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情報:「見えなかった死-子どもの虐待データブック」発刊98.10.3

掲示板に掲示いただいたものですが、他の方にも知っていただきたいと思いましたのでここに転載紹介させていただきます。

タイトル:ふふふ 投稿者:もえつき  投稿日:10月03日(土)01時25分36秒

さあ、皆様、お待ちかね。
生意気な青二才、死んでる社会福祉士もえつきが編集・執筆した本が10月下旬に、ついに発売。

「見えなかった死」〜子どもの虐待データブック〜

96年〜97年にかけて、虐待によって死亡した子どもたちの事例約160ケースを丹念に、調査・統計・分析した、前代未聞の本です。
わたくしは、第1章の分析と、第3章で「金属バット殺人」について書いています。
とりあえず4000部しか刷りませんので、店頭に並ぶのは極わずか。CAPNA出版より、定価1200円、ハードカバー。
わたくしのHPでも予約・注文を受付します。ぜひ、お買い求めください。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/3966


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学生さんからの素敵なメッセージ298.11.27

上智大学文学部社会福祉学科の野本さとみさんから、福祉就職Q&Aコーナーの僕のコメントにメッセージを頂きました。とても嬉しいメッセージでしたので許可を頂いてここに掲載させていただきたいと思います。

message=現在社会福祉を学んでいる大学3年生です。
来年は60日の現場実習があり、ただいま実習先を検討しているところです。実習先の検討に加え、就職活動も目前に控えている中、すごく迷っているところでした。
前々からMSWになることを目指してきたわけですが、自分にはその才能がないのではないかと悩んでいたのです。私にそのような力量はないのではないか、向いてないのではないかと悩んでいました。
しかし、このホームページを開いたら私の心も開けてきたような気持ちになりました。
とても気持ちが楽になりました。
‘向いてないのではないかと悩んでいる人は、きっと向いている人だと思う’
という言葉に励まされました。
これからの60日間という長い実習もこの言葉を支えにして乗り切れるような気がします。
仕事をするようになっても、現在感じているような気持ちをいつまでも大切にしていきたいと思います。


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学生さんからの素敵なメッセージ98.10.2

同志社の福祉の二年生の上坂(こうさか)さんという学生さんから素敵なメッセージを頂きました。北欧の現状、アメリカとの比較、日本をどう見るか。とても大切なことですよね。

こんにちは。
長かった夏休みもあと3日です。
ところで、私は9/6に福祉の勉強会で「公的介護保険」について他の大学の2年生の人たちと発表をしました。
私は介護保険ができたいきさつ(医療費のあたりのこと)や介護保険の対象となる3つの施設についてと、それに関連して「医療と福祉」「定額制と出来高制」について担当しました。老人保健法、老人福祉法などを一から読むという機会にを与えられ、とても勉強になりました。

また、先週は阪急交通社の福祉の旅というツアーでデンマークとフィンランドへ行って来ました。
デンマークではデンマークの中でも一番に民営化を進めたファールム市でお話を聞いたり9/18にオープンしたナーシングホームやL_ライエムを見学したりしました。フィンランドでは第3セクターの児童福祉施設や、エスポー市でお話を聞きました。
北欧の福祉とは行政が中心で民間は入ってこれないような仕組みになっていると思っていました。けれど大きな政府で行くのは財政的にも無理になってきたために、これからはどんどん民営化の方向に進むそうです。
今一番のデンマークでの関心事が「民営化」と聞いてとても驚きました。けれどアメリカのとはかなり違っていて行政が深く関わってサービスの質を落とさないように大きな心配りがあることが分かりました。
北欧といえば福祉国家で、私のイメージでは町には段差が一つもないのかなあ、と思っていました。けれどコペンハーゲンやヘルシンキの町を歩くと横断歩道のところでもほとんどに大きな段差があり、石畳の歩道は健康な私でも歩きにくく、すぐに疲れてしまいます。なんだこんなものか・・・と最初はがっかりしたのですが、やはり日本の町よりも車椅子の人を多く見かけます。
尋ねてみると、新しい建物には段差をなくそうとかいう動きはあるのですが、すでにある段差をなくしていこうという動きはないそうです。車椅子の人はタクシーのチケットを配られるから、それを利用して出かけるし、「段差で困っている人がいたらそばにいた人がちょっと手を貸せばいい」そうです。
日本でも頼めば助けてもらえるのかもしれません。頼まなくても手を貸す人もいるでしょう。
けれどそういうのがまだ浸透しきっていないような感じがします。だから出かけることをおっくうに思ってしまう車椅子の利用者がたくさんいる気がします。

他にもいろいろな発見や、学んだことがありました。
ただ、もっともっと日本のことを知らないといけないなあ・・・というのも感想です。この思いを4日後から始まる後期からの勉強に生かしていきたいです。



ネットワーク通信『WESTSIDE』発刊98.7.7
団体ホームページでご紹介しているらくさいふれあいの里さんからメールを頂きました。
 洛西ふれあいの里地域生活支援センターではこの度、京都市西京区・右京区地域生活支援ネットワーク通信「ウエストサイド」を発行いたしました。この通信を通して地元のみならず、全国の地域生活支援を進めている団体との、意見・情報交換を行いたいと考えています。
地域生活支援に関する、ご意見・情報等がございましたら是非とも当支援センターまでご連絡下さい。
今後とも、よろしくお願いいたします。
とのことです。タイトルを是非、クリックして下さい。

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介護保険導入で98.6.27

MSWの方からからメールを頂きました。今後の改革で、「生活保護世帯が増えるのでは」といった指摘は、「?」マーク付きで書いておられますが、重要な指摘ですね。この実感にどう答えるのかということが政策に関わる人々の課題ですよね。

はじめまして。
 小山先生のページを拝見させていただいて、メールを書かせていただいております。
 一般病院とは名ばかりの、介護保険のあおりをくらって経営がやばいのではないかと懸念される病院で働いております。MSWの和田と申します。小山先生のページでいろいろ情報をいただいています。
 今回は、いつも利用させていただいているだけでは、申し訳ないという思いと感謝の意味もこめてメールを書かせていただきました。
 一般病院、特に私の勤める病院のように、患者層が圧倒的に高齢者が多いような病院では、今の時期最悪の状態に陥っております。
 4月の診療報酬の改正の影響か、「診療費が払えない!」「生活費がない!」という相談件数が、「退院しても帰るところがない。」「退院しても介護できない。」という相談件数に迫る勢いです。
 今後、介護保険の導入・医療改革で、どうなっていくのでしょうか??密かに「生活保護世帯が増える」と思っているのは私だけではないような・・・?
 今後も、小山先生のページをいろいろと参考にさせていただきます。
 宜しくお願いします。

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今時の若い者への応援メッセージ98.5.15
瀬戸本さんから素敵なメッセージを頂きました。「今時の若いもの」という言葉を僕は使わないようにしているのですが、瀬戸もとさんのメッセージを頂いて、我が意を得たりで嬉しくなったのでご紹介させていただきます。若い人たちへの応援メッセージです。
僕とは、同じ時期に半径5キロくらいの範囲で学生生活を送っていた方のようです。偶然すれ違っていたかも。

今は京都を離れていますが、京都出身で20年ほど前には今出川のあたりをウロウロしていた学生でした。主人が同志社でわたしが同女だったんです。ほんとうに何にも知らない学生でした。

よく、今時の若い者は・・なんて否定的におっしゃる方がありますけど、わたしは今時の若い者も捨てたものじゃないと思っています。わたしの若いときに比べりゃ、りっぱな方がたくさんいらっしゃいますから。
というのも、ウチの長男が障害児なんです。自閉症といわれていますから、知的障害の部類ですよね。そんなこんなで、いろんなところでいろんなボランティアさんと関わります。おもちゃ図書館もやっていますから、そこにも老若男女のボラさんがきてくださいます。来てくださるつもりでいる時に、連絡なしで休むのはたいてい、おばさんボラなんです。おばさんの一人としてはずかしいかぎりです。
こっちが、えーー!と思うようなかっこうの、この人がボラ?と思っちゃうようなオニイサンが毎回きっちり来てくれたり・・自分が学生のころのことを思い出して、オバサンは恥ずかしく思っているこのごろです。自分が楽しく遊ぶことしか考えていなかったんですから・・きっとあの頃にも、りっぱな方はいらしたんでしょうけど。

と、長くなってしまいました。実はまだ、全部見させていただいてないんです。日ごろ使っていない脳みそには、難しそうだったんで、とりあえず、ごあいさつだけ。
どうか、小山先生の講義を受けてらっしゃる学生さん方にもよろしく。その方達が、たとえ福祉関係のお仕事に進まれなかったとしても、きっと同じ社会のなかに生きている障害を持った方達に向ける目は暖かいものであり、同じ社会の一員として受け入れてくださるのでしょうから。

では、おばさんも今から、すこし小山先生のおはなしを読んでお勉強することにいたしましょう。あの、お写真から計算するに、きっと小山先生と同世代だとは思うんですが・・
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福祉の学校に通って98.4.29
メールでやりとりをさせていただいている、佐伯さんから頂きました。お仕事をやめて今福祉のプロになるため頑張っておられます。コミュニケーションの大切さや、クライエントの方の人生の背景、文化の大切さなど素敵なコメントを頂きました。同時にお気に入りのご本の紹介を頂きましたので、併せてここに掲載させていただきます。
message= 先生、今晩は。以前、何度かメールを出したことのある佐伯と申します。その節はいろいろありがとうございました。この春から福祉の専門学校で勉強にいそしんでおります。
学校に行って思ったことは福祉のことだけでなく、医学、高齢者の生きてこられた文化も知らなければならないということです。
このことがコミュニケーションをとるに必要なことなんだなあと実感しています。
 これから二年間、実習などもあり、今までに経験しなかったことばかりですが、音をあげずに一生懸命つとめていきたいと思っています。後、福祉関係というか、面白い本があったのでここに記しておきます。中経出版から出ている「看護・介護の幸せ仕事術」(雨宮恵美 著)という本です。看護、介護に必要なものはなにか、それは挨拶であり、サービスの基本にも挨拶があると、主に病院の看護の場面が多いんですが、本当に挨拶、笑顔が大切なのだと改めて考えました。これから先、生きていくにも必要なことなので非常に大事だと思いました。それではまた、メールを出させていただきます。ありがとうございました。
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 大阪セルフヘルプ支援センター編 『セルフヘルプグループ』
 恒例の、日本福祉大学の松田先生からの情報です。
 実は、このたび、大阪セルフヘルプ支援センターが本を出しました。
 大阪セルフヘルプ支援センター編 朝日福祉ガイドブック『セルフヘルプグループ』 朝日新聞厚生文化事業団 B5判 79ページ500円(税は事業団負担)です。
 12人のセルフヘルプ・グループのメンバーが、自らの言葉でセルフヘルプ・グループについて語っています。グループづくりの体験についても書かれているので、グループをつくろうとされている方の参考にもなるのではと思います。
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援助専門職仲間からのエール
看護婦のゆきこさんから頂いたメールです。
福祉就職Q&Aに相当する部分のあるお手紙でもあったのですが、福祉援助のあるべき姿に関心をもっていていただいて、とても嬉しくなりましたので、その一部をこちらでご紹介させていただきたいと思います。
ただし、我々福祉関係者が本当に他の専門職者にとって魅力があるような実践をしているかというと、「あやしい」ですね。そして、理念は全くそうなんですよね。
頑張りましょうよ。みんな。

小山先生、HPを拝見させていただきました。
私は看護婦をしている将来福祉(医療ソーシャルワーカー)に進みたいと考えている者です。
看護学校を卒業して病院の看護婦として働いて6年です。働く中でいつも感じていました。「病院は病気を診るところでしかないんだな」と。
私の思い込みの部分もあるのかもしれません。病気が軽快すれば自宅に帰すことは当たり前かもしれませんが、その後の生活については家族または本人に任せっきりになってしまいます。今、医療報酬について厳しく指導されている状態なので、病院としては「短期入院」を考えている病院が多いのが現状です。患者さんにしてみたら「病院から追い出された」「先生から見放された」という思いが強く、今後の生活に不安を残したまま病院を後にするケースが多いのです。看護婦の立場でも、福祉の援助を紹介することはできるかもしれません。でも医療福祉相談所の職員が少なかったり、病院によって常勤していなかったりしませんか。
そんなことがきっかけで指導員の勉強を望むようになりました。うまく言い表せませんが、慢性期の患者さんの転院の世話や、在宅介護の援助の世話とか、福祉の利用とか、いろいろアドバイスできる立場になりたいのです。
「看護婦」のライセンスとは離れてしまうかもしれませんが、全く違う道だとは思いません。今までの経験があるからこそ、福祉の道に進みたいと考えたのですから。
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あったかひまわり待合所の紹介

奈良県の谷さんからメールを頂きました。

永年温めてきた事を始めたいと思いまして、こんな所を作りました。
身体が丈夫で無いことを理由に一寸のばしにしてきましたが誰かが動かなければ何も始まらないと思いまして。自分で出来る事から始めたいと、自宅の一室を改造しました
母を在宅で見送らせていただいた経験から、私でも出来る何かをやりたいのです。
パソコンもまだまだ初心者ですが、ネットで得た情報を廣く役に立てたいのです。
というメールを頂きました。
素敵な紹介画像がありますので、リンクしておきます。
画像
ホームページも作っておられます。
http://www.mahoroba.ne.jp/~tani/
関心ある方は、メールをお送りください。
tani@mahoroba.ne.jp

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清水さんからのメール

電子メールで何度かやりとりした、清水さんからのメールです。とても素敵なメールを頂いたのでご許可を頂いて掲載します。一つ一つの出来事を大切にして、いろいろ感じていただいてとても嬉しいです。

(1)
小山さん、こんにちは。
何度か、介護福祉について質問させていただいたことのある清水です。
福祉関係への転職を決意したのですが、ひとまずは準備としてボランティアをすることにしました。
先週の土曜日に、療護園に行きました。
ボランティアを希望したら、とりあえず園内を見学に来てみてはと、そこの職員の方が言って下さったので、行きました。
肢体障害を持つ、20歳以上の方( 実際は、50歳以上の方ばかり)が生活しているところでした。「介護福祉=老人」としか考えていなかったんですが、療護施設もいいなと思いました。
社会人なので、土日しか行くことが出来ませんが、頑張りたいと思います。
小山さんには(ホームページにも)沢山お世話になっていたので、何となく、私の福祉への第一歩を報告したかったので、メールを書かせて頂きました。

(2)
私がボランティアをしている先は、実は小山さんのホームページの福祉関連施設のリンク先で見た、清瀬療護園なんです。
21日に、行ってきたんですが、3/14にたった一度、それも1時間ぐらいお話しただけの方(その人は、声が出ないので、ワープロのような機会を使っています。)が、園の廊下で"清水さん、この前はどうも。」と話し掛けてきてくれたんです。すごく嬉しかったです。また、別の方は、絵画クラブに入っているのですが、出会った記念にと、ご自分で不自由な手で時間を掛けて一生懸命に描いた絵をくれました。
こういう感動は、普通に生活していれば一生あじわう事が出来ないかもしれないことですよね。
そういう些細な事が、とても嬉しく感じれて、それだけでも行ってよかったと思っています。これからもボランティアをつづけていこうと思います。

長いメールになってしまいました。福祉に興味を持っている人が私の周りに居ないもので、こういう感動を人に話す機会が無くて、つい小山さんに・・・。
お忙しいでしょうに、どうもすいません。

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「精神病者自らの手で」

大塚恵一さんのご紹介です。(僕に頂いたメッセージを紹介します。)

大阪セルフ・ヘルプ支援センターの初めての翻訳です。
中田智恵美、岡田清、野田哲朗、大塚恵一、その他
JUDI CHAMBERLIN著
「精神病者自らの手で」解放出版¥2,600.−
アメリカでの精神障害のセルフ・ヘルプ・グループでの回復の経験を書いたものです。
機会があれば読んで下さい。私は第4章、第7章を担当しています。

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「第1回関西アディクションフォーラム」

同上の大塚恵一 <koro@linkweb.or.jp>さんからの情報です。
第1回関西アディクションフォーラム
日時 :97/5/11(日)10:00より
場所 :大阪YMCA
参加費:1,000.−
主催:第1回関西アディクションフォーラム実行委 大阪セルフ・ヘルプ支援センター 大阪大阪DARC支援センター 
    CAIN(市民活動情報センター)
内容:アルコール、薬物、ギャンブル、カルト、摂食、アダルトチルドレン、感情的に新しい生き方をしようとする人
お問い合わせ 住吉区野菊の会作業所 06−672−0906
         大塚koro@linkweb.or.jp

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第2回関西アディクションフォーラム

今回の分は、準備会のご案内にもなっています。関心のある方是非、連絡して差し上げてください。

6月に大阪(多分、天王寺YMCAで、去年と同じ)開催ですが、3/28(土)鶴橋城南教会で準備会があります。
大阪セルフヘルプ支援センターも共催団体になっています。
大阪城南キリスト教会(天王寺区東上町8−30)にて
問い合わせ先
<<東淀川福祉事務所の谷口さん、(06−322−0731)>>

当日こころの健康センターの岡田清先生も参加されます。
koro@linkweb.or.jp
name=大塚恵一

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精神障害者や知的障害者の自己決定の問題

院生の方から、メールいただきました。とっても大切な指摘だと思います。
>message=現在大学院に在学中の学生です。大変勉強になる、それでいて肩の凝らないホームページなので、よく覗かせていただいております。
>私が今、研究対象に考えているものは、精神障害者や知的障害者の自己決定の問題です。社会福祉構造改革などを炭谷茂氏らがうちだし、措置制度廃止やサービスに選択性を持たせることなど、それ自体は良いと思うのですが、選択能力に欠しい者の存在が気になります。

はじめましてメールありがとう

大切なテーマですね。ぜひ、研究を続けてください。
自己決定の概念自体が、近代の自律的人間=能力を持つ者という概念を出発点にしているという事実があり、この問題を考えていくには、精神障害、知的障害の問題を無視はできないと思います。
僕もとても関心のあるテーマです。良かったらまた意見聞かせてください。
追伸2/9
自己決定の問題は、本当に注視して行かねばならないと思っています。
クライエントの自己決定の名の下に、システムの側が「何もしない」論理をもつことや、自己決定の代弁・代行の概念の元に結局個人の個別な思い、存在と関わりのないシステム作りを半自動化することは
危険だと思います。
その意味で、知的障害者、精神障害者の自己決定の問題を考え続けることは人間の自己決定の問題を考えることにつながると思います。
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施設内虐待について97.11.8

平湯真人編「施設で暮すこどもたち」(明石書店、1997年、1648円)で、平湯弁護士が、千葉県恩寵園事件の詳細な経過報告をしているように、現在の児童養護施設では施設長や職員が入所児童を虐待してもほとんどの場合、隠蔽されてしまう(近畿県のある養護施設の職員による性的虐待事件、東北のある施設で施設内虐待の被害児童が自殺した事件)か、公になっても、外部のものがとやかく口をだすなと開き直り、虐待職員の降格や始末書で収めてしまったり(福岡育児事件)、本当にこれが税金を使って、こどもの人権を守ろうとしている専門職かと疑わざるを得ない深刻な事態が頻発しています。神奈川県社会福祉協議会の調査では施設の子どもの55%が体罰を受けたという恐るべき数字が報告されています。こうした事態に緊急に対処する手段が必要です。

そこで、私達は前回の翻訳資料に続き、英国児童虐待防止協会NSPCCの冊子「こどもの施設内虐待を防止するために」(1991年ヘレン・ウエストコット著/津崎他訳、英国ソーシャルワーク研究会翻訳資料シリーズ第12号、予価700円、送料別)を翻訳しました。12月末か1月始めには刊行します。多くの施設職員/関係者に読んで欲しいと思います。希望者はEmail tsuzaki@bukkyo-u.ac.jp か郵便で、必要部数、氏名、住所、電話を明記の上で、注文してください。

宛先   603 京都市北区紫野北花の坊96
     佛教大学社会福祉学科 英国ソーシャルワーク研究会 津崎哲雄
     電話075-491-2141  ファックス 075-493-9040

津崎先生から第2弾の連絡いただきました。関心ある方どうぞアプローチしてみて下さい。
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第12回国際児童虐待防止会議にポスター発表予定の要旨98.5.14

恒例、津崎先生からの第3段です。
message=9/4-9にニュージーランドである第12回国際児童虐待防止会議にポスター発表する予定で以下のような発表要旨作成しました。
最近の児童養護施設における職員による入所児への虐待および入所児童の仲間の児童に対するいじめは、千葉の恩寵園事件をはじめその原因あるいは背景に同族経営およびそれに関連する組織上・人間関係上の要因が潜んでいます。僕は最近起こった5ケースを分析し多くの事件の背後に同族経営の構造が関係していることを見い出しました。まだ十分にまとまっておらず、フルリポートに仕上げておりませんが、9月の学会に向けて完成させます。一応要旨のみ、英文で提示しておきます。関心のあるかたは一報ください。完成後論文をお送りします。

INDIGENOUS (DOZOKU) MANAGEMENT SYSTEM : A HOTBED OF INSTITUTIONAL ABUSE IN JAPANUS CHILDRENUS HOMES Tsuzaki T
Professor of Child Welfare,Bukkyo University,Kyoto,Japan

The purpose of this presentation is to analyze the dynamism of institutional abuse facilitated by the DOZOKU management system in many of JapanUs childrenUs homes.Over nine out of ten children in care are placed in childrenUs homes.About 85% of JapanUs 530 childrenUs homes caring for 28000 children are privately run,mostly (70%) by DOZOKU which is a family or a kin-network.Senior posts in these homes are usually occupied by the members of the family network including head, deputy,chief carer,chief administrator and chair of management committee. Although such a management system has some merits such as the integrity of workforce,it tends to exclude concerns and influences from outside.This can increase the possibility of maltreatment of children under their care as well as fiscal fraud.The DOZOKU system has prevailed under the assumption that those engaged in welfare are committed and good in nature,without professional inspection by relevant aut!
horities.The analysis of the latest three cases of institutional abuse in DOZOKU homes including a childUs suicide shows how such a management system can create the two principal archetypes of institutional abusers (the charismatic, articulate,well-networked caring professional; the isolated but dutiful, overhelpful care staff) as recently described by Doran and Brannan (in Bibby PC ed.Organised Abuse:the Current Debate, Arena,1996 p.158).This paper describes and analyses such cases of institutional abuse of children in DOZOKU childrenUs homes in Japan and suggests methods for increasing the protection of children in these homes.

Key words: institutional abuse,childrenUs homes, Japan
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児玉良介さん「アメリカ留学体験」講演会

団体ホームページでご紹介している、"WORKING QUADS"の清家さんからご案内いただきました。

1998年6月27日(土)、in 博多グリーンホテル第二
講演題目「アドベンチャー イン アメリカ」

1998年6月27日(土)、午後1時〜3時、博多グリーンホテルの会議室で児玉良介さん(ダスキン障害者リーダー育成海外留学派遣事業16期生)の「アメリカ留学体験」講演会を行います。

参加費:無料
事前連絡・申込:不要

博多グリーンホテルは、福岡市のJR博多駅隣です。092-451-4111 TEL

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講演題目

「アドベンチャー イン アメリカ」

講演内容

 アメリカ、セントルイスでの1年間は、アメリカ人のルームメイト(障害者)との生活でしたが、実際には一人暮らしとほぼ変わりなく、障害を持って以来8年間、家族と暮らしてきた私にとって、それは大きな冒険でした。そして、自立生活センター、パラクォードでの研修は、とてもすばらしいもので、生涯忘れられない障害を持った仲間たちとの出会いがありました。
 パラクォードでの研修と同様、私生活においても、様々なことを経験することで、そこから多くのことを学ぶことができたと思います。生活を始めた当初は、排尿排便の不調、お尻にできたひっかき傷、アテンダントの解雇、ルームメイトの入院などハプニング続きで、肉体的にも精神的にもとても苦しい時期でしたが、終わってみればそこから学んだこともたくさんありました。
 障害を持って以来、両親といっしょに生活をしてきた私にとって、ルームメイトがいたとはいえ、ほとんど一人暮らし同然の生活は、それ自体が勉強でした。健康管理に始まり、生活費のやりくり、アテンダントとの関係、食料品の買い出し、炊事、洗濯、部屋の整理、光熱費の支払いにいたるまで、障害のない人にとっては何でもないことも、私にとってはそれなりに大変なことでした。
 加えて、それらのことを英語を用いて行っていくというのは、実に、何倍もの時間、労力、注意力を必要としました。しかし、だからこそ、そこから多くのことを学ぶものことができたのではないかと思ます。英語が苦手であるというのは、ある意味、コミュニケーションに障害を持っているといえるかもしれません。言っていることがよく理解できない、言いたいことがうまく言えない、それらは聴覚障害者や言語障害者が持つ問題と類似しており、彼らの気持ちを、ほんのわずかではあるかもしれないが、理解できたのではないかとも思いします。
 ハプニングあり、出会いあり、感動ありの、1年間のアメリカ生活でした。私の体験が、これから一人暮らしをしていく方たちに、何か参考になればと思うと同時に、アメリカで生まれ、日本でも広まりつつある自立生活運動のすばらしさを、多くの方たちに伝えられればと思っています。
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児玉良介さんは、C6頚髄損傷者で、福岡県北九州市在住です。
1997年3月〜1998年3月、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスで、自立生活センター・パラクォード(PARAQUAD)を中心に留学研修してこられました。
現在、北九州自立生活推進センターで事務局長として働いています。

児玉良介さんから、アメリカでの留学生活、パラクォードでの仕事、アメリカ障害者関係の最新の話を聞けると思います。興味のある方は、ご自由にご参加ください。

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