂では、足を踏み出す毎に雪が崩れ、思うように登ることができなかった。雪の重みで持ち上げる足も重たく感じた。時々見える下の平地の景色に慰められながら登った。
- 重たい足の運びに苦労し、予定より1時間半ほど遅れて山頂に着いた。少し霧がかかっていた。積雪は約70cmだった。平坦で周囲より少しだけ高くなっている山頂には山頂標識は見当たらず、少し下がった所に祠が有るだけだった。記念撮影をしようと三脚を立てると、三脚の足がずぶずぶと雪の中にもぐった。
- 奥ノ院が山頂から5分ほど先に有るはずだった。他の3人はそのまま下山するとの事で、山頂に荷物を置いて一人だけで奥ノ院まで行ってみた。山頂よりわずかに低い奥ノ院には小さな祠と木に付けられた山頂標識が有った。霧が晴れ、東側の大野市街の展望が得られた。手早く写真を撮り、山頂に戻った。
- 荷物を回収し、みんなの後を追った。下りは軽快だった。林道に出る少し手前で追いついた。日が差してきて林道に出た所からは周囲の白い山々が見えた。行きでワカンを付けた標高500m地点でワカンを外した。
- 登山口に着く頃には、すっかり天気が良くなり正面に荒島岳が真っ白に見えた。軽快に下ったものの登山口に着いたのは予定より1時間15分遅れだった。久々に疲れ果てた登山だった。すっかり乾いた車道を歩いて駐車場に戻った。