田中hisashi君の作文






「ぼくのお父さん」     
植田南小6年
  ぼくのお父さんは1952年にアメリカの
ミシガン州で生まれました。そして、15年前
の1986年に日本に来ました。日本に来る
と四年ほど東京ですごし、その後に名古屋に
来てお母さんと結婚し英会話教室を開きまし
た。
 ぼくのお父さんは大リーグを見るのが大好
きです。その一番の理由は英語で聞けるから
だと思います。特にここ数年は日本人選手が
大リーグで活躍しているのでNHKもよく放送
しているのでシーズン中特にポストシーズン
にはテレビにくっついています。お父さん
は「ニューヨークヤンキース」が大嫌いでいつ
も「ニューヨークヤンキース」以外のチームを
応援しています。今年の最後の試合でも
「ダイヤモンドバックス」がさよなら逆転ヒ
ットを打って優勝したときもすごくうれしそう
でした。その時ぼくも試合を見ていて「ダ
イヤモンドバックス」が負けそうだったので
こまってしまいました。なぜかと言うとお父
さんは自分の応援しているチームが負けると
機嫌を悪くするからです。特にどっちが優勝
するかという大事な試合でしたから負けたら
すごく機嫌を悪くするような気がしたので、さ
よならヒットを打った時は、すごくホっとし
ました。その後と3日ぐらいはすごく機嫌よ
かったです。ぼくは機嫌のいい時のお父さん
は大好きですが機嫌の悪い時のお父さんには
あまりよけいな事は言わないようにしていま
す。でもぼくはそんな複雑なお父さんが大好
きです
 


東京先生のアドバイス
「ぼくのお父さん」
 よくまとまった作文です。ぼくのお父さん、
という題名で、お父さんにまつわることがち
ゃんと書きならべてあるところがいい。
 大リーグについての、お父さんのきみょう
な好みが、うまく説明してある。
  お父さんが機嫌を悪くすると、ひやひやす
る。だから、応援しているチームが勝ってホ
っとする。そこがこの作文のよませどころ
だ。心の動きがよくわかる。
 「ぼくは、そんな複雑なお父さんが大好きです」
ここ(複雑)がユーモアだ。とてもうまくきまって
いる。