- 笹子駅前で道を間違えてしまい、いったん駅に戻って再出発した。約10分のロスだった。林道を終点まで登り、更に登山道を5分ほど進んだ堰堤先の渡渉点で入渓した。天気は曇りだった。
- 沢は高さ1mほどの小滝が次々と現れ、息をつく間も無かった。膝くらいの深さの釜も多かった。川底にも石がゴロゴロしていて遡行スピードは上がらなかった。先頭者が悲鳴を上げたので何事かと思ったら「水の中を蛇が泳いでいた」との事だった。別の1人は「岩をつかんだら蛙だった」とびっくりしていた。
- ハプニングを楽しみながら登って行くと二俣になった。右の沢に2m段々状ナメ滝が有った。ナメ滝を登った。黒いナメは摩擦もよく効いて、滑らず快適だった。登った所で一休みした。
- 少し水量の減った沢を更に登り続けた。黒いナメを2箇所ほど登ると登山道が離れていく所に着いた。左手に登山道の白い標識が見えた。
- 登山道が離れてからも1~2mの小滝やナメが次々と現れた。水しぶきを浴びながらよじ登ったりして楽しく遡行した。標高860mは右手に沢が分かれる小さな二俣になっていた。この付近から谷が広くなり広葉樹が増えて雰囲気が明るくなった。
- 左手に滝のかかる枝沢の所で沢は少し右へカーブしていた。更に登ると直径4mほどの苔むした大岩が流れのすぐ右に有った。終了点の手前では1mほどの小滝が連続して有った。
- 終了点の二俣は広葉樹に囲まれて明るい雰囲気だった。大木の根元で一休みした。メモを書こうとポケットをさぐると、最後の休憩地点以降でメモ用紙を落とてしまった事に気がついた。がっかりしながら昼食を取った。
- 帰りは沢を下った。谷は広めで、ストックを使いながら川原の石伝いに楽に下る事ができた。メモを探しながら下っていくと、最後の休憩地点近くで、メンバーの1人がジップロックに入ったメモ用紙を水の流れの中に見つけてくれた。
- 天気もすっかりよくなり岩の上の木漏れ日がまぶしかった。登山道に合流し、二つ目の渡渉点まで下りたところで登山靴に履き替えた。
- 林道終点まで戻ったところでベンチに座って休んだ。赤ワインで乾杯し、この夏最後の沢歩きの締めくくりとした。