11月に進む
月末
10/02/月
開幕戦以来のチーフス戦のテレビ中継。対戦相手はジェッツ。ロジャースが健在ならビッグカードになるところだった。控えのザック・ウィルソンはロジャースが負傷退場した試合こそがんばって勝ったものの、次の2試合はミスが多く惨敗。今回は相手がチーフスで大差のゲームになると思われたのだが、ディフェンスのふんばりで僅差の試合に。チーフスもディフェンスが踏んばって、3点差で第4クォーターに。ここでザック・ウィルソンにファンブルのミスが出て、チーフスはタッチダウンを狙わずに時間を使いきって辛勝した。5分ほどあった時間を使いきっての勝利はスーパーボウルの再現だ。あの試合ではマッキノンがタッチダウンせずにスライディングで時間を消費したのだが、この試合でもマホームズが自分で走ってゴール寸前でスライディングした。とにかく勝てばいいのだが、ジェッツの守備がよかったのか、マホームズにあせりがあるのか、後半はまったく前に進まなくなった。大丈夫か。他の試合ではドルフィンズ対ビルズというAカンファの地区優勝争いに関わる試合はビルズの圧勝。やはりビルズは強い。ブラウンズはワトソンが負傷で新人のロビンソンが先発、レイダーズもガロポロが負傷で新人オコンネル。いずれも惨敗。控えの新人には荷が重かった。新人QBのビッグ3はテキサンズのストラウドが2勝目。コルツのリチャードソンは惜敗。パンサーズのヤングはまだ1つも勝ち星がない。他の2人がそこそこの活躍をしているのだが、ドラ1のヤングはポケットパッサーなので、オフェンスラインが守り切れていないのだろう。有名大学はQBも活躍するのだが、オフェンスラインにも高校の有力選手をスカウトしている。QBもランニングバックも、オフェンスラインのおかげで活躍できているという場合があり、プロの弱いチームに入ると不振が続くことになる。その点、ストラウドもリチャードソンも、強靱な体格で自ら走ることもできるので、局面を打破できているのだろう。バッカニアーズはメイフィールドの活躍でセインツに勝利。ブラウンズから追い出されたこのQBをぼくは応援している。ベンガルズがタイタンズに負け。地区優勝も危なくなってきた。49ナーズとイーグルスが全勝を守った。Aカンファはドルフィンズがいなくなったので全勝チームがなくなった。明日のシーホークス対ジャイアンツはシーホークスが勝つだろうから、それで各地区のようすを見る。Aカンファ東はビルズとドルフィンズが3勝1敗で並んだが、直接対決でビルズが勝ったので一歩リード。北地区はレイブンズが3勝1敗で単独首位。ベンガルズが3敗になったので、レイブンズが独走しそうだ。南地区は混戦。4チームが2勝2敗で並んだ。ドラ2QBのストラウドの調子が上がっているが、リチャードソンも頑張っている。3年目のトレバー・ローレンスのジャガーズと三つ巴の争いになる。タイタンズはタネヒルが弱い相手に勝っているが、早く新人のリーヴィスを出してほしい。西地区はチーフスの独走だが、チャージャーズも2勝2敗と盛り返している。直接対決に勝たないといけない。Nカンファ東はイーグルスが全勝。来たはライオンズが3勝1敗で単独首位。南はバッカニアーズが3勝1敗で単独首位。西は49ナーズが全勝。Nカンファは4地区とも単独首位なので、先が見えてきた。4週終えて全勝はイーグルスと49ナーズ、全敗はベアーズとパンサーズ。4チームともNカンファで、強いチームと弱いチームの差が顕著になってきた。逆にAカンファはまだ混戦が続いている。
10/03/火
近くの医者に行っていつもの薬を処方してもらうとともに、インフルエンザの予防接種を受ける。千代田区は無料。地域によって高齢者でも有料のところがあるようだ。ぼくは大学の先生をリタイアしているし、会議のほとんどはオンラインになったので、とくに心配することもないのだが、無料だから打っておこうというくらいの感じだ。注射は好きでもないが嫌いでもない。妻は嫌いみたいだが、それでもいっしょに受けた。ついでにコロナの予約もしたようだ。ぼくは昨日、電話で集団接種の会場を予約した。そこは流れ作業で注射を打っていく。そのことを妻に話すと、妻は他人が注射されているのを見るのも嫌だということで、かかりつけの医院でいつも受けている。そういうばmRNAの開発をしたカトリン・カリコさんがノーベル賞を受けることになった。メッセンジャーRNAはDNAの情報を転写して、トランスファーRNAに伝える働きがある。トランスファーRNAはその情報をもとにアミノ酸を配列していく。それで生体の細胞がいくらでも増産されていくことになる。よくできたシステムだ。このメッセンジャーRNAは簡単に合成できて、これを人体に入れると、脳内物質を増産したり、特殊な遺伝子病を治療することも将来は可能になるはずだ。この原理は昔からわかっていたのだが、合成されたRNAは一種の異物なので体内に入るとすぐに分解されてしまう。そこで異物と認識されないための工夫が必要になってくるのだが、カリコさんたちはその方法を発見したということだ。カリコさんはハンガリーから娘さんがもっていたヌイグルミに現金を隠してアメリカに亡命したということなのだが、その娘さんはアメリカでボートの選手になってオリンピックで二連覇したそうだが、その娘さんのコメントが何かに出ていた。「ボートの選手は後ろ向きになって漕ぐのでゴールが見えず不安になる。母の仕事も同じようなものだと思っていたら、ついに母もゴールにたどりついたようだ」これって、すごいコメントだと思う。
10/04/水
今週は明日オンライン会議が1件あるだけでひまだ。月の後半にある内閣府主催の障害者週間のポスターと作文コンクールの応募作品が届いた。もう10年くらいこの仕事をしている。ポスターはいいのだが、作文はいつも読んでいて苦しくなる。多くの応募者が先天的な疾患をもっているか、もしくは家族に障害者がいるという状況で、作文を書いている。先天的にした、事故や病気によるものだとしても、回復困難な障害を負うというのは、偶然のごときものであり、ガシャポンで困ったものが当たってしまったようなものだ。本人も家族もその状況を受け容れて生きていかなければならない。必然的に、本人も家族も哲学をもって生きることになる。いま書いている『デーヴァダッタ』の主人公も、脇役として主人公以上の輝きを見せる釈迦も、一種の逆の障害者で、ふつうの人とは違った傑出した能力をもっている。人とは違うという点では障害者と同じであり、傑出しているというのは一種の欠損だと思われる。それを書いているぼくも、もっとふつうのものを書いて人を喜ばせた方が幸福なのかもしれないし、作家になどならい方がよかったのかもしれないが、どういうわけか作家になって、いまこの作品を書いている。ふつうの人とは違うという大きな欠損をかかえながら生きているような気がする。
10/05/木
朝11時からの著団連のネット会議。今週の公用はこれだけ。『デーヴァダッタ』は第八章が終わった。次はヴァーナラシー(ベナレス)の話になる。ヴァイデーヒーはかつてコーサラ国とマガダ国の中間にあったカーシー国の古都で、いまは滅びている。ベナレスというと「ハノイの塔」という19世紀末に発売されたパズルの説明書に書かれていた物語が印象的だ。かつてベナレスには世界の中心とされる巨大な神殿があり、そこに真鍮の上に立てられた三本のダイヤモンドの塔があった。その一本に大きさの違う黄金の円盤が64枚、大きさの順に積み重なるようにして塔に突き刺されている。この円盤をすべてそのまま別の塔に移し替えることができるか、という神のお告げがあったという話。円盤が3枚なら話は簡単で、塔を左からA、B、Cとし、円盤を大きい順にZ、Y、Xとして、出発点ではAの塔に、下からZ、Y、Xの円盤が重ねて置かれている。ルールがあって、一回の手順で一枚の円盤を動かす。円盤は塔以外の場所に置くことはできない。また円盤は大きい円盤の上に小さな円盤を乗せなければならない。3枚の場合は、Xの円盤をCに移し、Yの円盤をBに移す。そのYの上にCにあったXを乗せ、あいたCの塔に、AからZを移す。あいたAにBにあるXを移し、Xの下にあったYをCに移し、最後にAにあるXをCに移す。これでZ、Y、Xの順に積み重なった円盤をそっくりAからCに移すことができた。この場合、手順は7手かかる。公式を示すと、円盤の数がn枚なら、2のn乗マイナス1の手順が必要だということになる。3枚だと7手、4枚だと15、5枚で31、というふうに、ほぼ2倍、4倍、8倍と幾何級数的に手順が増えていく。64枚だと2の64乗マイナス1ということになる。1つの手順に1秒かかるとすると、宇宙の始まりから現在までの秒数をはるかに越えてしまうので、無限の時間が必要だということになり、これは原理的には可能だが実質的には不可能な問題ということになる。実際のパズルは5枚か6枚くらいなので、31手か63手で完了する。7枚あると127手で、これくらいになると、かなり面倒なパズルになってしまう。この話を作品の中にどうしても入れたかった。ベナレスというのが有名な古代都市であるということの例証として魅力的なエピソードだ。ぼくがこのパズルのことを知ったのは高校1年の時に読んだ『不思議な数学』という本で、ここにはいろいろとおもしろい話が書いてあったのだが、この三本の塔の話はよく憶えている。
さて、明日は第5週のサースデーナイト。ベアーズ対コマンダーズという、どうでもいい試合。現在4戦全敗のチームはベアーズとパンサーズだが、パンサーズにはドラ1のQBヤングがいるのでそのうち勝つだろう。ベアーズは去年の成績が3章14敗でビリだったが、現有のジャスティン・フィールズというQBにかけるということで、ドラ1の指名権をパンサーズに譲ったという経緯がある。で、パンサーズはヤングを指名したのだがパッとしない。テキサンズに入ったドラ2のストラウドはすでに2勝しているし、4試合とも2タッチダウン以上をあげ、インターセプトはゼロという、新人デビューの記録を作った。ドラ1でヤングを指名したパンサーズと、その権利を譲ったベアーズが全敗というのは、何をやってもダメというドロ沼状態のチームであることを示している。ベアーズと対戦するコマンダーズは昨年控えだった2年目のハウエルが活躍して2勝2敗の成績で、この試合もコマンダーズが勝つだろうが、コマンダーズのいるNカンファ東には全勝のイーグルスがいるので、いずれにしても地区優勝争いやプレーオフ進出の可能性のない、どうでもいい試合ということになる。むしろベアーズは全敗をめざして、来年のドラ1で新しいQBを指名すべきだろう。他の試合で注目されるのはカウボーイズ対49ナーズ。これはイーグルスを加えた3強のうちの2チームの直接対決で、49ナーズが圧勝するようだと、2強にしぼられることになる。テキサンズのドラ2ストラウドがファルコンズ相手に3勝目をあげると、Aカンファ南の地区優勝争いの先頭に立つことになる。チーフスは相手がバイキングスなので圧勝してほしい。イーグルスはラムズ。スーパーボウルでMVPをとったレシーバーのカップが負傷欠場しているのだが、すごい新人が現れてカバーしている。イーグルスは全勝しているもののまだ本調子ではないので接戦になりそうだ。ビルズ対ジャガーズは、まだ調子の出ないトレバー・ローレンスにがんばってほしい。ビルズのジョシュ・アレンは好不調の波がある。その波が下がっているようだと接戦になる。ドルフィンズは弱体ジャイアンツが相手なので50点くらいとりそうだ。スティーラーズは強敵レイブンズが相手で、2年目QBピケットが足を傷めたようで、控えのトラビルスキーが先発しそうで、このQBも大昔のドラ1巡で先発をつとめていた経験もある。確かマホームズの手前で指名されたQBだと思う。スティーラーズはディフェンスが強いのでいい試合になるかもしれない。今週からバイウィークと呼ばれるお休みのチームが4チーム出てくるので、星取り表の見方が複雑になる。
10/06/金
車を動かすために深川ギャザリアまでドライブ。100円ショップで小銭入れを買う。キーホルダーとして使用。Footballはベアーズがコマンダーズに快勝。全敗のベアーズが初勝利。コマンダーズはどうしたのか。これではNカンファ東地区の優勝争いから脱落だ。ベアーズはジャスティン・フィールズが見違えるようなパス攻撃。この調子が持続しないのが難点で、2勝目がポイントになる。
10/07/土
週末。何事もなし。六師外道について語っている。最初はアッサジによる語り。ここで予備知識を得て、主人公が実際にヴァーナラシーに赴き六師外道から話を聞くという展開になる。
10/08/日
大学の教員を定年退職してから五年近くになるが、そのことをとくに考えることもない。武蔵野大学では最初の2年は週に1回2コマだけの客員だったが、それから8年間は専任だったのでほぼ毎日キャンパスに通っていた。SARTRASが正式に活動を始めたのは退職後のことなのだが、文藝家協会の仕事で何やかやと忙しかった。学部の教授会もあったし、学部長を6年つとめたので学部長会議などもあり、入試のおりは本部につめる必要があった。センター試験の統括責任者というのをやったこともある。多忙であったが、頭の中には小説のことしかなかったように思う。当時は作品社の仕事と河出書房の仕事を交互にやっていて、合間にエッセーや新書の類も出していて、たえず何かを書いていた。それはいまもかわらないのだが、いまは会議もZOOMによるネット会議がほとんどなので、用があって外出するということもほとんどなくなって、自宅のパソコンに向かう時間が増えたようにも思うのだが、その割に仕事は捗っていない。講義のアキ時間や会議中などにもたえずノートにメモを書いていて、自宅ではそれを打ち込むだけの作業だったので、集中力があったのだと思う。いまはリタイアした身で、外出する用もめったにない。足が弱るので散歩には出るが、頭の中にはつねに小説のことだけがある。ただしこの時期は、Footballのことも考える。明日はカウボーイズ対49ナーズという注目の一戦がある。どちらを応援しているというわけではないが、シンデレラボーイのパーディーの活躍が見たいので49ナーズに目が行ってしまう。もしもチーフス対49ナーズのスーパーボウルになったら困ると思いながら、いまの49ナーズにはまったく隙がない。昨シーズン、ガロポロの負傷で急遽出場してから、パーディーはレギュラーシーズンで負けたことがない。唯一の敗戦は、プレーオフの最終戦でイーグルス相手に負傷退場した場面だけで、あの時はすぐに救急車で搬送されたから、負けた場面には不在だった。だからパーディーが負ける場面というのは、誰も見ていないのだ。明日もたぶん勝つだろうなと思っている。
10/09/月
昨夜はロンドンで試合があり、DOZNの中継があったので4クォーターから試合終了までを見た。トレーバー・ローレンスのジャガーズがビルズ相手に辛勝。先週は全勝のドルフィンズを撃破したビルズだったが、QBジョシュ・アレンは好不調の波がある。今日は不調の波だったのだろう。朝は9時に起きてまずはネットで明け方の試合の結果をチェック。ドラ2QBのストラウドのテキサンズはファルコンズに惜敗。それでもストラウドのインターセプトゼロの記録は続いている。これは新人QBの新記録らしい。ライオンズはパンサーズに快勝。Nカンファ北の地区優勝はライオンズで決まりだろう。コルツがタイタンズに勝った。ドラ3QBのリチャードソンは負傷退場だが控えのミンシューで勝ちきった。ドルフィンズはジャイアンツに圧勝。ヒルが走りまくり、新人ランニングバックのエイチェインも活躍。レシーバーとランニングバックが揃ったドルフィンズは、チーフスの最大のライバルになりそうだ。そのチーフスはバイキングス相手に辛勝。パチェコのラン、新人レシーバーのライスと、いつものケルシーがタッチダウン。危なげはなかったが、まだ爆発力が不足している。セインツがペイトリオッツを完封。セインツはランニングバックのカマラが出場停止から復帰して活躍。ペイトリオッツはいよいよ凋落したようだ。QBマック・ジョーンズを採ったのが間違いだったのだろう。ヘッドコーチのベリチックは白人QBにこだわりがあるのか。ジャイアンツがダニエル・ジョーンズを使っているのも白人で見映えのいいQBで人気をとりたいという思惑だろう。見映えのよさではスティーラーズのピケットも負けていない。地元のピッツバーグ出身ということもあるが、最後に逆転のパスを決めてレイブンズに逆転勝ち。ただし逆転できる僅差で終盤まで競り合えたのはディフェンスのがんばり。ワット弟が再三の活躍。ベンガルズはようやくバローの元気が出てきた。一学年下のレシーバー旧友チェイスが3タッチダウンレシーブ。イーグルスは接戦をしのいで開幕5連勝、49ナーズはまだ前半が終わった段階だが、5連勝はまちがいない。
10/10/火
昔の体育の日。ぼくが高校一年の時に、東京オリンピックの開会式があった。ぼくは大阪の高校生だったので、とくにオリンピックというものが身近であったわけではない。6年後の大阪万博の時は早稲田の学生だったので、これも遠くのお祭だという感じだったが、それでも夏休みには実家に帰ったので何回からは会場に出向いた記憶がある。そんなことより今日はマンデーナイトのFootball。レイダーズ対パッカーズはレイダーズの勝利。ガロポロはある程度はチームになじんだようだ。パッカーズはロジャースがいなくなって控えのラブが先発しているのだが、やはり限界がある。5週目が終わって、各チームの戦力が見えてきた。地区優勝の行方もだいたいのところがわかってきた。まだAカンファ。東はドルフィンズ4勝、ビルズが3勝。直接対決はビルズが勝ったのだが、ジョシュ・アレンが安定していないので、初戦のジェッツ(ロジャースが負傷したのでほとんどがザック・ウィルソンだった)とローレンスのジャガーズに負けた。この程度の相手に負けるようでは、絶好調のドルフィンズに追いつけない。ただ1差なので、あと1試合ある直接対決に勝てば追い越せる。北は混戦。スティーラーズとレイブンズが3勝2敗(直接対決でスティーラーズが勝っている)、ブラウンズが2勝2敗1休、ベンガルズが2勝3敗で、何とベンガルスがビリになっている。どのチームも安定していないので最後まで混戦が続くだろう。南も混戦。ジャガーズとコルツが3勝2敗、直接対決はジャガーズが1つ勝っている。タイタンズとテキサンズが2勝3敗。テキサンズのドラ2QBストラウドは健闘している。経験を積めばそのうち連勝できるのではないか。コルツのリチャードソンは怪我が多い。控えのミンシューでしのいではいるが、脱落そう。タイタンズもランニングバックのヘンリー頼りのところがあって安定しない。ジャガーズとテキサンズが脱け出すような予感。西はチーフスの独走。Nカンファ東はイーグルス全勝。2位のカウボーイズが3勝2敗なので、もう追いつけないだろう。着たはライオンズが4勝1敗で独走。西も49ナーズが全勝で独走。Nカンファは3地区の優勝チームがほぼ決まり。唯一の混戦は南地区で、全敗のパンサーズ以外の3チームが3勝で並んでいる。このうちバッカニアーズは3勝1敗1休なので半ゲームだけリードしている。移籍のメイフィールドががんばっているバッカニアーズが脱け出すか、負傷の癒えたカーのセインツが競り合うことになるのか。ファルコンズはディフェンスががんばっているものの、2年目QBリダーは不安定。ここはバッカニアーズとセインツの2強になりそうだ。ということで、スーパーボウル出場チームも見えてきた。Aカンファはドルフィンズ、チーフスの2強。当初の3強だったビルズとベンガルスが後半に調子を上げてプレーオフに臨むようなら4強の争いになる。新人QBのストラウドとリチャードソンは、弱小チームに入っているので勝ち越しがやっとだろう。3年目QBのローレンスの調子が出てくればジャガーズが4強に割って入る。Nカンファはイーグルスと49ナーズが全勝、ライオンズが1敗。この3強の争いになる。いまのところ49ナーズの優勢は揺るがない。イーグルスは接戦が多く昨年の圧倒的なパワーが減少している。ライオンズはランニングバックが安定してくると49ナーズとも互角に闘える可能性がある。ぼくの見るところ、スーパーボウルはチーフス対49ナーズだろう。4年前の対戦の再現になるのだが、チーフスの戦力はタイリーク・ヒルがいないので衰えている。逆に49ナーズはランニングバックのマカフリーが入ったので戦力アップしている。ここにはサラリーキャップというシステムの影響があるだろう。QBマホームズは5年連続でプレーオフの最終戦に進出している。ブレイディーとバローに負けて3勝2敗、3回出場したスーパーボウルでは2勝1敗(1敗の相手はブレイディー)。これは雲の上のような成績だ。当然、ギャラも雲の上。他にもタイトエンドのケルシー、ディフェンスタックルのクリス・ジョーンズという高給取りがいる。そのためレシーバー、ランニングバック、ディフェンスバック、みんな新人か2年目、3年目のギャラの安いメンバーで闘っている。逆に49ナーズは高給取りばかりを並べている。それでもサラリーキャップが破綻しないのは、中心となるQBのパーディーが2年目の新鋭だからだ。しかも1年目はドラフトでビリだったし、プレーオフで大怪我をしたので、ギャラは安いままだ。そのぶんを他の選手に回せる。新人は3年目くらいまでは安いままでプレーするので、来年も大丈夫だろうが、パーディーのギャラが跳ね上がることになれば、ランニングバックのマキャフリー、ディフェンスエンドのボサ、タイトエンドのケトル、レシーバーのサミュエルやアユークを保持することは難しくなるだろう。今シーズンがスーパーボウルで勝つ絶好のチャンスということになる。チーフスの方は、ケルシーがいま話題になっている人気歌手と結婚することになればギャラのアップを要求するだろうが、ケルシーに高給を払っても、とにかくレシーバーもディフェンスも無名の新人ばかりなのであと数年はもつのではないかと思われる。ということで、今年のスーパーボウルは世紀の決戦となりそうだ。
10/11/水
今日は王座戦。藤井くんが勝てば八冠ということで、一般のニュースもその話題で盛り上がっていた。ウクライナ戦争もパレスチナ戦争もジャニーズ問題はふっとんだ感じだ。昼過ぎから時々、アベマを見たり、テレビでスカパー将棋チャンネルを見ていたのだが、藤井くんはずっと劣勢だった。コンピュータの判定がずっと30%だったのだが、何かの拍子に急に50%になり、また20%くらいに下がり、急に90%になったと思ったら攻めを誤って5%になったのだが、今度は永瀬さんが攻めを誤って逆転して、そのまま藤井くんが勝ちきった。逆転また逆転という感じではあったがこれはコンピュータの判断だ。将棋というものは攻めれば隙ができる。隙ができることを承知で攻め続けて、盤上の駒の配置と持ち駒をすべて使い切って詰めれば勝ちだが、そこで詰め損なうと、今度は自陣の王が危なくなる。プロ同士の試合はつねに一手違いの攻防なので、一手しくじるとたちまち逆転ということになる。まあ、おもしろいといえばおもしろい。つねづねFootballと似ていると言っているのは、ディフェンスが相手のパスを防ごうとラッシュをかけると後方に大きな隙間ができる。QBがラッシュを避けてそのあいたところにパスを投げるか、真横に控えたランニングバックなどにパスを出してそのランニングバックが走っていくか、とにかく隙をつかれると簡単にタッチダウンになってしまう。Footballのおもしろい試合は第四クォーターになっても7点差未満の点差である場合だ。1つのタッチダウンで逆転してしまう。そこのところが将棋に似ている。将棋の途中経過を気にしながら自分の仕事もしていた。釈迦が覚りの境地に到達する瞬間を今日書いた。こんな場面は一生に一度しか書けないし、この作品に取り組むまでは自分がそんな瞬間を書くことになるとは思ってもいなかった。40歳すぎのころに『地に火を放つ者』というイエス・キリストを主人公にした作品を書いたが、イエスの場合は最初から神の子なので、選ばれた人間として登場した。今回の作品の釈迦は、いなりいいかげんなニヒリストとして登場する。そこからどうやって大きな宗教の教祖になっていくかというところが作品の書きどころで、これからその作業を最後まで完遂しなければならない。えらい作業に取り組んだものだと思うが、命のある限り何かに挑んでいなければならないので、まあ、やるしかないと思っている。それにしても藤井くんの八冠はすごい。八冠になるまでがたいへんで、タイトルをとってしまえば、4勝3敗か3勝2敗でタイトルを維持できるので、めったに連敗しない藤井くんはかんり長い期間、タイトルを守る可能性が高い。ただタイトルの挑戦権を得るためにはトーナメントで勝ち上がらないといけないので、名人戦に挑戦するA級リーグ戦を除いては、1つも負けられない闘いに勝ち抜かなければならない。それに勝ち抜いたのだから、実力があることはもとより、天運があったのだろう。
10/12/木
昨日の将棋が話題になっている。八冠独占というのは空前のことであるし、もしかしたら絶後かもしれない。羽生さんが七冠独占した時も、空前絶後と言われたのだが、絶後ではなかった。しかしいまはコンピュータによる評価が数字で出てくるし、アベマ(王座戦と王将戦はスカパーの将棋チャンネルでも中継がある)で中継があるので、多くのファンがコンピュータの数字に一喜一憂することになる。昨日は確かに藤井クンは1%だった。今日のニュースには将棋ソフトの開発者の若者が取材を受けていて、1%というのはソフトが詰みを発見した時の表示で、実際は0%だと語っていた。それが一気に逆転したのは、永瀬さんが最善手を打たなかったからで、人間は神でもコンピュータでもないから、1分将棋で最善手ばかりを打ち続けることはきわめて困難だ。だがその悪手の直前に藤井クンが打った5五銀というのが、神ならぬ人間を迷わせる勝負手だったように思う。3段目に上がっている永瀬陣の王の直前の1マス先に銀を打った。直前なら王に取られてしまうので1マスあけたのだが、銀は前方と斜め前方に動けるから、永瀬王は前進できなくなった。藤井くんの持ち駒には飛車や金があったから、この銀の前に金などを打てば、永瀬王は追い詰められる。これは一手違いの局面を棋譜に残しておく「形づくり」と呼ばれるもので、負けけれども一手違いの接戦だったということで、ボロ負けではないことを後世に記録として残すという、多くの棋士がやることなのだが、コンピュータにはこういう概念がないから、藤井くんの候補手には最善手からの5手が表示されていた。コンピュータが詰みを発見している状態での相手の手は、少しでも多くの手順で負けの瞬間を長びかせるというものだった。しかし負けを長びかせても負けは確実で、持ち駒も使い果たしてボロボロになって負けるよりも、素人目には互角と思える状態であっさり負けるというのが、スタイルを重んじる棋士にありがちなことなのだ。しかしここで藤井くんが、コンピュータの予測にない手を打ったことで、永瀬さんは一瞬、動揺したのではないだろうか。藤井くんは時として、コンピュータの最善手とは違う手で鮮やかに勝ってしまうことがあるからだ。だから藤井くんの、意表をついた銀打ちを見て、この手には何か勝算があるのではと考えてしまったのかもしれない。疑心暗鬼になって考えているうちに秒読みとなり、あわてて「とりあえず王手」で竜馬(成り角)を前進させたのかもしれない。正解は金打ちなのだが、藤井くんの意図がわからないので、とっさに金を温存して、竜馬の移動だけで王手をかけたということだろう。これが敗着となった。藤井くんのこうした、とんでもない手で相手を動揺させるという場面を何度も見たことがある。昨日の試合の前曲もそうだった。藤井クンは絶体絶命の状態で、持ち駒の飛車を打って王手をかけた。これもコンピュータの予測にない手だった。永瀬さんは合駒に歩を打つだけでよかったのだが、王の横に持ち駒の飛車を打って防いだ。藤井くんが絶体絶命だったのは、永瀬さんの持ち駒に飛車があったからなので、その飛車を自陣に打ってしまったら、藤井玉は突然、まったく安全な状態になってしまった。ここでもコンピュータの数字が一挙に逆転した。相手が疑心暗鬼になることを、藤井くんはわかっているのだろう。藤井くんにも少年時代に、何度も苦い敗戦の体験があるはずで、少年がプロ棋士に挑むような機会に、自分よりも強い相手に疑心暗鬼になった経験が何度もあるはずで、だから自分の負けを読んでしまったあとは、相手を疑心暗鬼にさせる手をわざと打っているようにところがある。ああ見えてあの青年はポーカーフェイスの勝負師なのだと思われる。今日のネット会議は15分で終わった。ネット会議だからよかったものの、リアルな会議で15分で終わったら皆がブーイングだったことだろう。
10/13/金
SARTRAS共通目的委員会。朝10時からで、Footballの中継とかぶっている。チーフス対ブロンコス戦。ラッセル・ウィルソンのかつての輝きは失せているのでチーフスが負けることはないだろうとは思うものの、妻が不在だったのでテレビのボリュームを上げてネット会議に臨んだ。補助金申請の査定は先月で終わっているので、今日は委員会の在り方についての討議。必要に応じて何回か発言。テレビの音が高まっている。フィールドゴールに失敗したのかと思ったら、キックせずにトリックプレーで前進を図ったが失敗という悲惨な結果だった。バトカーはこの日、60ヤード以上のキックを成功させるなど安定していた。マホームズはトニーへのパスを通した以外はフィールドゴールに終わることが多く、まだレシーバーとの連携がとれていない。新人のライスががんばっているのだが、スキャントリングがまったく出てこない。とりあえずケルシーということで何とか前進を試みている。本日は勝ったがディフェンスの活躍でロースコアに押さえたのが勝因だ。
10/14/土
週末。来週は超多忙なスケジュールになっているので、この週末で自分の仕事の方向性を確立させておきたい。この作品は『デーヴァダッタ』というタイトルではあるが、主人公は釈迦だ。ただ教祖として、英雄としてのシッダルタではなく、不気味なほどのニヒリストとしての姿を描く。主人公は傍観者にすぎないのだが、批判が強すぎて時にシッダルタに敵対することになる。いま書いているのは六師外道。同時代の哲学者たちとシッダルタが対話する。この対話をあとから導師を訪ねたデーヴァダッタが批判的に受け取るというやや複雑な手法をとっている。こういう段取りは最初から考えていた。シッダルタの姿を直接に描いたのでは、シンプルすぎて魅力が出てこない。間接的に描くことである種の効果が出せるのではないかと愚考したのだが、やって見なければうまくいくかはわからない。本日は六師外道のトップバッターが登場したところ。ここはうまくいった。あとは一人ずつ片づけていけばいいが、段階的にあとに行くほど哲学的なレベルが上がっていく。最後はジャイナ教のマハーヴィーラーだが、この最後のところはシッダルタが沈黙するということにしてある。維摩の沈黙。二番面はアージーヴィカ教だ。一番は親鸞、二番は空海を想定している。このノートでこんなことをばらしてしまってはいけないのだが、作品のレベルを上げるためにエンジン全開で思想的な対決を描いていく。『善鸞』の見本が来週末に届くとのメールが入った。この作品では善鸞と日蓮が対決するシーンが描かれていて、山場になっているのだが、いま書いている作品はその種の山場が次から次へと出てくる。自分のキャパシティーの限界に近いと感じながら、ドストエフスキー四部作はこの作品を書くための予行演習だったかと感じている。
10/15/日
ぼくの住居は高層ビルの中層にある。淡路町の交差点が見えている。とくにマラソンに興味をもっているわけではないが、起きてみると妻が女子マラソンを見ていた。三越前を走っていたと思ったら神田駅前、須田町で左折……、おお、次は淡路町ではないか。そう思って交差点をじっと見ていたのだが、先導のパトカーや中継車は見えてものの、選手の姿は一瞬で消えてしまった。それでもテレビの画面に映っていた選手の姿が、目の前の交差点をよぎっていくさまは、何やら不可解な幻影を見るようでおもしろかった。東京オリンピックでこういうところを見たかったのだが。明日はまたFootball。一泊旅行に出るので中継は見られないのだが、ジャイアンツ対ビルズというどうでもいい試合なのでビデオで見返すということもないだろう。チーフス戦は終わっているし、注目の試合もない。全勝のイーグルスはジェッツ戦。ロジャース健在なら熱戦が期待されていただろう。ただ控えのザック・ウィルソンがチーフス戦の接戦で調子が出てきて先週は勝っているので、今期は全勝しているものの絶好調ではないイーグルスに勝つチャンスはあるかもしれない。同じく全勝の49ナーズはブラウンズ戦。これは勝つ見込みはまったくない。ワトソンの負傷で新人を先発されたら惨敗だったので、ベテランのテイラーを起用するようだ。昔の名前で出ていますというような選手で、数年前は先発していて、プレーオフにも進出したことがある。だが49ナーズ相手では惨敗だろう。シーホークスとベンガルズはおもしろい一戦になる。足の怪我で不調だったバローが先週は調子が出てきたようなので、プレーオフに出そうなシーホークス相手に勝てるかどうか。復調ぶりを図るモノサシになる。テキサンズのドラ2QBストラウドがセインツに勝てるかも注目。ドルフィンズは弱小パンサーズ相手なので50点くらいとりそう。ライオンズはバッカニアーズ。ブレイディーのあとを受けたメイフィールドがどこまでがんばれるか。ライオンズの強さが本物かどうかも計れるだろう。今週は実力差のありすぎる対戦が多く、地区優勝狙いのチームは全部勝つだろう。まあ、長いシーズンにはこういう週もあるということだ。
10/16/月
今日から一泊旅行に行くのでFootballの中継は見ない。苗場で一泊。ホテルでニュースを見ていたらアメリカ中心の北米オリンピックでフラグFootballが正式種目になるとのこと。まずはめでたいこと。ぼくが若かったころはタッチフットボールというものがあった。アメリカンフットボールのタックルはラフなので、高校生が怪我をしないように、ボールをもっている選手が相手にタッチされたらそこでタックルによるダウンとしてゲームをストップさせるというもの。これはタッチされたかどうかの判定が微妙なので、フラッグと呼ばれるヒモみたいなものを腰からぶら下げ、ヒモをひっぱって取られたらダウンということにしたもので、アメリカでは普及しているし、これなら女子でも参加できる。日本ではあまり普及していないようだが、オリンピックの種目に加えられれば、高校や大学で取り組むところができるのではないか。これを体験した人が本物のFootballに興味をもってファンが増えれば、もっとテレビ中継が増え、日本での開催につながるのではと思われる。
10/17/火
一泊旅行から帰ってきた。疲れたが気分転換になった。紅葉には早い時期だが、ロープウェイなどで標高の高いところに行ったので、鮮やかな紅葉が見られた。
10/18/水
週の前半の2日間を紅葉を見ることに費やしたが、後半は濃密なスケジュールになっている。本日は永田町のSARTRAS(授業目的公衆送信補償金等管理協会)にリアルに出向いて会議が2件。明日からも公用が2件ずつある。その間にも、『デーヴァダッタ』の六師外道の二番手、マッカリ・ゴーサーラとの対話が始まった。一番目はうまくいったが、二番、三番と、だんだんハードルが上がっていく。六番目のマハーヴィーラーの場合は、勝負を避けるような展開にするつもりだが、五番目まではしだいに哲学的な内容が上昇していく必要がある。一番目のレベルが少し高すぎたのであとへ行くほど苦しくなるが、二番目と三番目の概容を、紅葉を見ながら頭の中で整理していたので、あとは一気にノートにメモするか、パソコンに向かうだけでいい。今日も出先の事務所でノートに少し。自宅に戻ってパソコンに入力するうちにその続きがかけた。まだ出だしのところだけだが、いい感じになっている。
10/19/木
SARTRAS理事会。これはネットで参加。夕方、茅場町のペンクラブにリアルに出向いて読書バリアフリーについてのシンポジウムにパネリストとして参加。明日は朝からSARTRASでリアルな会議があり夜は歴史時代作家協会の表彰式とパーティーがある。毎日公用が2件ある怒濤の3連続の2日目が終わった。明日の朝の会議は参加すればいいというもの。夜の表彰式は選考経過の説明のスピーチがあるが、例年のことなので慣れた仕事だ。二次会ではくつろぎたいのだがそうもいかないだろう。明日の中継はジャガーズ対セインツというどうでもいい試合。どちらも地区優勝の可能性はあるが、プレーオフのチャンピオンシップに到達するだけの戦力はない。今週の試合でイーグルスと49ナーズが1敗したのは驚いたが、これでチーフスとドルフィンズを含めた1敗の4チームが、チャンピオンシップに臨みそうだという目途ができた。ビルズはジャイアンツ相手に接戦をしているようでは戦力ダウンは確実。チーフスはジェッツに移籍したものの戦力外になっているハードマンを呼び戻すことができた。チーフスで育ったレシーバーなのでマホームズのケルシーに次ぐレシーブのターゲットになるだろう。
10/20/金
朝10時からのリアル会議。いつもぼくが起きる時間だ。このため8時に起きて準備をする。このリアルな会議は紛糾する気配もあったのだが、激論が交わされることもなく静かに決着がついた。事前に充分に準備をして合意ができていた部分もあって、予想外に早く結論が出た。よかった。自宅で仕事をしたあと、夕方、市谷のアルカディア(私学会館)で日本歴史時代作家協会賞の授賞式。こちらは委員長なので選考過程の報告をする。受賞者8人に賞状を渡す。それから宴会が始まったのだが、その間に8人それぞれに挨拶をしておく。この賞はわれわれがボランティアで選考しているもので、パーティーは会費をとっているのだが、8人の受賞者がそれぞれ数人の編集者をつれてきてくれるので盛況であった。こちらは雑誌などとつきあいがなくなってから何十年も経っているので知り合いの編集者もいない。若い書き手たちが編集者と挨拶を交わしているのを傍観するのみだが、この賞も12回を数えて社会に認知されたようで、受賞すると喜んでもらえるし、広告などにも「受賞作」という表示が入るようになった。ありがたいことだ。二次会にも参加してやや疲れて帰る。連日、公用が2件ずつあるという怒濤の3日間がやっと終わった。その前の2日が紅葉見物の旅行だったので疲れがたまっている。
10/21/土
ようやく週末にたどりついた。六師外道の2人目が終わる。3人目のアジタという人は、ギリシャのエンペドクレスと同様の四元素説を唱えた人として知られているのだが、むしろ快楽主義のエピクロスに近い人だとぼくは考えている。エピクロスはデモクリトスの原子論を踏襲して、すべてのものは原子で構成されていると考えた。従って神もなければ霊魂もないし死後の世界もない。死ねばすべてが原子に分解されるだけなので、生きているいまを楽しめば良いという考え方だ。これはいまのぼくの考えに近い。この原子論はエピクロスを通じてドルトンに影響を与えた。ただドルトンは原子は何種類もあると考えた。この考えは元素というものに発展し一見、正しかったようにも見えたのだが、すべての元素の原子は、陽子と中性子と電子で構成されていることが判明した。また中性子は原子から飛び出した単独の状態ではすぐに陽子と電子とニュートリノの分解することから、万物のもとは陽子と電子(およびマイナスのパイ中間子)で構成されていると考えられる。陽子と電子。これしかない。昔の人には、霊魂とか死後の恐怖といったものがあったので、小さな粒子しかないという考えは、人を安心させた。これがエピキュリアンと呼ばれるもので、むさぼるように快楽を追求するのではなく、むしろ覚りの境地といったところなのだろう。さて、ここでどんな会話が交わされるのか。いまは何も考えていない。散歩で御徒町まで行って弁当を買う。ぼくは弁当というものが好きだ。いろいろなお皿があるよりも、一つのパッケージにすべてが収まっている方が安心できる。
10/22/日
金曜日の試合は外出する公用があったので実況中継は見なかった。ビデオに録ってはあるがジャガーズ対セインツというどうでもいい試合なのでまだ見てはいない。どうでもいいというのはチャンピオンシップとかスーパーボウルには関係ないという意味で、この2チームもプレーオフ争いにはまだ生き残っているし、地区優勝争いにも関わっている。この試合の前の各地区の状況を見ると、Aカンファ東は1敗のドルフィンズを2敗のビルズが追う展開。3勝3敗のジェッツはまだプレーオフの可能性がある。ブレイディーのいたころは常勝だったペイトリオッツは今年は全体のビリ争いに加わっている。来年のドラフトで新しいQBを入れるしかないだろう。北は接戦。レイブンズ、スティーラーズ、ブラウンズが2敗、ビリのベンガルズも3勝3敗でまだ生き残っている。南は2敗のジャガーズが一歩脱け出したが、コルツ、テキサンズも3勝3敗、西は1敗のチーフスが独走。Nカンファ東は1敗のイーグルスを2敗のカウボーイズが追う。コマンダーズも3勝3敗で生き残っている。北は1敗のライオンズ独走。南は混戦で全敗のパンサーズ以外の3チームが並んでいる。西は1敗の49ナーズを2敗のシーホークスが追う。Aカンファ東のドルフィンズ、西のチーフス、Aカンファ東のイーグルス、北のライオンズ、西の49ナーズの5地区の地区優勝が見えているが、混戦の地区もある。プレーオフに残りそうなのは3敗のチームまで。ということでもはや今シーズは絶望というチームが増えてきた。まあ、仕方がない。来年のドラフトの上位の選手を入れて巻き返しをはかってほしい。さて、明日の試合。ライオンズ対レイブンズという強豪の激突。今シーズン好調のライオンズの強さが本物かどうか、レイブンズ相手に試される。ドルフィンズ対イーグルスは1敗同士の対決。ドルフィンズの爆発力がイーグルスに通用するか。両チームとも2敗のビルズ、カウボーイズに追いかけられているので、ここで負けると2敗チームに並ばれてしまう。チーフスは同地区のチャージャーズで、今シーズンのチャージャーズはチーム力が落ちているようだが、いつも苦戦する相手。チーフスには出戻りでレシーバーのハードマンが加わるはず。49ナーズは先週思わぬ敗戦だったが、最後の逆転キックの失敗が痛かった。キッカーが新人なのでここがこのチームの唯一の弱点だ。逆にチーフスは先週の試合ではバトカーが逆風にもかかわらず60ヤードのキックを決めて勝利に貢献している。キッカーは出番は少ないが3点差以内で勝敗が決する試合も多いのでキープレーヤーだ。安定したキッカーのいるチームは安心して闘える。
10/23/月
本日は午後44時からのネット会議があるだけ。しばらく車を動かしていないので深川ギャザリアへ。電器ショップ、100円ショップを回ったが何も買わず。ドルフィンズ対イーグルスという1敗同士の対決があったが、録画をあとで見ることにする。Footballは戦略ゲームなのであとでじっくり見た方がいい。結果はイーグルスの勝ち。ドルフィンズはQBタゴヴァイロアの鉄砲肩と俊足レシーバーのタイリーク・ヒルなど、タレントは揃っているのだが、チームとしてのまとまりや戦略に関しては、チャンピオンシップを狙うところまでは行っていない。他の試合で注目されるのはライオンズがレイブンズに大敗したこと。これで5チームあった1敗チームが2つ減った。チーフスは同地区のチャージャーズに快勝。地区優勝で独走するだけでなく、ドルフィンズが負けたためAカンファで単独首位となった。しかも3強の1つのビルズがなぜか不振だったペイトリオッツに負けて3敗になった。出だしにつまずいたベンガルズも3敗しているので、シード1位についても余裕が出てきた。この日のマホームズはケルシーに短いパスを集中して170ヤード進めながら、タッチダウンはライス、パチェコ、スキャントリングなどに投げ分けて、大量点を稼ぎ出した。これまで隠れていたスキャントリングがようやく1つタッチダウンをあげた。新人のライスはよく働いている。出戻りのハードマンはまだチームになじんでいないものの、パントのリターンで大きな仕事をした。先発QBのジャスティン・フィールズを怪我で欠いたベアーズが、新人ペイジェントを起用して、同じくガロポロのいないレイダースに快勝。この新人QBは大学時代の成績はすばらしかったものの、名門リーグからは外れた2部リーグの出身だったため、プロでは通用しないのではという危惧があり、ドラフトでは指名されなかった。ドラフトが終わってからダメモトで練習生として採用したのだが、思いがけず初先発で初勝利になった。ドラ1のヤングがまだ1勝もしていないのに、ドラフト外新人が軽々と初勝利をあげているのを見ると、去年のビリ指名のパーディーを連想させる。そのパーディーの49ナーズは明日の試合でまだ結果が出ていない。先週の初黒星の反省が活かされるか注目。今シーズンは主力QBの怪我が多く、控えQBの活躍が目立つ。ペイジェントもそうだが、ブラウンズも控えのウォーカーでコルツに勝った。ただしハントが2回のタッチダウンなど、ランニングであげた勝利。ワトソンが開始直後にリタイアしたのでウォーカーの出番となったが、ワトソンがそのまま出ていたら負けていただろう。ジャイアンツもダニエル・ジョーンズのかわりに出たテイラーでコマンダーズに勝利。テイラーは先週も接戦で惜しいところで負けている。ジョーンズが先発するた大敗する試合が多かったので、このままテイラーで行けるのではないか。テイラーはジョシュ・アレンが入る前のビルズの先発QBで、プレーオフに勝ち上がったこともあるベテランで、勝ち方を知っている。スティーラーズがラムズに快勝。ここは守備で勝っている。まだ明日の試合が残っているのだが各地区のようすを見る。Aカンファ東はドルフィンズが2敗になったがビルズも3敗になった。お休みのジェッツも3敗なので3チームが競り合っている。ビルズにまさかの勝利のペイトリオッツは5敗しているので圏外。北は2敗のレイブンズ、スティーラーズ、ブラウンズがいずれも勝ったため、3チームがほぼ並んでいる。レイブンスはまだお休みがないので半ゲームのリード。3敗のベンガルズがビリ。南は2敗のジャガーズが首位。3敗のテキサンズはお休み。新人QBストラウドが慣れてくればテキサンズにも勝機がある。西はチーフスの独走。Nカンファ東はイーグルスが大勝して1敗で独走。カウボーイズが2敗で追う。北はライオンズが2敗になったもののまだ独走。南はバッカニアーズとファルコンズが3敗。セインツは4敗に後退。この地区は負け越しでも地区優勝できそうだ。西は明日バイキングスと対戦する49ナーズが1敗、シーホークスが2敗。先週負けた49ナーズが体勢を立て直すことができるか。怪我人が続出しているのでパーディーの実力が試される。
10/24/火
本日は公用なし。六師外道の3番目のアジタ。ようやく釈迦との対決のようすが語られる。六師外道を描くのが目的ではなく、その六とおりの哲学者に対して釈迦がどのように対応するか、そして主人公のデーヴァがそれをどうとらえるかというところにポイントがある。アジタは現代の科学につうじる存在論者で四元素説を唱える。地、水、風、火という四元素を、固体、液体、気体、プラズマと考えれば、物質の四種の状態に対応しているし、元素の組み合わせと分離によってさまざまな現象が生じるという考え方も現代的だ。要するに霊魂がないということで、これはAIの出現で人間の主体が脅かされる現代にも通じるところがある。さて、いまこの小説を書いている三田という作家も、一種のAIなのかもしれない。ぼくは生体コンピュータという言い方をするけれども、ぼくの頭の中でも電気信号による演算がなされているのだと思う。いまのAIでもライトノベルくらいは書けるだろう。藤井くんは時々、AIが示していない手を指す。それで時に大逆転が起こる。そこがおもしろいところで、小説もそうあるべきだ。いま書いている作品は釈迦のキャラクターが勝負どころだ。これまでのところ、釈迦は何ともいやなやつとして描かれている。冷笑的なニヒリストで何もかもを突き放している。これに対して主人公のデーヴァは感じやすいピュアの少年として描かれる。作品の真ん中あたりに来ているこのあたりで、釈迦のスケールの大きさが見えてくるとともに、デーヴァの屈折から次第に邪悪な発想が出てくるところを示しておきたいと思う。
10/25/水
午後一番に内閣府へ。内閣府は首相官邸の道路を挟んで隣にあるので警官が数メートル置きに警備している。SARTRASの事務所も永田町にあってちょうど反対側だが、そこへ行く途中に官邸の入口があるのでそちらも警官がいっぱいいる。入口に受付があって、書類を見せると身分証明書を求められるのだが、数年前に大学を退任した時にもらった武蔵野大学名誉教授の名刺を見せると入れてもらえる。文芸家協会の会員証とかそんなものよりも名刺の方が威力がある。考えてみれば文藝家協会の会員だとしても怪しいものでないことの証明にはならないが、名誉教授というのは簡単になれるものではない。ぼくは短期間だが学部長で実績を挙げたので名誉をもらえた。そんなもの何の役にも立たないだろうと思ったのだが役に立つことがあるのだ。障害者週間のポスターと作文の選考。それなりの役職にある人々が選考委員として集まっているのだが、こちらは委員長なので司会進行をつとめる。ポスターが2部門(小学/中学)、作文が4部門(小学/中学/高校/一般)あり、さらに小学校と中学校の最優秀賞のうちどちらをポスターにするかという7回のバトルがあって、順位を決めていかないといけない。こんな仕事はこれ以外にやったことがないのだが、もう10年くらいやっているので慣れている。やや疲れる。とにかく終わった。
10/26/木
妻が厚手の靴下を捨ててしまったので駿河台下あたりのスポーツショップで購入。散歩はそれだけ。藤井くんの竜王戦。ほぼ圧勝だった。同学年の伊藤君は小学生の時は藤井くんに勝ったらしいが、いまは実績の点で差がついているし、タイトル戦は初挑戦なので途惑いがあるのだろ。これで藤井くんの3連勝となった。明日はサースデーナイト。バッカニアーズ対ビルズというどうでもいい試合だが、元ブラウンズのメイフィールドに勝ってほしい。他の試合は月曜日になるのだが、ベンガルズ対49ナーズで、パーディーが脳震盪プロトコルに入っていて先発できないかもしれない。2連敗しているパーディーが復活するか注目されていたのに残念。控えはダーノルド。5年ほど前のメイフィールドがドラ1だった時のドラ2でまったく活躍できずにジャーニーマンとなっていた。素質のある選手なのでチャンス到来だ。相手は調子をあげてきたベンガルズで、これに勝てば自信になるだろう。テキサンズ対パンサーズがおもしろい。ドラ2とドラ1の新人QB対決。まだ一勝もあげられないヤングだが、このあたりで意地を見せるか。テキサンズのストラウドの方はすでに実績を残していて、地区優勝争いにも加わっているので負けるわけにはいかない。ジャガーズ対スティーラーズもおもしろい。一昨年のドラ1QBのローレンスと、昨年のドラ1ピケットの対戦。ピケットはドラ1とはいえ順位としては15位くらいだったのに対し、ローレンスは本物のドラ1。両チームとも地区優勝やプレーオフ出場の可能性を残している。ベアーズ対チャージャーズ。先週初先発で初勝利のドラフト外新人ベイジェントが連勝できるかにも注目。これは中継があるので楽しみ。イーグルスはコマンダーズ、チーフスはブロンコスと、楽勝の相手だ。
10/27/金
ネットでSARTRASの理事長と副理事長の三役会議。終わってコロナワクチンの接種に出向く。7回目。近くの三楽病院というところに毎回行く。ここは流れ作業で打ってくれるので早く終わる。久し振りにモデルナを打った。初期のころモデルナ腕と呼ばれる症状があって腕が腫れると言われていたのだが、量を三分の一にすることになったのでそのような症状が出ることはなくなったらしい。ぼくは4回目くらいに1度だけモデルナを打ったことがあるが問題はなかった。明日は日帰りで大阪に行くのだが、まあ、大丈夫だろう。本日はビルズ対バッカニアーズ。どうでもいい試合なのでニュースの合間にちらちら見る程度だったが、中盤に14点差になって、4クォーターで頑張ったものの6点差でバッカニアーズが惜敗。昔のドラ1メイフィールドに昔日の面影はないのか。月曜の試合だが、タイタンズのタネヒルが負傷したようで、いよいよ新人リーヴィスが登場するかもしれない。ベアーズのドラフト外のベイジェント(バジェットという説もある)が初先発初勝利を挙げた例もあるのでリーヴィス(レビスという説もある)にもがんばってほしい。
10/28/土
さて、この土曜日は大阪への日帰り。大阪文学学校での講演。大阪は文学の盛んなところだ。大阪出身の作家も多いし、レベルの高い同人誌も多い。大阪芸術大学にも文学創作の講座し、この大阪文学学校の歴史も長い。ぼくは「まほろば賞」という同人誌掲載作の選考をしているので、大阪の同人誌のレベルが高いことは知っているし、この大阪芸術大学出身の書き手が多いことも知っている。ということで、お招きがあったので出向くことにした。大阪は高校までを過ごした土地だが、大人になってからはあまり来たことがない。25年前に実家がなくなってからは、市内に入ることはまれだ。妻の実家が兵庫県の川西にあり、妻の妹が箕面にいるので、たまには出向くことがあったが、地下鉄で大阪の方に向かうのは久し振りだ。場所は谷町六丁目とのことでぼくの実家があった玉造にも近い。心斎橋乗り換えで、玉造の一つ手前が谷町六丁目。ぼくの頭の中には大阪市電の地図があって、いまでも全路線図を想い描くことができるが、市電の走っていなかった谷町がいまは地下鉄が通って発展している。大阪文学学校のあるのはとても古い建物だった。そこに在校生や卒業生が集まって話を聞いてくれた。90分の時間で自分の創作活動から、近代小説の起源と現状という大きなテーマをコンパクトに語った。質疑応答も充実していた。終わってから有志の飲み会にも参加した。最終の新幹線を予約していたが、40分ほど前の便で帰れた。
10/29/日
ラグビーの決勝戦は朝だったが、NHKの放送は録画で夕方だった。結果はわかっていたが、その放送を予約してあったが、後半が始まったところからは放送を生でき見た。ニュージーランドのキッカーが2本外したのが敗戦の要因になってしまったが、そこには伏線がある。南アには驚異的に足の速い選手がいて、フランス戦で相手のキックをチャージして逆転を阻止したのだ。アメリカンフットボールではキックのチャージは時々は起こることだが、ラグビーの場合はキックの地点がかなり後方なので、走っていって阻止することは難しい。だからそんなことを試みる選手もいなかったのだが、そういうことが実際に起こったので、ニュージーランドのキッカーもそのことが念頭にあったのだろう。落ち着いて狙うことができなかったのだ。タッチラインに近いポイントからでも日本のキッカーも正確にゴールしていたから、それほど難しいキックではなかったのだが、気持に余裕がなかったのだろう。それが南アの勝因と断定していいのではないか。
10/30/月
月曜はアメリカンフットボールの日。テキサンズ対パンサーズのドラ1とドラ2のQB対決は、ドラ1のヤングが勝った初勝利。パンサーズもようやく1勝目をあげた。これで全敗チームがいなくなった。チーフスがまさかの敗戦。先々週に圧勝したブロンコスにタッチダウンゼロに押さえ込まれた。ブロンコスのディフェンスが意地を見せた。この守りは他チームも参考にするだろう。タイタンズは初先発ののレヴィス(これまでリーヴィスと表記していたがいまだにどちらが正しいのかわからない)が初勝利。これで先発のタネヒルが戻ってきてもレヴィスで押し通すのではないか。今年のドラフトはQBの2強についでコルツがリチャードソンを指名して、1巡のQB指名は3人だけだったが、レヴィスは少なくともリチャードソンとは同等の評価を受けていた実力派だ。このQBが2巡まで残っていたのでタイタンズは思わず指名してしまったのだろう。タイタンズはヘンリーのランニングで攻めるチームなので、緊急に新人QBが必要だったわけではないが、タネヒルもベテランなので2年後くらいには限界が来ると思われていたのだが、意外と早く世代交代の時期が来たようだ。レヴィスはオーソドックスのポケットパッサーで、ランニングバックのヘンリーに相手守備が集中するようだと、どんどんパスを通されてしまう。この日はパスで4つのタッチダウン。初先発で4つのパスによるタッチダウンはタイ記録らしい。そのうちホプキンスが3キャッチ。この大ベテランを確保しておいた成果がここに来て爆発した。バローが調子を取り戻したベンガルズが49ナーズを撃破。49ナーズはまさかの3連敗。パーディーの神がかりのパワーが急に衰えて、ふつうのドラフト最下位指名に戻ってしまったのか。先週初勝利のベアーズのベイジェントも今週はチャージャーズに完敗。Aカンファはチーフスが負けて2敗となったのでドルフィンズと並んだ。来週、直接対決がある。これはすごい試合になる。ドルフィンズで大活躍しているレシーバーのタイリーク・ヒルはもとはチーフスの選手。そのチーフスはレシーバーがいなくて悩んでいる。Nカンファはイーグルスが1敗で独走。2敗はカウボーイズと明日試合のあるライオンズ。相手はレイダーズだから勝てるだろう。本日の公用はSARTRASのWGのネット会議だけ。自分の仕事は六師外道の4人目がそろそろ終わる。5人目のサンジャヤと最後のマハーヴィーラーは重要人物なのである程度の戦略は練ってある。明日は日本点字図書館の理事会。それで今月が終わる。10月はいろいろな行事があってハードだった。体調はいいし、インフルもコロナもワクチン接種済みなので、今年も乗り切れるだろう。
10/31/火
マンデーナイトはライオンズ勝利。チーフスが負けたためAカンファのシード1位争いは渾沌とした状態になった。2敗はチーフス、ドルフィンズに、レイブンズとジャガーズも2敗でがんばっている。3敗はビルズ、ジェッツ、ベンガルズ、スティーラーズ、ブラウンズと多彩だ。実力のあるのは3強と開幕前に予想されたチーフス、ビルズ、ベンガルズだが、チーフスはレシーバーがいないのでケルシーを止められると得点がとれなくなる。ビルズはジョシュ・アレンの好不調の波が激しい。ベンガルズは開幕直前にバローが負傷して出遅れたがこのところ本調子に近くなっている。ドルフィンズはタゴヴァイロアの遠投力がすざまじい。タイリーク・ヒルはすでに1000ヤードを超えた。レイブンズもラマー・ジャクソンのパスが正確になって、イーグルスのハーツに近くなってきた。ハーツほどタフではないが、そのぶん脚が速い。ジャガーズは出だしでつまずいただけで、このところ5連勝だ。スティーラーズとブラウンズはそのうち脱落するだろうが、4敗のタイタンズが新人QBレヴィスを初先発して4タッチダウンパスの快挙で初勝利。この新人で連勝を続ければ首位争いにも加われるのではないか。Nカンファは1敗のイーグルスを2敗のカウボーイズ、ライオンズ、シーホークスが追う。開幕5連勝の49ナーズはまさかの3連敗で脱落気味。ここまでの5チームはプレーオフには進むだろう。あとの2チームは渾沌としている。4勝4敗のセインツは勝ち越せば地区優勝で進める。あと1枠は、見当もつかない。4勝4敗のバイキングスはQBカズンズがアキレス腱切断で今期終了。4勝4敗のファルコンズと、3勝4敗のバッカニアーズ、5敗しているラムズが盛り返すか。さて本日は日本点字図書館の理事会。どういうわけかこの理事会ではつねに議長ということになっている。まあ、会議というものには慣れているのでそつなくこなすことはできるのだが。今月もこれで終わった。
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