TATUYA ISHII CONCERT TOUR 2001
ZERO CITY -AQI-
2001.09.22 東金文化会館 お誕生日企画レポート


【バースディ企画始動!でも……】

 今夜はビューチーの誕生日だもん、きっと何かやるはず、やってくれるはず!、という期待を胸に会場入りした私たちに配られたのは下のチラシ。読みにくい方のために内容をかいつまんで言うと、『(会場の)皆さんと、メンバー、スタッフで、ささやかに石井のお誕生日をお祝いしたいと思います』で、やるのは『(ビューチーには内緒で)プレミアム・ショウタイム−メンバー紹介時−に、ハッピーバースディを歌いたいと思います』と書いてあったのです。

 ふむふむ、よしよし、ニンマリ。みんなで歌ってビューチーを驚かせてあげよう、なんて思いながら席に着き、ライブが始まります。ところが……



 数曲終わって最初のMCのとき、「今日は『ZERO CITY -AQI-』ツアー初日、そして僕の誕生日というわけでございまして。♪ハッピバァスディ、ツ〜ユ〜…」といきなり自分で歌い出してしまうビューチィに、みんな「え?」

 ハルミちゃんは「ねぇねぇどうするの?」って他のメンバーに助けを求めてきょろきょろしているし、金ちゃんは「どうしよう」っておろおろ、うろうろしているし。他のメンバーも同様に動揺(シャレじゃないよ)しまくっちゃって……。もちろん会場の私たちも、一瞬「どうしよう」と思ったけど、こうなったら歌うっきゃないじゃない。

 そんな会場の空気にも気づくはずのない本人は、「段取りだけとっとと済まそ」とでもいうふうにどんどん歌っていきます。私たちも「とりあえず、ま、いっか」ってことで声を合わせて、早回しのハッピーバースディは終了したのでした。

 歌い終わったビューチー、「ハッピーバースディも自分で歌ってしまうという、ワタクシの悲しい性というものでございます」(笑)。

 ハッピーバースディを歌ったことで「自分の誕生日(のこと)はこれで終わり」と思って安心してしまったビューチーは、この後スタッフの仕掛けた『本物の』ハッピーバースディ企画にみごとに引っかかるのでした。


【いよいよ本番!】


 ライブは進み、エンジェル・ショウタイムも終わりそろそろプレミアム・ショウタイム。「そろそろね〜」会場のみんなの手ぐすね引いている感じが伝わってきます。あぁどきどきする。佐々木フランチェスコさんのメンバー紹介で、ひとりひとりが呼び入れられます。いよいよね〜、いつかしら〜、って期待感も最高潮。いよいよ満を持して御大の登場!!

 ステージ奧からかっこつけて出てきたビューチーを待っていたのは、満場のハッピーバースディ合唱! 以下、実況風にレポします。

 ビューチーの姿が見え始めます。が、いつもは上がるはずの歓声が聞こえません。怪訝な顔のビューチー。

 ハルミちゃんの指揮で会場が一斉に"Happy Birthday"を歌い始めると、「え?」とビューチーの顔に動揺の陰が。全身固まっています。

 そのままどうしていいやらわからぬ風情で棒立ち。マリーザがすかさず迎えに行って、腕を組んで一緒に階段を降りてきます。顔には照れくさそうな、ちょびっとうれしそうな表情を浮かべています。

 下手からワゴンが運び入れられ(もちろんケーキ。ケーキの上には細くて長い、赤いろうそくがいっぱい)、下手側の仕掛けがパンッ!ってはじけて、銀紙の小片がステージを舞います。驚くビューチー。でもここで不測の事態発生、はじけたはずの銀紙が、一部固まりのままふっとび、ケーキの上に着地してしまいました(笑)。

 メンバーに促されてろうそくを吹き消します。が、ワゴンと同じ大きさの四角いケーキ、その一面にろうそくが並んでいます。こんなに大きなのは一息で消せるはずもなく、右端から順番に都合4息で吹き消してました(笑)。そしてハルミちゃんからは赤いバラの大きな花束が手渡されます。会場とメンバーからの盛大な拍手に「ありがとうございます」ってぐるぐる1周してお辞儀しまくるビューチー、かわいいです。素になってます。

 「四角いケーキでねぇ…こんなの書いてくれたんだ(ホワイトチョコの上にチョコレートでゼーラーバッジの形が描かれていた、ように見えた)…ねぇ…(花束を見て)赤いバラでねぇ…」動揺しまくって思考回路がぶっとんでいるご様子。

 「石井さん、いくつになられました?」という佐々木さんの質問に、「28になりました。頭の中身は6歳なんですけど…」(笑)。

 「米米CLUBの時代から、自分の誕生日にライブをやることがほとんどなくて…(拍手)ありがとうございます…こういう事態はどう収拾していいかわかんないですよ…いやもうほんとに……段取りの人間なもんで…俺はこういうことの収拾は全く素人なんですよね…どうしましょうか?…」

 頭の中がぶんぶん音を立てて回ってる感じ、次どうしよう、どうやってライブにつなげよう、どっからやったらいいんだ、等々、ぐるぐるしちゃってる様子がかわいい&おかしい。

  「じゃ、出てくるところからやり直しましょうか…」とか言いながら花束を持ったまま階段を上がりかけ、数段上がったところでビューチー、つまづきます。マジっぽい、いやまじコケです(笑)。見かねた(?)佐々木さんが「やりにくければメンバー紹介のところからやりましょうか?」って助け船を出してくれました。

 階段の上まで行って「今までの分は全部カットということで、ここからつなげますからお願いしますね。ってことは俺がこの花束を持っていちゃいけないのか…(どうしよう、という風情で周りを見回す)。ま、いいか。ここに置いといて(後ろに置く)」

 ポジショニング完了!「あるときはカール・ビューチー・テツ……」と佐々木さんのナレーションで無事プレミアム・ショウタイムが再開されました。(紹介中も困ったような表情を浮かべていましたけど)



 こんなところです。お誕生日ライブに参加できなかったみなさん、少しは見た気になれましたか? そうだとうれしいんですけど。

 一部ネタバレに近いところがあったことをお詫びします。そこまではしょっちゃうと訳がわからなくなりそうでしたんで。では、これにてつたないお誕生日レポを終わらせていただきます(ぺこり)。


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