すべてはひとつ:Rudy Rucker ファンサイト
ルーディ・ラッカー『フリーウェア』、
ハヤカワ文庫SFより発売中。
●前口上
ひさしぶりにルーディ・ラッカーの新刊『フリーウェア』(ハヤカワ文庫SF)が出たんですが、ふと気がつけばラッカーの既刊は軒並み品切の嵐。ラッカー愛好者のひとりとして、この状況をなんとかすべく急遽ファンサイトを開設しました。といっても時間がないのでとりあえずありあわせのものしか置いてなくてすみません。
リンク集の作成協力者と画像収集担当者とウェブ・デザイナー募集中。関連原稿・データを提供していただける方も募集中。
ご意見ご希望ご志願ご指摘は、
新・大森なんでも伝言板のほうにどうぞ。ラッカーとは関係ない話題で紛糾してたりすることもあるでしょうが、気にしなくていいです。
なお、アーカイブ中の原稿は、活字媒体掲載のものとは異同のある不完全版です。ご注意ください。(
大森 望)
●Rudy Ruckerのプロフィール
ルドルフ・フォン・ビター・ラッカーは、1946年3月22日、ケンタッキー州ルイヴィル生まれ。スウォースモア・カレッジを経てラトガーズ大学に進み、数学の修士号と博士号を取得。専門は数学論理、とくに超限集合論。
ニューヨーク州立大学で数学を教えるかたわら、1977年に数学ノンフィクション『かくれた世界』を発表。同時にSF小説を書きはじめ、1980年、「カントールの連続体問題とは何か?」なる副題のついた異色の数学SF『ホワイト・ライト』で小説家デビューを飾る。
1982年、第三長篇『ソフトウェア』が第一回フィリップ・K・ディック記念賞を受賞し注目を集める。世代的にはギブスンやスターリングよりやや上になるが、80年代のサイバーパンク・ムーヴメントにも積極的に参入、ぶっ飛んだアイデアとユニークなスタイルで独自の地位を築く。レイドロー、ディ・フィリポ、スターリングなどと短篇を合作する一方、SF長篇と科学ノンフィクションを交互に発表。WIREDやMONDO2000への寄稿、ソフトウェア開発なども含め、80年代後半から90年代にかけては八面六臂の活躍だった。
最近は、『Realware』で《ウェア》シリーズを完結させたあと、ブリューゲル父が主人公の歴史小説に挑戦するなど、もっぱら執筆活動に専念している模様。詳細は
著者自筆のプロフィール・近況を参照。
●
Rudy Rucker本人のサイト
●ルーディ・ラッカー作品の現状
bk1でルーディ・ラッカーを検索(全18件)
amazon.co.jpでRudy Ruckerを検索(洋書)
amazon.co.jpでRudy Ruckerを検索(和書)
●RR関連原稿アーカイブ
水玉螢之丞×大森望『辺境の電脳たち』vol.01『ウェットウェア』篇(『TheBASIC』1997年2月号掲載)
『ウェットウェア』文庫解説1989年11月
『セックス・スフィア』訳者あとがき1992年6月
ルーディ・ラッカー特集解説《SFマガジン》1994年5月号
『時空の支配者』文庫解説1995年02月
『ハッカーと蟻』訳者あとがき1996年9月
「惑乱チキンの午後」作品解説《SFマガジン》1996年11月号
『時空ドーナツ』訳者あとがき1998年10月
『フリーウェア』訳者あとがき2002年3月
●RRインタビュー
インタビュー《宝島》バージョン(1990年5月、「サイバースペース:仮想現実の創造」パネル来日時)
インタビュー《ED》バージョン(1993年8月、「人工生命の美学」展来日時)
インタビュー《SFマガジン》バージョン(1994年)
●ルーディ・ラッカーの数学SFをめぐる座談会
「ヒルベルト空間便り」:菊池誠 志村弘之 大森望《SFマガジン》1994年5月号
【ルーディ・ラッカー作品リスト】
●長編小説
White Light,or, What is Cantor's Continuum Problem? (1980) 『ホワイト・ライト』黒丸尚訳/ハヤカワ文庫SF
Spacetime Donuts (1981) 『時空ドーナツ』大森望訳/ハヤカワ文庫SF
Software (1982) 『ソフトウェア』黒丸尚訳/ハヤカワ文庫SF
The Sex Sphere (1983) 『セックス・スフィア』大森望訳/ハヤカワ文庫SF
Master of Space and Time (1984) 『時空の支配者』黒丸尚訳/ハヤカワ文庫SF
The Secret of Life (1985) 『空を飛んだ少年』黒丸尚訳/新潮文庫
Wetware (1989) 『ウェットウェア』黒丸尚訳/ハヤカワ文庫SF
The Hollow Earth (1990) 『空洞地球』黒丸尚訳/ハヤカワ文庫SF
The Hacker and the Ants(1994) 『ハッカーと蟻』大森望訳/ハヤカワ文庫SF
Freeware (1997) 『フリーウェア』大森望訳/ハヤカワ文庫SF
Realware (2000)
Spaceland (2002) *予定
Bruegel (2003) *予定
●合本
Live Robots (1994)
Moldies & Meatbops(2000)
●短編集
The 57th Franz Kafka (1983) 短篇集
All the Visions (1990)
*Anselm Holloの詩Space Balticと合本の自伝的中編
Transreal! (1991) *刊行時点までの全短篇とエッセイを収録
『ラッカー奇想博覧会』(1995) 黒丸尚他訳/ハヤカワ文庫SF *日本オリジナル短篇集(日本旅行記二篇を並録)
Gnarl! (2000) *全短編集
●編著
Speculations on the Fourth Dimension: Selected Writings of Charles Howard Hinton (1983)
Mathenauts: Tales of Mathematical Wonder (1987) *数学SFアンソロジー
Semiotex(e) SF (1989) Peter Lamborn Wilson、Robert Anton Wilsonと共編
MONDO 2000: A User's Guide to the New Edge (1992) Queen Mu、R.U. Siriusと共編
●ノンフィクション
Geometry, Relativitiy, and the Fourth Dimention(1977)『かくれた世界』(白楊社)
Infinity and the Mind(1982)『無限と心』(現代数学社)
Fourth Dimentions(1984)『四次元の冒険』(工作舎)
Mind Tools(1987)『 思考の道具箱―数学的リアリティの五つのレベル』(工作舎)
A Life Lab. 『ルーディ・ラッカーの人工生命研究室on Windows 』(アスキー出版局)
Saucer Wisdom (1999)
Seek! (2000) *全エッセイ集
Software Engineering and Computer Games:Learn Software Engineering by Computer Game Design with Windows MFC and OpenGL (2002)
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